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【短編Tale】人を待っている


人を待っている。
会うのを待つとも、来るのを待つとも。
この、待つ行為はなんともそわそわする。
たとえ知っている間柄でも、良くも悪くも心が動く。
それが、心持ち軽やかに重い。
なんと言って話しかけようか。
まずは手を上げて会釈でもしようか。
頭の中でシュミレートしても使い物にならないと知っているのに、それでもついつい考えてしまう。
一人でいたらおこらないことだ。
だからどうしても落ち着かない。
よくわからない浮ついた心が空へ飛ばない様に踏ん張ったりしてる。
心が待ち望んでいるんだ。
多分、なんでもないその人と出会うことを

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