自己紹介代わりの散文-少女人形に寄せて-

 私は初潮を迎えて人形でいられなくなってしまった少女です。というか大抵の女の子はそうです。そこで血の通った人形として生きるか、女性(ニンゲン科のメス)として生きるかが分かれ目です。どちらが良いというものでもありません。子供の頃に「子供らしくない」と言われ過ぎて年齢の概念を捨てたのでたまたま私は前者なのです。

 不思議なもので、実年齢的に少女だった時よりも今の方が少女として生きている実感があります。本当は大人だからこそ、レースとフリルとリボンといった乙女ちっくなアイコンで私は私を装飾し武装することが出来るのです。金銭的にも精神的にも社会的にも縛られていた実年齢少女時代よりも、今の方がはるかに自由です。

 女の子は大変です。男の子は男の子なりに大変なのでしょうけど、私は女の子なので知ったこっちゃありません(ごめんね)。今うろんな思春期を送っている少女達、成長したら血の通ったお人形になりましょう。あやつり糸のついていないお人形ほど自由なものはありません。自分で自分を操縦することは究極の自立であり、美しい少女人形であろうとすることは至高のフェミニズムなのかもしれません。男の子にモテるかどうかなんて関係ないものね。少女人形は少女のためのもの、自分にモテればそれでいいのです。

 思いつくがままに書いてしまいましたが、要するに私は私自身を操縦する人形師であり生きる人形であります。普段は俳優として、人形の器に様々な人格を入れるのです。
 物書きの真似事をしていた頃のものや、そういったことがまたしたくなった時、ここに現れます。
 ひとつ前の記事は大学生の時に書いた小説です。文芸誌に掲載が決まっていたのにその雑誌が廃刊になるという悲劇に見舞われた幻の作品です。有料ですが序盤は無料で読めますので、よろしければ覗いてやってくださいませ。

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