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傍のソバ・ハノイ編/Pho PhoのPho Ga

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Pho Phoという店の名前ですが最初のPhoはPhởで食べ物のフォーのことで、あとのPhoはPhốで町のことです。町フォーです。平たく言えば。
言葉遊びとして店の名前にしたのなら、ベトナム人にとっても発音の問題はその程度のことかと、分かったような気になります。
が、実際はどうかわかりません。タクシーなんかでちょっと発音が違うとまったく通じないので、言葉遊びが通じるヒト達とは思えない。

店で、ニッポン語的にフォーと普通に言うと、炒飯が出てきたりします。
正確にはフォァです。食べ物と地名は正確に発音しないとこの国ではイキていけません。
それなのに英語の文書でベトナム語の固有名詞を書く場合、符号は付けません。
航空券などでも名前は普通のアルファベット。その辺の妥協感というか、セカイと馴れ合う感じはベトナム人の捩れた精神構造の一つの表われです。

ニッポン人が苗字と名前をひっくり返すのが国際的だと思うのと似ています。似てないか。単なる教育の間違いです。
ベトナム人の名前も苗字~名前の順ですが、大部分のベトナム人はひっくり返しません。

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ここはPho Ga/鶏フォーの専門店です。店先に捌いたニワトリさんのお肉が、ナマの姿で並べてあるのが目印です。それを拝んでから店に入ります。アー麺。
肉の部位によりいろいろ種類があり、この日選んだのはPho Ga Lan。腕というか羽の付け根の肉です。比較的引き締まった部位と思われます。プリプリ。

ワタシは鶏肉は好きですが、こっちではよく細くて硬い骨付きで出てくるので、そうなると食べ難いのなんのって。
ここのは特に問題なく食べられました。
あと特徴的なのはきしめん状態の麺ですが、この程度なら許容範囲内です。
もっと幅広の、5cmくらいのに出くわしたことがあり、そこまで行くとソバとは言えなかった。啜れないし。

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スープがウマいです。
が、ハノイはそろそろ本格的な夏なので、そうなるとこういうスープ麺は食べられません。いやもちろん食べてもいいんだけど、ソバ屋に行くのに着替えが必要です。
ワタシの場合、背中の汗が短パンの尻を濡らし、その上、尻の汗もすごいので椅子がびしょぬれになり、店の人に申し訳ないキモチになります。
尻汗の出ないカラダになりたい。

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