春を迎えに。

秋が深まって来て
これから冬になろうとしているのに
そのタイトルどうなん?とも思いつつ。

こんな時間になってもまだ起きていて
明日の仕事大丈夫なんか?と気にはなるけれども。

インターネットっていうのは
簡単に時空を超えてしまえる。
良くも悪くもそう。

昔、テスト期間のときに限って
部屋の片付けなんか始めちゃって
ふと、卒業アルバムを見つけてしまって
思い出に耽って、みたいなことがあったけれども。

なんとなく、ほんとになんとなく
昔やっていたバンドでエゴサをして
気が付いたら2時間くらいが経っていた。

いつだって今が一番最高であると信じているけれど、
時には昔の思い出に浸りたい時もある。
当時はそんなふうに全く思えなかったのだけど、
今改めて見ると、ほんの少しでも誰かの人生を変えられていたように感じる。
のめり込み過ぎて、
まわりに対して「負けたくない」という思いが先走っていたけれど、
たくさんの温かい言葉がそこには確かに残っていた。
どうして当時はそこにもっと目を向けられなかったんだろうかと、すこし悲しく思う。

と、同時にまだまだやれていないことがたくさんあることにも気付く。
気付くというか、思い出す、の方が近い。

正直、みなぎっている。
あの頃には戻れない。
戻れないけれど、
あの頃からちゃんと現在まで
物語は続いている。

人や景色も随分と変わったけれど、
僕の物語はずっと続いている。

あの頃に戻れないけれど、
あの日の自分は、今も心の中には存在している。
歳を重ねて
少しは心のゆとりも出来た。
そして月に一度くらい贅沢な食事ができるようにもなった。
だけど、ハングリーな気持ちは確かに灯っている。

季節を待つんじゃなく
こちらから迎えにいく。
そういう気概を忘れていない自分がいる。

もっと歌いたい。
年甲斐もなく思う、思い出す。
たくさんの人に聴いてもらって
感動して欲しい。

高校生の時に
好きだった子にギターを褒められた時から
僕はずっと同じ。
振り向かせたい。
大して何にもなかった自分が
唯一特別でいられる時間で、
たくさんの人を感動させたい。
もう自分が特別じゃないことはわかってる。
それでも自分にとって音楽は特別。
その時間を少しでも増やせるように
大人として、頭を使って、
中高生の頃の自分の心のままで。
春を迎えにいこう。

たまにはエゴサもいいもんだな。

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