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ホテル絵日記/FCC Angkor

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FCCはForeign Correspondents’ Club/外国特派員協会の略です。東京にもあってニッポンのマスコミに訴えてもムダなとき、FCCで記者会見を開いたりします。
カンボジアでは70 ~80年代の中ソ対立の時代、ポルポト派に対抗してベトナムも加わって長い間戦争状態が続きました。
その頃プノンペンとシムリアップに駐在していた外国人記者が寄り合い所みたいなのを作ったのがカンボジアでのFCCの始まりです。
このホテルはその頃のFCCの、外国人が集まっていろいろ情報交換したり、飲んだり食べたりした自由な雰囲気を再現している場所です。レストランにはその頃の写真が飾られています。
プノンペンにも同じ系列のFCCがありますが、そっちはレストランがメインで、メコン川とトンレサップ川が交わる辺りの川縁にあり、テラスで風に吹かれてビールを飲むとキモチのいい場所です。

アンコールワットのあるシムリアップの町へはハノイから飛行機で1時間半です。ホーチミンに行くより近い。
ニッポン人はビザが必要ですがインターネットで取ることができます。Websiteでカンボジア政府のと民間のとが区別しにくくて、民間のほうだと手数料をボッタクられるので要注意です。
因みに今はどうか知らないけど、旅行ガイドブックにはインターネットビザのことがほとんど書かれてなくて、旅行業界の狭いシャカイを垣間見ることができます。

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ワタシはアンコールワットに初めて行った2011年にここに泊まりました。その後もマラソンに出たりするのに何度も行きましたが、ここがベストだという評価に変わりはありません。
道路に面して大きな前庭があり、池の周りにテーブルが置かれカフェやバーになって、正面のコロニアル様式の建物の2階にはレストランがあって、今の季節はワリと涼しくて、テラスでのんびり食事ができます。
1階は土産物屋とかギャラリーで、有名なアンコールワットの写真家の写真を買うこともできます。

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客室棟は奥の方にありワレワレが泊まったのは2階の、テラスのような廊下から入る部屋でした。
入るといきなりベッドがあって奥にバスルームがあるスタイル。プライバシーが若干欠ける面がありますが、裏に暗い廊下を作るよりはいいっちゃいい。
分かりやすく言うとバルコニーがつながっていて廊下代わりになってる形です。

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その廊下にソファが置いてあって、夕方になるとそれぞれの部屋からお客が出て涼んだりします。昔の名残ですかね。
バスルームのお湯の出るところが蛇口じゃなくて、温泉みたいにドバーっと流れ出てくるのとか、シャワーして水が飛び散らないようにガラスのドア風の仕切りがあったりとか、カチッとしたプランの中でいろいろ工夫されています。

ワタシは子どもの頃からアンコールワットを見たいと思っていて、こっちに来て2年目に初めて行くことができました。
それでトゥクトゥクに乗ってアンコールワットに近付いた時に思わず叫びました。遂に来たーっ、って。
ジンセイでベスト10に入るハゲしい感動でした。 


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