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突発的に東海地方へ旅行した(3日目)

※これは2022年5月に行った東海旅行の3日目の旅行記です。
1日目はこちらから
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今日は三重の日

 おはようございます。朝でございます。四日市です。
 起きた時点で「三重県内を回る」ということだけを決めていて、何をするかは具体的に決めていなかったと思います。私の宿泊地は近鉄四日市に近かったので、とりあえず近鉄に乗ってどこか行こうと考えた結果、津へ行くことにしました。帰りのバスは名古屋から出るので、名古屋に行く際は近鉄特急ひのとりを利用することにしました。ひのとりの津~名古屋ってそんなに高くないんですよね。 なにはともあれ、まずは腹ごしらえ……え!マックあるやん!サイコ~~

 ……と思ったら1km先にありました。まあここは近鉄四日市の近場なので、マックがあるのは分かっています。3年くらい前に行ったことがあるのでだいたいは分かるんですよ。では近鉄四日市の駅前エリアに移動……

右側にマックありますねえ

 本当に四日市は(というか三重県は)JRと私鉄の地位が逆転してる街ですねえ 比べ物にならないほど栄えています。まあ近鉄四日市の方が発着本数が多いですし、湯の山温泉にも行けますし。近鉄四日市の駅前で生活を完結させることができます。

この直後に食べられるメガマフィン

 マックでメガマフィンとマックグリドルソーセージを頂き、しばらく近鉄四日市の街並みを散策しましょう。

四日市のアピタ

 アピタと近鉄百貨店を結ぶ近鉄四日市駅の北側の道路が一番栄えているイメージがあります。もうそこを移動するだけでも楽しいのですが、南側のあすなろう鉄道のあるロータリーもにぎやかですよ。

三重といえば

 三重と言えば大内山牛乳ですよね。私はいろんな場所の地元の牛乳を飲むのが大好き なぜなら地元で消費される牛乳はめちゃくちゃ新鮮だから。例にもれず大内山牛乳もメチャクチャおいしいんですよ。 結構満腹になってきたのでそろそろ津に行きましょう。

特急の発着時刻だけを示す表示器
社名と旧国名を小さくしている

 近鉄って、関東私鉄にはない関西私鉄のイズムが息づいているんですよね。社名とか旧国名とか県名とかを小さくしているのがとても好きなんですよ。関西私鉄はそれぞれが特徴的で、そのすべてに好きになれる要素がある気がします。

後付けの方向幕

 近鉄名古屋駅から伊勢中川駅を結ぶ近鉄名古屋線は、近鉄大阪線などで使用された車両の御下がりが流れてくる路線になっており、基本的に普通列車は古めの車両となっております。方向幕が後付けだったり(たぶん前面の中央部に方向「板」を設置してたんだと思う)、車内にはLCDはおろか千鳥配置の電光掲示板すらありません。まあ近鉄の車両は全部いい車両ですからね(贔屓)
 これに乗って、津に向かいます。

「津行ったー」と言える日

 車内はゴールデンウィークだからか、結構人が多く、でも座れないことはない程度の混み具合でした。明るく天気も良く、まさに旅行日和という感じの日でした。
 鈴鹿市の伊勢若松あたりから乗客の話す言葉が京阪式アクセントになっていきました。三重は文化圏の違いを耳で感じることができる場所です。 そんなことを感じているうちに、津に近づいてきました。都市に近づくときの建物の増える感じが、否応なしに私のテンションを上げていきます。そして……

津行ったー

 無事「津行ったー」の実績が解除となりました。実際にツイートしています これ
 
津に着いたので、このタイミングでひのとりの切符を買いましょう。

 もちろんプレミアム車ですよ。乗るなら最高の席を取っておきたいものです。あと近鉄はもうちょっとプレミアム車の追加料金を上げた方が良いと思います、いくらなんでも安すぎますよ 1000円くらい取っても良い

津!津!!!

 当たり前なんですが、津では「津」という1音の地名が当たり前のように運用されているんですよね。「津」という1音の地名に27万人が住んでいるという事実にとても興奮していたのを覚えています。
 津から津新町まで歩いてみましょう。津に来た理由は「四日市にひのとりが停まらないから」であって、仮に四日市に火の鳥が停まるならば四日市で時間を潰していました。そんなことはないので、ひとまず津駅の近くにある三重県庁に行ってみましょう。
 三重県庁本庁舎と議事堂・講堂は津駅の南にある吉田山という丘の上にあります。県庁なだけあって結構立派な建物でしたよ。

ベージュのほうが議事堂・講堂で、茶色いほうが本庁舎(たぶん)

