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ホテル絵日記/Mitsui Garden Hotel Kyoto Shinmachi Bettei
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3年振りのニッポンで泊まったホテルです。
ワタシは京都のことをよく知りませんが、祇園祭の会場の通りから1本入ったところなので、キワメて中心的な位置にあると言えましょう。
それなのにまだガイジン観光客がほとんどいなくて、一番安い部屋は30ドル以下、ワタシが選んだ若干広めの部屋でも50ドルくらいでした。ハノイより安いっ、部屋もハノイより狭いっ、
まず間口が3m。セカイ的にはインターナショナルチェーン系のホテルでは5スターは4.5m前後、4スターは3.5~4mくらいが普通なのでかなり狭いです。
だからどうしたって、、狭いながらも楽しいホテル。ベッドに寝てて手を伸ばせば何でもできる。
いろいろ工夫されています。
まずバスルームの入口、その中のトイレ、そして廊下とベッドルームの仕切りが全部引き戸です。
引き戸は開き戸のように扉前後の余地がいらないのでスペースを有効利用できると言われますが、実際はどんな扉でも扉の前後は開けておかなければならないのでそれは間違いです。
何がいいかと言うと扉がないも同然ということ、シャッターと同じです。開けた時に扉が壁と重なって存在が消える。戸袋があれば文字通り扉が消えます。
ただここはエラい割り切っていて戸袋はありません。シャッターよりはカーテンに近いと言えましょう。
引き戸はニッポン建築の専売特許じゃなく外国でも普通にあります。戸袋があるほうが高級で、ここはそんなこと言ってる場合じゃない狭さってことです。
あとは至るところの収納。窓の左側は一見壁のように見えて、実はグラス用の浅い棚になっています。その下に冷蔵庫の収納があり、その上がお茶を淹れる時の台になったりして。
机に抽斗はなく高さ5㎝程の隙間棚があります。利用規約のファイルとかテレビのチャンネル表とか、普通のホテルでは机の上に置いてあって邪魔な文書系が仕舞われています。某チェーンホテルの思想宣伝本は厚過ぎて入らない。
洗面台の抽斗は大型で、これも普通はカウンターの上にある歯磨き髭剃り櫛等一式が中に収められています。
雑物は全部仕舞ってしまえという考えです。
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窓は枠付きのロールスクリーン付きで完全遮光。それに加えてニッポン風に障子があって、ワタシは真っ暗だと眠れないのでスクリーンを少し上げて障子を閉めて寝ました。
いろんなニーズに応えられるようにしておく必要があるのでこのやり方は100点満点です。
大浴場があるので入らなかったけど浴室は久し振りのユニットバス。まあこれは設計者には何もできないところ。ウマいユニットバスがこの世にあるなら見てみたい。
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古い町並み風の1,2階、その上はコンクリート打ち放しで外観は現代和風です。中には坪庭がありそれを囲むように廊下があるので部屋の外も快適です。
この通りには似たようなホテルがほかに3,4軒あり、そういう方向に町が変わっていくように見えました。
それぞれに独創性はなく、京都が京都っぽい町になる途中、みたいな。
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