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#旅する羽釜 福井編 vol.1「ソースカツ丼」(福井~鯖江)

「コシヒカリといえば新潟県」というイメージをお持ちの方は多いと思います。新潟県出身の私もそう思っていました。ですが、実は、コシヒカリ発祥の地は福井県なのです。(福井県のみなさま、申しわけございませんm(_ _)m )

NHKきょうの料理で料理研究家が自分の気になる土地を旅する「食旅」という企画があります。この度、めでたく新米シーズンの10月にオファーをいただきました。候補地は私に一任されており、迷わず福井県を選択!お米にまつわる活動をしているごはん同盟としては、全国No1の作付面積を誇る日本を代表するお米・コシヒカリの発祥の地を表敬訪問したかったからです。
ですが、あいにくコロナ禍でロケ断念(涙)となり、スタジオ収録に(2020年10/26「「しらいのりこの食旅~福井県編」として放送済)
ロケは中止となりましたが、ごはん同盟、福井熱が収まらず、秋の新米シーズンにプライベートで福井県を3泊4日で旅してきました。

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北陸新幹線で、東京から金沢へ

東京駅から福井に向けて出発です。乗り込むのはもちろん北陸新幹線\(^O^)/

コロナ禍で旅もしてないし、せっかくなのでお酒飲み放題でおつまみ付きのグランクラスに乗ろうと盛り上がってましたが、値段を調べてみると、ややエクスペンシブ。指定席との差額は2人分でなんと3万円!(ヒーッ)庶民の我々はしばし無言になり、「指定席でいいよね..…、浮いたお金でごちそう食べようか……」という結論となりました。次回は必ずや呑んべい仲間と乗りますよ。

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リニューアルしたばかりのグランスタ東京を巡ると、ピエール・エルメのお店を発見!朝食は、サーモンとクリームチーズのサンドイッチにしました。ああ、とてもおいしい...…。さすがエルメ....。

出発前日はガッツリしたごはんものの撮影だったので、胃袋がグルテンを欲していました。ごはん同盟だからといって、いつもごはんばかり食べてるばかりではないのです。パンも麺も大好きです。

乗換駅の金沢で「ひゃくまん穀」のビール発見!

金沢駅で福井行きの特急サンダーバードに乗り換えます。構内の売店に立ち寄ったら、石川県の新品種のお米「ひゃくまん穀」のビールを発見!どうやら金沢駅限定で販売されているとのこと。もちろん即購入!

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まだ11時を過ぎたばかりでしたが、おいしくいただきました。見た目はビターですが、味わいは軽やかなビールは朝にぴったり!

福井駅に到着!

ビールを楽しんで、40分ちょっとで福井駅に到着しました。

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赤ら顔ですみません。朝のビールは効きますねぇ😆

福井までの車中で思ったことは、

「まるで新潟やん...」

広がる水田と鉛色の空。私の故郷・新潟の景色がまったく一緒でした。緊急事態宣言以降、新潟に帰省をしていないので、やや里心が...。(涙)

福井の旅・ひとくちめは「ソースカツ丼」

福井での最初の食事は、ソースカツ丼!

前日の撮影のときに某料理雑誌の編集長からお聞きしたオススメのお店「ふくしん」へ。ちなみに福井でソースカツ丼といえば、「ふくしん派」と「ヨーロッパ軒派(通称・パ軒)」に分かれるそうです。次回はパ軒にも行きたい!

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福井駅からタクシーで20分ほど、片道2,000円くらいかかります。福井駅からバスがでてるので、時間に余裕のある方はバスでいくのもいいかも。バスは片道230円でした。

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期待高まる渋い外観!こういうのたまらなく好きです。

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ドーーーーン!!見よ、この盛り具合を😆😆😆

これはカツ丼の大盛りです。ソースが染みたカツがなんと4枚。大食い選手権用ではないですよ...。カツ3枚の中盛、カツ2枚の小盛もあるので小食の方もご安心を。

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カツが重なっていて、ごはんが食べられないので、カツは、一旦フタに預けて食べ進めます。最近、揚げ物を食べる機会が少なかったので、胃袋に染みる...😭😭😭

ボリュームがすごいですが、カツは薄いので胃もたれせずさっくりといただけます。甘酸っぱいソース味もくどくないです。

新潟市には「たれかつ丼」という、カツを醤油だれにくぐらせた丼がありますが、それとも違う味わい。お米がおそらく新米だと思いますが、とてもおいしです。さすが米どころ・福井!

行き先変更、鯖江の「久保田酒店」を目指す!

「ただいま、福井にむかってます!」と、Twitterで呟いたら、なんとメガネの町・鯖江の駅前にある酒屋さん「久保田酒店」の若女将・久保田桐子さんからメッセージが!(ちなみに一度もお会いしたことはありません)


レンタカーを借りて、当初は宿のある三国を目指すところでしたが、「お、いけるかも!」と、ジュンイチが行程を調整して、いきなり訪問!今思えば、この方との出会いが福井旅の大事なポイントとなりました。

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久保田酒店は、とてもきれいで立派な酒屋さん。福井の銘酒とともに、新潟の誇る朝日酒造の「久保田」もありました(名前つながりなのかな?)。福井と新潟の邂逅に感激です。

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角打ちもできるとのことで、福井県の銘酒をきき酒。「常山」「黒龍」「梵」をいただきました(まだ午後2時だけれど……)。運転手のジュンイチはお預けです。

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中央が、久保田酒店 若女将の久保田桐子さん。結婚前はお料理のお仕事をされてたそうです。

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「福井の食材や伝統料理を残したい」と福井のお母さんたちとともに活動されてたそうで、こんな貴重な本をいただきました(感激)

私はJAのお仕事で日本全国を回りますが、そこで感じるのは70代前後の地元のお母さんたちは郷土料理の知恵の宝庫であること。悲しいかな、核家族化が進み、この知恵を我々、40代の娘世代が引き継いでなく危機感を感じています。桐子さんのような方が、地元の伝統料理を引き継ごうと活動されているのはとても素晴らしいことですよね。

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桐子さんがお手伝いされたという「へしこ」を購入。眺めるだけでお酒がすすむのが想像できます。桐子さんオススメの「はまな味噌」と「地がらし」も、もよりのスーパーマーケットで無事にゲット。

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今晩用に「梵」と「白岳仙」のひやおろしも購入。2人なのに四合瓶2本なんて買いすぎじゃないの?とジュンイチに言ったら「お酒が夜中に無くなるのが不安」というもっともらしい回答をもらい、なんとなく納得して2本購入。

久保田酒店のホームページはこちら。JR鯖江駅から徒歩1分です。鯖江を訪れた際にはぜひ!


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福井の旅はまだまだ続きます。旅のレポートの続きはこちらから。

(旅人/ごはん同盟・執筆/しらいのりこ・編集/シライジュンイチ

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