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突発的に東海地方へ旅行した(2日目)

※これは2022年5月に行った東海旅行の2日目の旅行記です。
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快活って良すぎ!

 05:30 ここらへんで目が覚めたんだと思います。この日ははじめて快活CLUBに泊まった日なので、テンションが上がってしまって4時間くらいしか寝てなかったと思います。前日は深夜の1時半くらいに寝ました。
 快活の中でジュースとかアイスとか無料で食べられるので、実質朝食代は0円です。さいきんポテトやバスタオルの無料提供が終わって少しだけ不便になってしまった快活CLUBですが、まだまだシャワーは無料で浴びられるし、都市の中心部から少し離れた店舗だとかなり安く泊まれるので、今回みたいに突発的な旅行や、なるべく安く旅行したい場合はおすすめです。

快活CLUB浜松上島店。限界旅行は朝が一番気持ちいいかもしれない

 06:30 快活CLUBは20時以降に入ると、8時間までの利用が安く「ナイト8時間パック」が存在します。これと学割を利用すると、1泊2000円を切る値段で泊まることができます。
 浜松上島店を後にして、遠鉄電車で浜北駅に向かうために上島駅に向かいます。浜北は平成大合併前までは「浜北市」として浜松市の北に存在しており、浜北区となった今でも浜松市内では大きな求心力を持つ地域です(この記事を書いている途中に浜松市が区割りを変え3区にすることを発表しました)。「浜北」というのは「浜松の北」ではなく「浜名郡の北」という意味があります。「浜名」と「浜松」には直接的な関連性はなく、浜の字のついた地名がたまたま近くに並んだだけだと考えられます。

島式ホームだらけの遠鉄で、上島駅は対面式高架駅。
時刻表が直接電光掲示板に掲載されている珍しいデザイン

遠鉄の高頻度運転スゲ!という話

 遠鉄電車はだいたい12分おきに電車が来ます。人口約80万人の交通を支えるには十分な量です。いや、遠鉄電車の設備を考えると、最大限に列車を詰め込んだ状態がこの12分間隔ダイヤとなります。
 遠鉄電車の線路はほとんどが単線です。単線とは、1本の線路を両方向の列車が共有している線路形態を指します。都市部や幹線鉄道では、線路を2本敷いて「上り線・下り線」というふうに分ける複線が一般的です。複線は好きな場所で上りと下りの列車のすれ違いができるので、複線の方が列車数が多いです。
 遠鉄電車の線路は単線なのに列車が12分おきに来ます。同じくらいの規模の都市を走っている単線私鉄に熊本電鉄がありますが、熊本電鉄の場合は30分おきに列車がやってきます。単線鉄道での運転間隔の短さは、遠鉄電車が最も短いと思います。その理由は駅の構造にあります。
 遠鉄電車は単線路線ですが、ほとんどの駅において行き違いができるようになっています。始発駅と終点を除いた16駅のうち、14駅が行き違い可能駅となっています。これによって、日中の遠鉄電車はほぼすべての駅で列車の行き違いが発生し、単線でありながら高頻度の運転を実現できています。

浜北に来たぞ!

浜北駅駅舎。たぶん最近建てたやつ

 07:10 浜北駅に到着。ここから少し浜北の街を歩いてみます。朝7時台といってもゴールデンウィークなので人はそんなにいないですね。
 浜北駅の目の前には駅前複合施設の「なゆた・浜北」があります。ベージュの外壁の武骨な建物はどうしても市役所を想起させますね、と言おうとしたら本当に浜北区役所が入居しているらしいです。竣工して結構経ってからの入居みたいですが……
 1階にはモスバーガーがあります。たぶん浜北の学生はこのモスバーガーで勉強して帰るんだと思います。多分そう。マックとかモスとかで勉強したことないけど。

なゆた・浜北。市役所みたいなナリをしているが、「駅前複合施設」らしい。
竣工した後に浜北区役所が移転してきた。
浜北駅付近を走る遠鉄電車

 少しの間浜北を散策していると、だんだんと太陽が昇ってきて、明るさ・気温共に高くなってきました。こういう時のために、長袖ではなく半袖で来ていたのだと実感しました。上着を脱ぎ、少し涼しくなってから、また歩き始めました。
 しばらく浜北を散策していると、街中の小さな神社を見つけました。神社の入り口には「沼八幡宮」の石碑。浜北駅周辺はかつて、「沼」と「貴布祢(きぶね)」の2地域に分かれていました。その名残は神社や町丁に残っています。
 沼八幡宮の境内は静かで遊具もあり、本当に「地元の神社」の雰囲気が漂っていていました。良い場所でした。

沼八幡宮の鳥居

 まだ朝8時なのに1850文字も書いてるんですよ。これから名古屋行くのでもっと書くことが多くなりますが、お付き合いください。
 浜北の街は餃子の無人販売所が多くあったのが印象的でした。さすが餃子の街といったところですね。たぶん宇都宮にも大量に無人販売店があります。大体の相場が30~36個で1000円なのは、一人暮らしにとってはちょっと多いかもしれないですね……たぶん数日に分けるんでしょうけど

遠鉄電車が良く見える場所。観察するとセブンの駐車場が広いのがわかる

 私は今までいろいろな場所へ旅行したことがありますが、浜北は今まで行った場所のパッチワークのように見えてとても興味深いものがありました。大通りから外れて住宅街の細い道に入れば、そこはたちまち埼玉の本庄になるし、

