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ハノイでベトナム地ラーメン/ハノイ初の鶏白湯ラーメンSanmaru Ramen

ソバ、鍋、バインミーと続いてきた食べ物系ですが、今度は最近ハノイで大流行のベトナム地ラーメンです。
10年前は味噌ラーメンがヌルい味噌汁ラーメンだったりしましたが、最近はウマい店が増えてきました。
ニッポンでスパゲッティやピザやカレーが独自の進化を遂げたように、ベトナムでラーメンがどう変化していくのか、その辺に興味があります。
 
今のところ流行っているのはニッポンから来た店です。特に豚骨ラーメンが大人気。博多の某有名店がホーチミンに来て、次はハノイかと思っていたらホーチミンの店が閉まっちゃった。
深く考えるとうまくいかないことが多い国なので、こっちに来るラーメン業界の人は深く考えないほうがいいと思います。
 
 
ベトナム地ラーメンはベトナム人が創るラーメンのことです。日系ラーメン店でも働いているのはベトナム人ですが、そういうことじゃなく、ベトナム人がいろいろ研究して作りあげたラーメンという意味です。
7,8年くらい前、Moto-san Uber Noodleができて新しい風が吹いたと感じました。その後担々麺のTokyo Tan-tanができ、最近はラッシュと言ってもいいくらい。
 

ここは先日走っていて見つけました。その日の昼に行ったら店主がにこやかに迎えてくれて、先客はキレイなオンナの人ひとり。窓辺のカウンターで食べていました。フェルメールの絵のような光景。サクラか?
店はコンパクトで10人も入ればいっぱい。
メニューにつけ麺と混ぜソバがあったのでどうしようかと思っていたら、トリパイタンがオススメヨと言ってきたので素直に従いました。140k.ドン≒840円。円安でエライ高く感じる。あとビール。
 

白湯というのはよく知りませんが、強い火力で魚介や豚骨や鶏を煮て骨のゼラチン質が溶け出して白濁したスープのことだそうで、だから豚骨ラーメンは豚白湯ラーメンでこれは鶏白湯ラーメンです。濃厚で栄養があり過ぎる感じ。
 

具は鶏ハム?に豚叉焼、茹で卵、海苔、ホウレンソウ、玉葱のみじん切りに小葱でしょうか。麺は中太でした。
ウマいです。スープにコクがあって特に臭いもなく叉焼も柔らかく、玉葱が脂っこさを消していて海苔は丸く切ってまでしていて丁寧に作った感じが伝わってきました。
 
この店は例の担々麺屋の系列かと思いました。店の造り、メニュー、若者向け歌謡曲のBGMなどそっくり。敢えて聞かなかったけど。
担々麺屋のほうはベトナム人のオヂサンがニッポンで食べた担々麺に感動して、こっちで5年前くらいに店を出して、いまは5,6軒に増えています。完全に浸透している。
そこから独立するにあたって、うちは鶏白湯でいくで、みたいな。ワタシの想像だけど。影響を受けているのはアキラカ。
 
帰り際にどうですかどうですかとしつこく聞かれました。商売熱心です。
豚骨は大人気だけど鶏白湯スープがベトナム人にウケるか、その辺りがポイントだと答えたらポイントカードをくれました。ラーメン5杯で揚げ物1個サービス。
頑張ってほしいと思いました。

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