 途中で迷って、三重県庁不法侵入者みたいになるのを除けば結構面白い場所でしたね

県庁の石板

 三重県庁を見て満足したので、このまま津新町駅まで歩いていきましょう。途中の陸橋で近鉄とJRの並走している区間を真上から見られる場所がありましたが、その規模の違いに結構びっくりしました。左が近鉄、右がJR。三重県が近鉄王国たる所以はこういった所で見ることができます。

左は近鉄。レールの幅が標準軌(1435mm)で複線
右はJR東海。レールの幅が狭軌(1067mm)で単線

 津以南にも近鉄は特急がドカドカ走ります。しまかぜが有名かと思います。沿線に風光明媚な景勝地があると結構強いですよね。ちなみに志摩スペイン村も賢島の近所にあります。
 対してJR東海は優等列車はJR鳥羽駅まで行く快速みえくらいで、本数もそこまでありません。伊勢神宮に向かう参宮線は神宮参詣のための参宮新幹線構想があるにはありますが、今の様子だと難しそうです。

最高の散歩日和

 津新町へ至るまではとんでもなく晴れていて、それでいて風も適度にある絶好の散歩日和で、それはそれは気持ちよかった記憶があります。 そろそろ9時なので小腹を満たす時 途中にあったマルヤスさんでなんらかの飲料を買います。

圧巻

 見て!!!この整然と並べられた大量の大内山牛乳を!!!
 
マルヤスは9時開店なので1本も売れていない状態を取ることができました。
 三重のスーパーには絶対に大内山牛乳があります。大内山牛乳こそが三重を三重たらしめる存在であり、幾つもの令制国を合併させた三重県の精神的紐帯となります。「故郷」と「牛乳」は切り離すことができない存在なんですよ。
 たとえば私は大分で幼少期を過ごしましたが、大分の祖母の家の冷蔵庫に常にあったのが九州乳業のみどり牛乳です。みどり牛乳は大分県内の小中学校で必ず出される牛乳であり、大分県の人間はみんなみどり牛乳を飲んで育ちます。幼少期の記憶こそ無垢で美しい物であり、大人になるとそれが最も純粋な精神的紐帯へと変貌していくのです。大分におけるみどり牛乳が、三重における大内山牛乳となるのです。
 流石に大内山牛乳1リットル購入は大変なので(おもい)、飲むヨーグルトを買って、飲みながら津新町に行きましょう。

うまい

 丘を下ると、幾つかの川を渡り、安濃川と岩田川の作った平野に出てきます。ここまでくれば津新町に近づいてきています。

めちゃくちゃいい写真

 津新町の駅前から伸びている市街地を通り抜け、ついに近鉄津新町駅に到着しました。昭和期から使っていそうな駅舎で結構よかった

スガキヤを食べる日

 ところで、東海地域のローカルチェーンと言えば何でしょうか?
 東海発祥のものは数多くありますが、私はスガキヤが最も東海を感じるローカルチェーンだと思っています。
 ふと津新町でスガキヤを食べたくなって検索してみると、津新町駅と交差する道路、国道163号線沿い、津新町駅から約1kmの距離にあるDCMの中にスガキヤがあるらしいです。そこまで歩きます。

ホムセン

 DCMカーマ津新町店はホームセンターとスーパーとセリアとフードコートが合併したような複合的な商業施設でした。フードコートにはスガキヤの他にマクドナルドなどがあり、椅子やテーブルのエリアが小さく作られていました。

うっひょ~~~

 スガキヤの……これ何だっけ……あの~~~……多分チャーシュー麺なんですけど……あと鶏肉丼みてえなやつも食べました ちょう美味しかったです
 スガキヤを頂いた後は店に入っているセリアで充電ケーブルを買いました。モバイルバッテリー持ってるくせにケーブルを持ってくるのを忘れてたのでかなりきつい日々を過ごしていました。
 これでバッテリー問題も解決したので津新町駅に戻ります。

つこう

 津新町駅からDCM津新町店の途中には三重県立津高校がありました。略称は「津高」らしいですが、略す必要性が感じられなくて滑稽に感じたことを覚えています。あるか分からないけど、津東(つ・ひがし)高校があるならば津高との差別化のために東高(ひがしこう)と呼ばれるはずなんですよ。これは津高校(つこうこう)の5モーラと同じになるので、略す必要はないのではないか?と思ってしまいます。
 そんなことを考えているうちに、津新町駅に到着しました。

