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2024/06/04:エスプーマ

なるべく毎日日記を書く、と言ってから結局すぐサボってしまった。
三日坊主以下を憂いていたわたしとはなんだったのか。


先月末、結婚式に参加して、あまりのハッピー空間にちょっと馬鹿になっていた節があった。
思っていた7倍は楽しかった。

自分でご祝儀を払って参加した結婚式は初めてだったので、いい経験になった。
親友の花嫁姿は綺麗だったし、大学の同級に会えて嬉しかったし、大学時代に戻ったようなあの空気感が心地よかった。
美大の人間の空気感はやはり独特だなと思う。社会に出て感じた闘争感、というか、ピリピリ感というか、そういうのが本当にない。個を尊んでいるというか、他者を否定する場面に遭遇することが本当に少ない。私が4年間自分を曝け出して生きてきた場所だからだろうか?のびのびと空気が吸えるというか。みんなきちんとパーソナルスペースがあるからこそ、分からないことや壁を感じることもあるけど。本当に居心地がいい。


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専ら自炊勢のわたしは、最近、料理研究家の長谷川あかりさんのレシピをいたく気に入って何品か作っている。その中でも「鶏ひき肉とオクラの柚子胡椒香るクリームパスタ」が好きだ。


オクラは処理が面倒なので冷凍のカットオクラを使ったり、生クリームを豆乳に変えたり、鶏ももひき肉を鳥胸ひき肉に変えたり、その分コクを出すために少量のバターを入れたりと、バランスを見ながら自己流にアレンジしたりして楽しんでいる。
食べ疲れしないクリームパスタ、とは言い得て妙で、とても美味しい。
とても美味しいのだが、食べ終える頃皿に溜まる、オクラのねばりと乳製品の合わさった、とろみと、少々泡立ちのあるクリームソースを、いつもちょっと気持ち悪いなと思っている自分もいる。


前述した結婚式でも、フレンチのコースデザートに新郎新婦が入刀したケーキとマンゴープリンが出たのだが、そのマンゴープリンの上にも泡立った黄色のマンゴーソースが掛かっていたのだ。

出された瞬間に「(犬が散歩で草を食べて喉に詰まらせて家に帰ってから吐く胃液や)」と思ったのだが、そんなこと誰にも言うわけにいかず。でもどうしても我慢できなくて右隣に座っていた友達に「ねえ、実家とかで動物飼ってたことある?」と今この場で聞く質問として最も意味の分からない質問を投げかけたりした。飼ったことあるなら絶対共感してくれるだろうと思ったから、飼ったことある、と言われたら言おうと思ったのだ。

残念ながら、犬の胃液みたいだよねー。と言うことはなかった。

おそらく、料理の手法として「エスプーマ」と呼ばれる類のものだが、わたしは多分、料理が軽く泡立っていて、とろっとしているあの形状が苦手なのだ。
エスプーマにもおそらく固さがあって、港区で遊んでいる女が食べている1800円くらいするかき氷とかの上に乗ってる、ほぼ生クリーム、の形状のエスプーマは問題ないのだ。
ただ、ポワレのソースとかとして出てくる、ゆるめの形状のアレがダメなのだ。一口ゲロやん。

長谷川あかりさんのオクラのパスタは、意図しないエスプーマだが、あれがなければもっと気持ちよく食べれるのになと思ったりする。完全に個人の問題である。

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