見出し画像

iPadのススメ~医学生に向けて~

こちら、2022年3月に書いた記事であり、載せているiPadのスペックは古いものです。
それ以外の部分では参考になるところもあるかと思われますが、ご注意ください!!

こんにちは!

今回はiPadのススメです。

前回の記事にも書きましたが、医学生生活を送るうえでiPadは必須装備です。持っていない方は1台買っておくことをお勧めします。

iPadを買うと何ができるか

iPadでは、次のようなことができます。

①授業のレジュメの電子化

②医学書の電子化

③映像講座の受講

④レポートの作成

①授業のレジュメの電子化

医学部では授業で使うプリント(レジュメ)が紙で配られることが多いです。また場合によってはPDFで配られることもあります。iPadがなければPDFは印刷なければなりませんし、授業のたびに紙の束を持ち歩き、部屋にはレジュメのタワーを保管しなければありません。

私はもう片っ端から電子化をして捨てているので部屋はスッキリしているのですが、すべて保管している友人は3段カラーボックス3つ分のレジュメが部屋に並んでいました。その人はくっそ広い部屋に住んでいるので別に邪魔ではなさそうでしたが、あれを自分の部屋に置くとなるとちょっとスペースが足りそうにないですね…

iPadにデータとして保存していれば場所をとりませんから、便利だと思います。

②医学書の電子化

だいたいは①と同じです。医学部では医学書を何冊も買うハメになると思います。大学の図書館にもあると思いますが、古い本だったり、テスト前には借りられていて使えなかったりするため買っている人が多いです。ここで注意しないといけないのが、医学書は一冊一冊の体積がエグイということ。

例えば「人体の正常機能と構造」という本があります。これは低学年のうちにお世話になる医学書で、「黒本」とも呼ばれています。リンク先のAmazonより引用した下の写真を見てもらうとわかりますが、電話帳のようなサイズなのです。

スクリーンショット (635)

一冊でこれです。こういう本が何冊も何冊も部屋に溜まっていくことになります。その成れの果てがどうなるかは容易に想像がつくでしょう。

ですがiPadに電子書籍として入れてしまえば体積は0です。またMEDIC MEDIAという会社の病気がみえるシリーズなど、電子版特有の便利機能を持った書籍もあるため、医学書は電子版を購入するのがおススメで、そのためにiPadは必要です。

③映像講座の受講

医学生は4年生や6年生になったときに、全国共通の試験を受ける必要があります。これはセンター試験や共通試験のようなものと思ってください。なので、それらの対策のために大学受験における東進のような映像講座があり、多くの医学生はそれで勉強します。その際にテキストはPDFで配布されるため、iPadがなければすべて印刷しなければなりません。また映像を見るのもパソコンを立ち上げずにiPadで完結させることができます。

④レポートの作成

パソコンを持っていればそちらで十分かと思いますが、iPadを使ってレポートを作成することもできます。wordのアプリはapp storeにありますし、iPadに入っているPagesというアプリを使うこともできます。

家ではパソコンで作業すればいいですが、図書館で調べものをしながらレポートを書くときは持ち運びできるノートパソコンかタブレットが便利です。レポートのためだけにデスクトップパソコンをあきらめてノートパソコンにするというのも残念ですが、iPadがあれば避けられます。


おススメの機種

iPadには無印、air、pro、miniと4種類の機種があります。

それぞれの機種について、ここでは個人的な意見を書いていきます。

ただまず大前提として「自分が気に入った機種が一番良い」というのがありますので、何かビビっとくる機種があればそれを買うのが良いと思います。

ちなみに全種共通でセルラーはなくても困らないので、Wi-Fiモデルだという前提で書いています。

①無印

画面のサイズ:10.2インチ

ストレージ:64GB、256GB

対応Apple pencil:第一世代

SoC:A13

画面のサイズはB5ノートより一回り小さいくらいです。小さすぎるとノートをとりづらいので、このくらいの大きさはあると嬉しいです。

ストレージは2種類ありますが、64GBでは足りないと思います。システムとかもこの64GBに保存されるので実際に使えるのは50GBくらいですが、私はレジュメや医学書が35GB、医学系アプリが7GB入っているので、これだけで42GBです。さらに写真やLINE、一般の電子書籍なども含めれば50GB以内に収めるのは難しいのではないでしょうか。(ちなみに私は150GB使っています)

Apple pencilは第二世代には対応していません。第一世代のApple pencilはお尻をiPadのコネクタに差し込んで充電するので折れそうですし、気づいたら充電切れになっているので毎回毎回そのように充電するのは面倒です。また、第二世代に比べて長いので、取り回しが若干しにくいです。

