[映画感想]アイランド

GYAOで視聴。


時は2019年。地球は著しい大気汚染に陥り、人々は地下にコロニーを作った。人々はこの地球上にあるという最後の楽園「アイランド」に住むことを夢見ながら日々を過ごしていた。主人公のリンカーン(ユアン・マクレガー)もその一人。毎日行われる抽選に一喜一憂しながら過ごしていた彼は、管理され尽くした毎日を窮屈に思っていた。

そんな中、彼は偶然換気口から入ってきた虫を目撃する。もしかして外はそんなに汚染されてないのではと疑った彼は、コロニーを探索する。そこで見たものは、子供を産んだ後、薬で殺される女性と「アイランド」行きが決まったのに臓器を取り出される男性の姿だった。
ここはおかしい。

そう感じたリンカーンはすでにアイランド行きが決まった友人のジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)と共に施設を飛び出す。

飛び出した二人は、技術者のマック(スティーブ・ブシェミ)から、自分たちが臓器移植や代理母として作られたクローンであることを知る。

ハラハラしっぱなし

これが本作のアウトラインだ。「トランスフォーマー」シリーズで知られるマイケル・ベイ監督が「トランスフォーマー」の前に監督したこの映画、一言で言えば、

「逃げて逃げて逃げまくる映画」

である。上でも書いた通り、本作の後半はリンカーンとジョーダンの逃避行が中心となる。追っ手から逃れたかと思ったらまた追いかけられるというピンチからのまたピンチの連続に、見ているわたしも「逃げて逃げてー!」とハラハラしたり、穏やかなシーンでもどこかに追っ手がいるんじゃないかとヒヤヒヤしたりした。
もちろんマイケル・ベイ監督らしく、派手なカーチェイスやバイクアクションも満載だ。

ピュア

この作品の魅力はハラハラシーンだけではない。施設育ちのクローンであるリンカーンの成長も魅力だ。作中で精神年齢15歳(実年齢3歳)と言われたリンカーンは、持ち前のピュアさとまっすぐさで次々と襲い来るピンチを跳ね除ける。彼のまっすぐさは、やがて、仲間たちを自由にする原動力となる。

個人的には初めて見るものに嬉しそうな表情を見せるシーンと、用を足すの意味がわからず、トイレにそのまま行くシーンが良かった。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?