見出し画像

愚直であれ!!~辺野古新基地建設の断念を求めハンガーストライキ中の元山仁士郎さんに会ってきた~


2022年5月15日に本土復帰50年を迎える沖縄に、押し付けられたままの問題を、国会前で身体を張って問うている元山仁士郎さんのことを知った。
たったひとりのハンガーストライキ。5月9日から初めて5日目の13日。いつもは16時に帰ってくる次郎がショートステイに行っているから、元山仁士郎さんのTwitterを頼りに会いに行ってきた。

取材を受ける元山仁士郎さん

小雨の降る中で、インタビューを受けたり、訪れる一人ひとりと、丁寧にお話をする元山仁士郎さん。好青年なんて言われたら嫌だろうけれど、もうそれ以外の言葉が思いつかない程の、好青年!どうしたら、そんなに真っすぐに生きられるんですか?って程の、真っすぐさで、凛として座っていた。

元山さんがインタビューを受けている間に、元山さんのTwitterを覗いてびっくりしてしまう。元山さんのツイートのリプライ欄は、ひねくれ曲がった、拗ねまくった、いじわるコメントで溢れていた。中には、ハンストをしている元山さんを苦しませようと、からあげや、ラーメンの画像を貼り付けているものまでいる。日本はどうなってしまったんだ?どうして、こんないじわるをしなければならないんだろう?
アンチコメントにしても、ヘイトコメントにしても、幼稚すぎないか?

人のリプライ欄を掃き溜めにするなよ~と思いながら、元山さんを見ると、まさに”掃き溜めに鶴”のように、爽やかな笑顔を見せている。いじわるコメントの原動力は嫉妬か??悲しみや、憎しみや、恨みや、妬みや、ぐるぐるした感情をぶつける標的にされてもなお、爽やかな元山さんは、日本に残された最後の希望なのかもしれない。

ヘイトの答えは、愛。なのだ。

まずは、元山仁士郎さんの声を聞いてほしい。


元山さんを訪ねる人は絶えることなく、ひとりひとりと丁寧に話をされていく。どこまでも穏やかに。

私に至っては、アフリカの話やら、次郎の話やら。いったい何を話しているのだ?と自分に言いたいくらいの話題のふり幅なのに、元山さんはどんな変な球も綺麗に返してくれる。私がアフリカ布のハンカチを差し出せば、ルワンダを訪ねた話が返ってくるし、次郎の話をすれば、「もしかしてテレビに出ませんでしたか?」と、5年も前になるテレビ番組※を覚えていてくれた。

※『次郎は「次郎という仕事」をしている』という番組のショートムービー

そうしている間にも、私の足元は冷えて来た。冷たい雨ではないものの、恒常的に足が濡れていると、気化熱でじわじわと体温を奪われる。地味に辛い。それから、元山さんに会いに行くのに、今朝からほとんど食べずに会いに来たので、私のお腹も危険信号を発していた。頭では、朝昼抜いたくらいなんのことはないとわかっているのに、足先やお腹や腰が、にわかに自分の年齢や持病やいろいろ思い出させ不安になる。

本当にほんの僅かにでも、ハンストの辛さを共有したくて、空腹に耐えていたけれど、これは本当に、生半可な気持ちで出来ることじゃないと思った(わずか半日でわかったようなことを言うなよ!私)。


明日(5/14)も9時から国会議事堂正門前で、ハンストによる抗議を続けるそうだ。ひとりでも多くの人に知ってほしい。そして平和で普通の暮らしが出来るように、人権が守られる国になるように、私も自分に出来ることをしようと思う。

私たちは、小さく弱いけれど、弱いからこそ助け合って、争いのない、平和な世界を作れると思うのだ。

先日、玉木デニー沖縄県知事が訪問した動画も紹介したい。

この動画を撮影してくださったのは大袈裟太郎さんだ。実は、私は大袈裟太郎さんの発信を追いかけていて(なぜなら大袈裟太郎さんはいつも大事な現場にいらっしゃるから。そして活動のペースを落としている現在は本当に大事なところにしか居ないから)、今回も大袈裟太郎さんの配信で、元山さんのハンストも知ることが出来た。
そんな大袈裟太郎さんにお願いして写真に納まっていただいた。「これでいいですか?」という私に、「いいんじゃないですか。雨って感じで」というわけで、いいのかよくわからないけど、忍者みたいな大袈裟太郎さんを載せさせていただく。

右が大袈裟太郎さん 中央奥に元山仁士郎さん


私は、戦争を止めたい。なぜなら、戦争になれば、真っ先に消されるのが次郎だからだ。もうすでに始まっていると感じる。”生産性のない障害者はいらない”とか、”障害者は生きている意味がない”とか、聞くようになったから。

逆に言えば、生産性のない次郎が、無意味に笑って暮らしていることこそ、平和なのだ。

平和運動の最前線にいる、元山仁士郎さんと、大袈裟太郎さんに注目よろしく。

そして、平和そのものの次郎を、これからもよろしく!


書くことで、喜ぶ人がいるのなら、書く人になりたかった。子どものころの夢でした。文章にサポートいただけると、励みになります。どうぞ、よろしくお願いします。