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暗黒日記Z #3 「映画」

今週は何故か映画を毎日一本観ていた。どういうものを観たのかといえば、以下の通りである。

・日『アメリカン・スリープオーバー』
・月『エル ELLE』
・火『ドリームキャッチャー(2003)』
・水『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
・木『武器人間』
・金『チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~』

ちなみに今日もこの後何かを観る予定なので、一週間連続映画視聴チャレンジは完走できることになる。そういうつもりでやっていなかったのでそんなチャレンジは存在しないが。何を観るかはまだ決めていないが、今の気分としては暗めのヒューマンドラマが観たいところなのでその手の物を探すことになるだろう。

各映画の感想は例によってFilmarksにすべて投稿しているのでご高覧いただければ恐悦至極である。

映画というのは妙なもので、しばらく観ないでいればそのままいつまでも観ずにいられるのに、一度観始めるとどんどんもっと観たくなる。依存症の域に達する。さすがはリュミエール兄弟に始まり現在まで百年以上世界の人どもを魅了してきた芸術だけはある。

死ぬまでに観たい映画はたくさんあるような気もするし、そんなにないような気もする。今ここでパッと思いつくのは『バルタザールどこへ行く』『サンライズ』『サタンタンゴ』とかその辺り。Filmarksに登録して世の中にはこんなに自分の知らない映画があるのかと驚き、中でも特に興味を惹かれて今に至るまでずっと観られていない作品たち。

『バルタザールどこへ行く』については、一度だけ鑑賞できそうなチャンスがあった。国会図書館に所蔵されているのを知って観賞するための手続きを行おうとしたが、渡された用紙には学術研究以外の目的では観賞できないといった旨が記されており、すごすごと逃げ帰ったのである。もしかするとそんなこともなく、単純に観たいからといった理由でも観られたのかもしれないが、その時の私には質問をする勇気が無かった。初めて訪れた蔵書数日本一を誇る図書館の雰囲気に気圧されてしまったのだ。

結局、気になっていた燃え殻氏の『ボクたちはみんな大人になれなかった』を貸し出してもらい、無事読破すると帰路に就いた。そういえばあれも近々映画が公開されるらしい。森山未來主演とのことで、かつて見た彼がダンスを学ぶために海外へ留学した際のドキュメンタリーなどによってその有様に惚れ込んでしまっているので、少し興味がある。

その他の私の好きな役者としては、最初にジャック・ニコルソンを挙げておきたい。

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誰? と思う向きもあるかもしれない。ではこちらを先に見てもらったほうが良かっただろうか。

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ミームと化してしまっているこの顔なら見たことのある人が多いはず。そう、このどういう状況なのかよく分からないけどなんか楽しそうなおじさん。この人がジャック・ニコルソンである。ちなみにこちらはスタンリー・キューブリックがスティーブン・キングの小説を映画化した『シャイニング』の中の一場面。状況としては、パキった夫が風呂場に逃げ込んだ妻を手にかけるために斧で扉をぶち壊してこんにちはしているという感じ。有名な映画ではあるが、まだ観たことがない人はぜひ観てみてほしい。ジャンル分けするならホラーとなるものの、むしろアート映画といったほうが正しいくらい透徹された美意識を感じられる文句なしの歴史に残る名作だ。

一体なにを観たのがきっかけでこれほどまでジャック・ニコルソンが好きになってしまったのかは最早覚えていない。でも恐らく『カッコーの巣の上で』がそうだ。あの映画の中でのそれまで見たことなかったような自由でぶっ飛んだ演技にやられたんだったと思う。以降、ニコルソンの出演している映画をいくつも観た。

ジャック・ニコルソンの何が好きかと言えば、彼の「狂気」である。怒り狂った演技や、シンプルに気がどうかしてしまったかのような演技などが、見ていてあれほど楽しい役者もそう居るものではないと思う。引退宣言をしてしまって久しいので近年はまったくその姿を見ることができていないのが寂しいが、『ありがとう、トニ・エルドマン』のハリウッドリメイク版で復帰するとの情報もある。そんな報が入ってきてからもう何年も経ってしまっているとはいえ、期待して待ちたいところだ。

ニコルソン以外の好きな役者には、ジェイク・ギレンホール、レオナルド・ディカプリオ、ホアキン・フェニックス、マシュー・マコノヒー、キアヌ・リーヴス、ティルダ・スウィントン、キャリー・マリガンなどがいる。この人が出てるから、という理由で映画を観ることもあるくらい好きな人達。

そういえば昨日『海が走るエンドロール』という漫画を読んだ。ある一人の美しい美大生の青年と出会ったことによって還暦を越えた女性が映画作りをし始める話。以前Twitterで回ってきた第一話だけ読んだことはあり、その時点で大傑作なのは分かりきっていたが、やはり最高だった。まだ一巻が出たばかりなので、こちらもぜひまだ読んだことがない人はチェックしてみてほしい。

そろそろ晩御飯を作らなければいけないので、今回はここまでにしておこう。では最後に今週のおすすめソング。

スーパーカーとかschool food punishmentが好きならぶっ刺さるはず。

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