SoC、つまりiPadの頭脳ですが、性能が高いに越したことはありませんがA13でも不足はないと思います。医学生として使う分には処理能力を問われる作業はあまりないですし。ちなみにA13はiPhone11と同じものです。

②air

画面のサイズ:10.9インチ

ストレージ:64GB、256GB

対応Apple pencil:第二世代

SoC:M1

画面のサイズは無印よりやや大きめです。ストレージは無印と同じで、前述のとおり256GBがおススメです。

Apple pencilは第二世代に対応しています。無印のところで第一世代の使いづらい点を書きましたが、第二世代はiPadに磁石でくっついて自動的に充電されるため、いざ使うときに充電切れという心配がありません。また短いので取り回しもしやすいです。

SoCは先日のAppleイベントで発表があった通り、まさかのM1が搭載されています。メモリも8GBとiPad proと同等(上位機種は16GB)なので、もうほとんどiPad proモドキと言ってもいいかもしれません。まあただ、医学生として使う分には完全にオーバースペックです。

ゲームをしたり絵を描いたり、動画を編集したりするのにはいいかもしれませんが、そうなった場合、後述するiPad proも候補に入ってきます。価格も11インチのproと256GB同士で比べた場合1.5万円ほどしか違いません。

③pro

画面のサイズ:11、12.9インチ

ストレージ:128GB、256GB、512GB、1TB、2TB

対応Apple pencil:第二世代

SoC:M1

画面サイズは2種類あり、12.9インチはA4よりやや小さいくらいです。ここまで大きいとやはりノートは取りやすい。ですが、重いので持ち運びがちょっと面倒かもしれません。

ストレージは64GBでは足りないという話をしましたが、許容できる最低ラインが128GBです。贅沢はできませんが最低限使用する分には足ります。512GB以上は完全にオーバーです。1TB以上はメモリが16GBになります。ちなみに私はproの11インチを使用しており、電子書籍も自炊して保存しているので512GBを選びました。まだiPadに入れていない書籍もあるので、もし全部入れたら電子書籍は200GBくらいになるのではないかと思います。

対応Apple pencilとSoCはairと同じですね。

④mini

画面のサイズ:8.3インチ

ストレージ:64GB、256GB

対応Apple pencil:第二世代

SoC:A15

画面のサイズは小さいです。B5の半分くらいでしょうか。ですのでノートは取りづらいです。私は初めてのiPadとして第5世代のiPad miniを買いましたが、ノートをとりづらいので11インチのiPad proに乗り換えた経験があります。しかし、携帯性は抜群なので、高学年になってからの病因実習の際に白衣のポケットに入れて持ち歩くのには便利だという話をよく聞きます。

ストレージとApple pencilはすでに書いた通りです。

SoCはiPhone13と同じですね。M1には及ばないようですが、その次にパワフルで、iPad proの前モデルのSoCであるA12Xに匹敵する性能を持つようです。つまり医学生として使う分には十分すぎる、オーバーだと言っても良いでしょう。

結局どのモデルがおススメなのか

とりあえず画面が10インチ以上ストレージが128GB以上のものを選んでおけば問題はないでしょう。miniはサブとしてはお勧めしますが、メインのタブレットとしてはお勧めできません。

個人的には12.9インチは本当に人を選ぶと思います。大きすぎるため、手で持っての作業はできません。基本は机に置きっぱなしになります。

あとproの12.9インチは最安で13万円ほどするのでさすがに高い。

そのため、無印、air、proの11インチのどれかにすればよいでしょう。

iPad+Apple pencilの学割価格は以下の通りです。

無印:65,680円

air:102,750(90,750)円

pro11インチ:104,750(92,750)円(128GB)~

※airとproの()内はAppleの「新学期を始めようキャンペーン」でもらえる1.2万円のApple gift cardを引いた額です。iPadを購入した後にギフトカードをpencil代に当てた場合の支払額はこうなります。

無印とairに3.5万円ほどの差があります。ここでiPadにかけられる金額によって分かれると思います。さすがに10万円は大金ですから。

10万円をかけられる方はairかproが良いでしょう。個人的なおススメはこれです。

他意はありませんが、そう、他意はありませんが、もし10万円支払うならairかproです。それ以外の選択肢はありえません。

違いはスピーカーやカメラ、画面のフレッシュレートなどが主なので、これはどちらでもいいと思います。動画やゲーム、イラストを描くことを楽しむ方はproの方がいいかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?