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子連れ転職記 その1

こんにちは、しらなみです。
今回は転職エージェントの利用について書いてみます。

私が勤めていた転職サイト運営会社は人材紹介サービスも行っていました。
そのため、3年で契約満了を迎える契約社員は上司を通せばすぐに社内の転職エージェントをつけてもらえるという仕組み。会社都合で追い出してしまう従業員のためにせめて転職活動は手伝ってあげよう…という会社の思いやり?のようです。

1度目の転職活動の際、私は転職エージェントを利用しませんでした。なんかめんどくさそう、という理由で。笑

一旦前の仕事を辞めて無職のため、求人サイト巡りをし、履歴書や職務経歴書をじっくり練る時間は充分にある。しかも当時27歳、営業経験してるしまだ30前だし絶対あぶれることはないだろうと謎の自信がありました。実際、5社応募し3社内定と、今振り返ってもかなりノリノリでした。


しかし!今回は迷わずエージェント利用!即決即申し込み!!
前回の転職から3年経ち三十路に到達。しかも1歳の保育園児を抱えて時短勤務中、資格も特に持たずマネジメント経験もなく全然キャリアを積めていないときた。

自分の市場価値は明らかに下がっていると感じました。
求人広告営業時代、いやというほど採用担当者から聞いてきた
「ぶっちゃけ子育て中の人はいらないね…子どもが熱出したなんだですぐ帰っちゃうし…」
という言葉…。当時まだ独身だった私は「まぁそうですよね~」と返していましたが…おい、はじかれる側になってるぞ自分…と。

すぐに会社からの指示にしたがって履歴書と職務経歴書を提出し、数日後には担当エージェントとの面談が決まりました。20年2月だったかな?

面談は人材紹介部署のある東京本社で。仕事を早めに切り上げ、私服で向かいました。

一瞬「ちょっとカジュアルすぎたか…?」と心配になりましたが、うちの会社に限らず多くの転職エージェントは面談時私服OK

特に最初の面談は、転職希望者の人となりを掴むためのものなので、むしろリラックスできる服装で来て!と言い切っているエージェントもいます。

ただし、転職活動が進んで面接対策等を行う場合はスーツを着ていくのがおすすめ。雰囲気も出ますし、プロの目から着こなしがおかしくないかチェックしてもらえるみたいです。ご参考までに。

面談は1時間弱で終了。エージェントさんは偶然私と同い年の女性だったこともあり、肩肘張らずに話せました。
事前に提出していた履歴書と職務経歴書(添削しておいてくました!)をチェックしたり、どんな仕事を希望しているのか、どんな条件なら働けるかを話し合ったりしました。

私の元々の希望は
・時短勤務OKの仕事。保育園の送迎に響かないようにしたい
・職場は千葉県内。通勤時間はなるべく短縮したい
・業界未経験でもOKの事務職
(本当はライターとかクリエイティブ職に興味あるけど子連れには厳しいよね…でももしいい案件があったら嬉しいな…、という話も一応しておきました。)

これに対し、紹介してもらう仕事の条件は以下の3点に落ち着きました。

①なるべく残業無し、定時が18時の仕事。勤務地によっては18時半も可
②千葉県内もしくは通勤1時間以内の都内の仕事
③業界未経験でもOKの事務職

子連れ転職においては、希望条件の多少の妥協は避けられないな…と痛感。


①については、新入社員にいきなり時短勤務を許可する企業はほとんど無いから…ということで条件変更。多くの企業は入社後1年程、信頼貯蓄をしてもらった上で時短勤務を許可するようです。
時短は無理でも、残業がなく比較的定時が早い仕事を探してもらうことにしました。

なお、不動産業界は比較的入社後すぐ時短勤務を許可してくれる企業が多いとのことでした。ただし業界柄、土日・祝日は休めないのがデメリット。火曜・水曜を休みにしている企業が多くを占めています。
夫が土日休みの仕事であるため、週末は家族みんなで過ごしたいという思いを優先し不動産業界はパス。

②については、千葉県内に絞ると選択肢が激減するので…ということで勤務可能エリアを拡大。
1都3県の求人数を比較すると、やはり東京都内の案件がもっとも多いとのこと。次に商業の中心である横浜・工業地帯の川崎を有する神奈川県が続き、埼玉県・千葉県の求人数はやや少ないとのことでした。

これは私が利用したエージェントに限らずどのサービスにも言えることのようです。

実際、後に紹介してもらった求人は9割が都内の案件。通勤できない距離ではなかったものの、子育てをしながらでは生活が回せなくなってしまいそうだったので、すべてお断りさせていただきました。

また、転職エージェントを利用する際に覚悟しなければいけないのが、希望職種による案件数の変動。③の部分です。

採用活動を行っている企業にとって、人材紹介会社を使った求人はコストがかかります。
確実に欲しい人材が採用できる分、利用料が高いのです。

今回私が希望した残業なし・定時早め・未経験者歓迎の事務職などは、人材紹介会社を通さずとも低コストの求人広告を出しておけば自然と人が集まる案件。そのため、そもそも人材紹介会社に依頼が来にくいとのことでした。

職種によっては転職サイトの確認も必須ですね…。私も並行して活用していくことにしました。(転職サイトの使用感についてはまた後日まとめます。)

色々厳しい現状を伝えられた上に、この面談後間もなくして新型コロナウイルスが大流行。多くの企業が採用をストップし、求人サービスを提供する当社は売り上げが激減しました。
しかし、そんな状況の中でもエージェントさんは定期的に求人案件を紹介してくれました。結果的に紹介していただいた案件とはご縁がありませんでしたが、注文の多い私にきちんと寄り添ってくださったことには本当に感謝しています。

働きながら、そして私のように育児をしながら転職活動をする人は、ぜひ1度、転職エージェントを利用することをおすすめします。
希望職種やエージェントとの相性により良し悪しは分かれるかと思いますが、無料で利用できるところが多いので「試しにプロの意見も聞いてみよう」くらいの気持ちで面談を申し込んでみてもいいのではないでしょうか。

また、先ほど「いきなり時短勤務OKの案件はほとんど無い」とお伝えしましたが、時短正社員の求人に特化したエージェントサービスもあります。
私が実際に利用したわけではないので、軽く触れるにとどめますが「リアルミーキャリア」というサービスです。都内勤務を希望し、キャリアを積んできたママさんは一度チェックしてみてもいいかもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございました!
次回は転職サイトについて書こうと思います。それでは!

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