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【あの日感じた春の匂いをキミはまだ覚えてる?<1>】(アノハル)

道に迷った。

単純に物理的に道に迷った訳じゃない。

複雑に精神的に迷路に迷い込んでいた。

迷い、迷う、抜け出せずにもがく、沼にハマる、悪循環。

どうしてこんなことになったのか少し思い出してみよう。

そうつい最近、数ヶ月前まで病んでいた。

会社を退職し、新しいことを始めようとした矢先、病んでしまった。

調子には乗っていた、自分なら何でもできると過信していた。

それなりに称賛も勝算もあったが、世の中そんな簡単にはいかないらしい。

知らず知らずのうちに精神的に追い込まれ、気づいたら手遅れだった。

約2年の間、何も出来ずにいた、身体も動かず、心も死んでいた。

我ながらよく持ち直したと思う、病の間ほぼまともに話せた記憶はない。

周りの助けには感謝してもしつくせない、本当にありがたかった。

季節は真冬の2月。

凍えるような寒さの日常。

物語はここから始まる。

何か新しいことを始めたかった。

とにかく生きていた証のようなものを残したかった。

そうしてボクはSNSを始めた。

キミと出逢うのはまだもう少しだけ先のお話。

2019/03/12(Thu): 今日から三年ぶりの上京です、楽しみですよ。 「東京バナナ」を必ず買います、大好きです。