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傍のソバ・ハノイ編/旧市街の老舗で食べた特製Bún Riêu Cua

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先日旧市街のホテルにふらっと泊まって翌朝に散歩して見つけて食べたソバです。
古くからやってる店なんでしょう、壁に色褪せた家族の記念写真が飾られています。6時過ぎに行きましたが、周りがまだシャッターを閉じている中で路上席も含め賑わっていました。

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Bún Riêu Cua/ブンズィェウクアはトマト味濃厚カニ味噌スープの押し出し半発酵コメ麺で、食べたのはメニューの一番上に書いてあるĐặc Biệt =Special。奮発したつもり。店にある具、全部載せです。
それで40k.ドン≒220円は安いっ。カニ味噌だけの素Bún Riêuに至っては20k.ドンなので良心の塊のような店と言ってもいいでしょう。
Hàng Bạc通り11番地にあるので近所の人はぜひ行ってください。Mã Mây通りの南の入口辺りです。って書いて実際行ける人は何人いるんだろか。遠い町の身近な情報でした。

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この特製ソバのトッピングは牛肉、揚げ豆腐、ソーセージのようなモノ、ハムのようなモノ、等々。全体にとろみがついていてあんかけソバのような趣きです。
ソーセージとハムに関してはニッポン人が日常食べているモノとは若干異なります。
3月にワタシがコロナで自宅隔離していた時に、カイシャの人が食料を買って来てくれましたが、その時ハムを頼んだら届いたモノと同じでした。なんて言っていいのか、かなり人工的な味がします。
あとでよく見たら町なかにそういう加工肉専門店みたいなのがあり、そこで売ってるモノに似ていました。パテとか腸詰とか、よく言えばフレンチの系統かもしれません。そういう意味で文字通りĐặc Biệtな一杯でした。


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旧市街は夕方から夜にかけてとんでもなく賑わいます。中でもこの店の近くのTạ Hiện/タヒエン通りは鍋屋やバーがズラーっと並んで幅4mくらいの道に幼稚園椅子を並べます。ヒトはその間の60cmくらいの隙間を歩くワケですが、たまにバイクも通るので理不尽な思いをさせられることもしばしば。
ハノイって何、っていうのを知るにはいい場所と言えましょう。

今回朝の旧市街を散歩して、朝のハノイは別の町、みたいな気がしました。静か、のんびり、ゆっくり。たまに通り過ぎるバイクの音もパタパタパタ、、、
この極端すぎる二面性がハノイまたはハノイ人であると、今更ながら感じ入る次第です。

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