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育成は自分事だったと気付いた話

30代前半、社会人5年目くらいにしてようやく ”育成” が自分が今後仕事をしていく上で必要な、完全に自分事な話だと気付きました。
(自分は大学の博士課程まで行っていたので歳の割に社会人歴が短いです)

今回は「あ、育成ってしなくちゃダメなんじゃん」と気付くに至った話と、今後こんな風にできればなという話をできればと思います。

取り留めのない話になりそうですが、読んでいただき何かしら皆様に得るものがあれば幸いです。

育成が必要なのは、シンプルな算数の結論

実は今まで育成というものにほとんど興味がなく、現場の自分よりも人事なり、より上位のマネジメント層が考えることだよね、と思っていました。
そんな自分が「あ、育成もしなきゃ」と思ったのはシンプルに自分の仕事量が増えてきたからです。

自分の仕事量は2倍3倍になり得ますが、自分が処理できる仕事量は2倍にはならないんですね。

自分は少人数でありますがチームのプロジェクトマネージャーとして仕事をしています。
そうなると、自分たちのチームが評価され、お客様から今までより多くのお仕事を頂いてチームメンバーを増やす、というのが自分が関われる範囲での理想的な成長戦略となります。

これほど理想的に物事が進むことは稀だとしても、長く同じお客様とお付き合いしていると関わる仕事が増えていったりチームメンバーが(一時的にでも)増えたりすることはあり得るんですね。
そうなると基本プロジェクトマネージャーは一人なのでどんどん仕事が増えていくことになります。

一方、自分の仕事量はいくら残業しても2倍もいきません。
(ものすごい単純化に考えると、仕事の時間を2倍にすれば処理できる仕事量も2倍になりそうですが…そんなに残業していると色々ヤバそうです)

ということに気付いたとき、個々の仕事はメンバーに徐々に委譲していく必要があるな、と考え出したわけです。

育成の目指すところ(自分の場合)

マネージャー側の自分としては育成の一つの目的(というか願望)として自分のタスクを委譲していきたいというものがあります。
もちろんメンバー側ではまた違った思いがあると思うので、お互いの考えのすり合わせを行う必要はあります。
メンバー側の思いを汲み取るのは徐々にやっていくとして、とりあえずは自分の目的の達成に向け、自分がやっている仕事を洗い出してみます。
自分がどのような仕事をしているかは以下のnoteにまとめています。

データサイエンティストって何やってるの?(しらかもver.)

個々の案件で違いはありますが、ざっくり以下の流れで仕事をしていると思います。

  1. お客様が課題と感じていることをヒアリングする

  2. ヒアリング内容を元に課題解決のための方針を立て、お客様に合意していただく
    (自分の場合、ある程度ここでどのようなアウトプットにするか決めてしまうことが多いです)

  3. 上記の方針を基に具体的なタスクを洗い出す

  4. 実際にタスクを進めていく

  5. 結果をまとめてお客様に報告する
    (適宜途中で報告、相談を行います)

これまではメンバーと相談しつつも、基本は自分メインで1~3まで行い、4の実行段階をメンバーにやってもらっていました。
そして最後の報告用のまとめも自分でやっていました。

とりあえず自分の目的の達成を考えたとき、メンバー側で4のみならず3,5のある程度の範囲までやってもらえるようになるのが理想かなと考えています。

メンバー側はどうしたいか?

さて、ここまでマネージャー側の自分の状況と考えを整理してきました。
ここで無視できないのはメンバー側の意向です。
メンバーとしては(少なくとも誰かは)今までやっていなかった仕事を追加でお願いされることになるので、喜ばしい状況ではないかもしれません。
一方で、より上流の仕事に関われることはキャリアアップにつながる可能性もあり、この点は歓迎されるかもしれません。

こればかりは個々の考え方やキャリアプラン次第なのでメンバーと丁寧にコミュニケーションを取っていくしかないと思っています。
もし誰もこの辺りの仕事をやるつもりが無いとすれば、一旦は全体的な仕事の量を調整しつつ今まで通りのやり方をするしかない可能性もあります。
将来的には、プロジェクトでメンバーに求められる能力が変わってきたということでメンバーの交代も視野に入れて長期的に対応していくかもしれませんね。

具体的な育成方法は今後考える

育成が素直に自分事として受け入れられたのは一つ自分にとって新しい気付きでした。
が、今まで育成にほとんど関わっておらず、興味もなかったことから今後具体的にどうしていくかは大きな課題です。
今の段階では自分の中に確固たる考えはまだありませんが、徐々にマニュアル的な文書やOJTの順序など整備していこうかと思っています。

ここで難しいのは具体的なタスクをしてもらう以上の部分ができるようになってもらわなければならないことですね。
大雑把にいってしまうと、こちらからゴールは示すものの、ゴールにたどり着く道筋は自分で考えてね、ということなので。

これはタスクそのものをどのように順序良く組み立てていくかという点で、単にタスクの範囲が広がる以上の負荷となりそうです。
いきなり任せてみてできる人もいるでしょうが……ある程度考え方だったり進め方が型化されている方がやりやすいでしょう。

まずは過去に携わってきたプロジェクトをベースに自分が何を考えながらどのように行動してきたのか、考え方の点を重視して文書化していくことから始めるのが良さそうでしょうか。
中々の大仕事になりそうですが、ちょっとずつ自分なりのまとめを作っていこうと思っています。


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