津新町が終点の電車はみんなこのホームに停まる。南隣の南が丘駅の表記が無い

 津新町駅は近鉄名古屋線の普通列車の終点になることが多い駅で、普通車の方向幕はだいたい「津新町」となっています。津駅は大きな駅だし津新町も大きな町(津市役所が近い)なので、津新町停まりの方が色々便利なのだと思います。
 津新町駅は2面3線の配線をしており、1面1線と1面2線のホームに分かれています。上の写真は津新町停まりの電車がやってくる1面1線のホームの駅名標になります。これで一旦津に戻ります。

ひのとりに乗れる日

 津に到着した時点で特急の発車時刻まで1時間以上あり、私は津新町から近鉄名古屋までの切符を買ってしまっていたので、津駅の改札を出ることができず、ホームで1時間以上待ちぼうけを食らうことになりました。

津行ったー(6時間ぶり3回目)

 津駅の駅名標は漢字で書いている近鉄のものよりも平仮名で描いているJRのものの方がインパクトがありますね。ツイッターのみんなはJRの方の駅名標を撮って「津行ったー」とか言っている割合が多いかもしれません。
 いろいろな電車を見送ったりしました。途中で伊勢志摩ライナーを見たり、乗る1本前のひのとりを見送ったりしました。

 そんなこんなで、やっと津駅にひのとりが到着しました(写真撮るのを忘れたので写真は無いです)。車内に入ってみましょう。

ものすごくやわらかくて、ありえないほど快適

 うっひょ~~!!ひのとりの座席豪華すぎる!!!!すごくフカフカな上にシートピッチもありえないほど広くて、めちゃくちゃ快適な空間が用意されていました。これに運賃+1340円で乗れるのは異常だと思います。
 思いつく限りの全ての場所が動く!!!机もコンパクトに収納されていてとてもいいと思いますよ

四日市のシンボルの昭和四日市石油の鉄塔を眺める

 ひのとりは揺れもほとんどなく、本当に快適なんですよ。お金を払えばいつでもインスタントコーヒーが飲めるし、お金が無くても白湯なら飲めるし。特急という席だけでなく空間を提供されている感じがしてとても満足できる40分でした。

青くなる

 ひのとりは停車駅が近くなると、天井を青く光らせて目立つように教えてくれます。いいですねえ

 窓もやたらデカいんですよ。まるで走る試験管のようでとてもワクワクしました。
 ひのとりと近鉄名古屋に別れを告げ、2日前に予約した高速バスに乗るために名鉄バスターミナルへ向かいます。

高速バスに乗る日

 今回乗ったのは京王バス八王子経由新宿行き、中央道を通るバスです。2+2列の4列シート、座席の脇にコンセントが設置されている、まあまあ悪くない設備だと思います。流石に昼行バスに対して1+1+1列シートを要求するほど傲慢ではありません。寝ることを前提としていない高速バスなんてこれくらいでいいんですよ。

うれしい

 バスは名古屋を出発し中央道に入ります。岐阜県に入ると、高速道路にもかかわらずバスが停車しようとします。何事かと思えば、高速道路の中にバス停を見つけました。当時初めてまともに高速バスに乗った私は、高速道路の中に高速バスのバス停があることを知りませんでした(あと夜行バスならそういったバス停に停まることが殆どないので)。

 多治見、瑞浪、恵那など、岐阜県内の中央道沿線の都市には必ず高速バス停があり、それぞれに乗車客がいるほどにぎわっている様子でした。
 中央道は東名道に比べて諏訪界隈まで北上して山梨県内に入るという線形をしています。そのため東名道より距離が長く、実際に長時間の乗車となります。
 長野県内や山梨県内は難なく通行できましたが……

 渋滞の名所・小仏トンネル付近で完全に渋滞に巻き込まれてしまいました。山梨と神奈川の県境にある上野原ICから、神奈川と東京の県境にある小仏トンネルまで1時間くらいかかったと思います。

左側が酸欠の血みたいに真っ赤

 小仏トンネルを抜けたら、そこからは速いです。1時間くらいでバスタ新宿に到着しましたが、結局30分くらいの延着となってしまいました。23時20分頃の到着です。ここから大急ぎで品川に向かい、京急線に乗り換えます。

乗れる電車があと2本しかない

 京急品川駅に着くころには日付が変わろうとしていて、乗れる電車もあと2本しかありませんでした。私は24時ちょうど発の特急金沢文庫行に乗車し、平和島駅で降車しました。平和島駅には24時間営業の松屋があるので、そこで遅めの晩御飯となります。

 7時間くらい高速バスに乗って、もうヘトヘトなんですよね。お財布に余裕があったので、タクシーで自宅まで帰還しました。
 これで私の突発東海旅行は幕を下ろしました。
 ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。

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