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国語の足跡、色の意味 【前編】

こんばんは、Shiraneです。
11月中旬頃から気温が寒くなりましたが、12月に入ってより一層その寒さが増したように感じます。

言語の発掘をテーマに、日本語の魅力を一緒に再発見していきましょう。

今日のテーマは、日本語における色の意味についてです。



Ⅰ ”青さ”とは未熟さ

つい最近友人と後輩A君を話題に話していた時、つい
「~彼はまだまだ青いよね」
という言葉を口にしたのがこのテーマを思いついたキッカケになりました。

今思えば恥ずかしい発言ですが、気づきを与えてくれたということで結果オーライとしましょう 
良くないご都合主義の一例(;^ω^)

「まだまだ青い」
この言葉の「青い」には未熟といった意味としてよく利用されます。

果実などの未熟なものが青いところから》人格技能や振る舞いなどが未熟である。

goo辞書「青い」

このように、植物が熟れる(売れる状態になる)前段階の青さが残る状態を人間の成長と重ね合わせて慣用句として用いられた、ということですね👍

この青いという使われ方は似た意味の語句、青臭いや青瓢箪(ひょうたん)といった言葉にも見られます。

Ⅱ 文化面から来た青いという意味

日本語における青色の意味は必ずしも、植物由来に限りません。

その一つに青二才という言葉があります。

経験が乏しい男、同じく未熟を表す語句ですが、その起源は江戸時代に遡ります。 

時代劇にお馴染みの江戸時代のお侍さんは髷を結っています。
幼少期よりこの髷はあるのですが一人前になると前髪を剃り上げる行為、月代(さかやき)を行います。 ※この単語、ここで初めて知りました。

その際の剃り跡が青く残っている様子を、青二才と呼んだそうです。

このように時代・文化から日本語は形成されることもあります。
何事も温故知新
今となっては時代錯誤な言葉ではありますが、学ぶべきものは多いですね。

Ⅲ まとめ

青色は未熟の意味がある

これが、日本が育んだ日本語における意味です。

農耕民族だからかなのか。また、お侍さん文化だからこそ
この語句、その印象は作られていったのでしょうね。

※英語でそのまま”You is still blue”ということがないのもそのためです。

あまり聞かなくなりましたが
黒く落ち着いた意味を表す「玄」という言葉を使って玄冬。
”青春”という言葉が残るように中国では四季を人生の道筋を表現しました。

国によっても色の使い方はまた違う、国語を学ぶ面白さだと私は思います。

次回の投稿では引き続き色の意味について、【後編】をお届けします。
風邪をひかぬよう、温かくして待っていてください。
それではおやすみなさい。

~郵便局のShiraneは以後、1週間に1度の定期更新に変更します。
週の投稿増加や運営方針の変更があればその都度お伝えします~



https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%9D%92%E3%81%84/



これが、1及び2で確認したことでした。
ここでふと疑問になったことがあります。

では、赤色の場合は何を指すのでしょうか?

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