本庄でこういう道見たことある

 駅の分岐する様子はどことなく北海道の上磯を思い浮かべるし、

なんか言い表せないけど上磯っぽい

 駅裏に大量に駐輪されている自転車を見ると近鉄富田を思い出します。

三岐鉄道側の近鉄富田もこんな感じだった

 しかし、そのどれもが浜北にしか出せない雰囲気を持っています。見たことがあるのに初めて感じる空気に不思議な物を感じました。
 1時間半くらい散策した浜北を出て、浜松方面へ向かいます。

高架の真下に入口があるタイプの駅

 第一通り駅は新浜松駅の1つ隣の駅で、両隣の駅からかなり近いのが特徴です。しかし浜松市の中心部に立地している為、自転車が大量に駐輪されていたり、乗降客の姿が多くみられる活気のある駅です。

つよい

 第一通り駅に隣接する大通りは国道152号線で、「東海道」の標識も掲げられています。初めて見る「東海道」の標識にテンションが上がり、撮影しました。
 第一通り駅から遠鉄線新浜松駅までは1kmもなく、歩いて移動できる距離です。第一通り駅のすぐ脇には広小路通りがあり(R152と同じくらい道が広い)、浜松市中心部の大動脈となっています。

浜松駅

 浜松駅に到着すると、「JR東海」のサインシステムがズラーーーッと並んでいてめちゃくちゃ感動したのを覚えています。関東だと新幹線でしか見られないので……
 たぶん09:30 ここから豊橋まで移動します。今日の目的地は名古屋を通り越した四日市となります。乗車したのは313系、久々のクロスシートに感動しながら豊橋まで爆睡しました。

豊橋から名鉄に乗るぞ!

 たぶん10:20 豊橋駅に到着しました。ここから名鉄で一気に名古屋まで行きます。本旅行はそれなりにお金に余裕があるので、快特の特別車に乗車することにしました。
 豊橋駅ではJRと名鉄のホームが改札を介さずに乗車することができます。JR飯田線と名鉄線のホームが非常に近いのが特徴的ですが、これはおそらく飯田線が元々私鉄であったことに起因していると考えられます。

豊橋駅飯田線ホーム。このすぐ左側に名鉄線のホームがある

 元々私鉄だったJR線は変な場所に改札や乗車口があったりしますね(阪和線天王寺駅とか加古川線加古川駅とか鶴見線鶴見駅とか)。特別車に乗るには券が必要で、その券を買うために一旦改札を出ました(たぶん出なくても買えたのかもしれないけれど、面倒だったので正規の窓口から買うことにしました)。

豊橋駅の運賃表。よく見たら右側に特別車両券売り場って書いてるやん……

 名鉄の快特特別車はどこまで乗っても+360円と非常にお得で、豊橋~名鉄名古屋の1140円と合わせて1500円になり、前日に勝ったtoicaの残額をここですべて使い切ることができました。

豊橋駅の駅名標。JRと名鉄のサインが共存している

 10時半くらい 名鉄線豊橋~名鉄名古屋は南東から北西に向かう路線です。そして今回乗車した時間帯は10時半~11時半頃。私はクロスシートに乗る際には必ず左側の窓際に座るようにしています(景色がいい確率が高いので)。これらの条件がすべてそろうと、
 ・南側に太陽が見えている
 ・豊橋→名古屋では左側から太陽が当たることになる
 ・五月の太陽に1時間当てられる
ということになり、結果快特の車内では爆睡してしまいました。

これは途中で撮った案内。たぶん知立駅

 途中、知立あたりで少しだけ目が覚めましたが、心地よい揺れと陽気には抗う事すらもままならず、そのまま熟睡しました…… そして名古屋まで輸送……

名鉄名古屋駅

 11:24 名鉄名古屋駅に到着しました。名古屋は大体近鉄を使うので、名鉄名古屋を使ったのは2回目になります。12時頃にオタクのフォロワーと会う予定があったのでそれまでに用事を済ませる必要があります。そして名古屋に来てすることと言えば……

ウオオオオオオオ

ウオオオオオッッッ

ビックカメラ名古屋JRゲートタワー店!!!

ウオオッ ウオオオオオオオ

ビックカメラ名古屋JRゲートタワー店!!!

ウオオオオオオオ ウオオオオオオオオオ

ビックカメラ名古屋JRゲートタワー店併設KEY’S CAFÉ!!!! 

 なごやげーとたん大好きなんですよね~~~ 優しくしてくれそうな感じがめちゃくちゃ良い エプロン姿のもめっちゃかわいい
 その後フォロワーと邂逅して、何故か矢場とんをご馳走してもらいました。富豪すぎると思う この場を借りて再度お礼申し上げます。ありがとうございました……

ヤバい

 矢場とんは目の前でとんかつにみそだれを掛けてくれる上に、ご飯はお替り自由らしいです。確かこの矢場とんは名古屋エスカにあって、GWの昼間ということですごい並んだ記憶があります。
 矢場とんを頂いた後は地下鉄で大曽根へ。ゆとりーとラインに乗車します。

名古屋市内観光をするぞ!

ゆとりーとラインに乗るぞ!

 名古屋市営地下鉄はバブル期のサインシステムを大事に使っているらしく、所々で平成期の懐かしい空気を感じ取ることができました。

久屋大通駅の縦状駅名看板。車内からでも見えるように2行になっている

 名古屋市内をめぐるのは初めてなので、自動的にゆとりーとラインを利用するのも初めてになります。

武骨でインダストリアルな感じが素敵だと思う
ゆとりーとラインは写真中央から右奥に伸びる道路を通っていきます
見た目はマジで普通のバス
タイヤの後ろの車輪で進行方向を定めつつ走る

 ゆとりーとラインは大曽根から小幡緑地を経由して高蔵寺に至る「ガイドウェイバス」の愛称で、走行区間のうち大曽根~小幡緑地までがガイドウェイバスしか走れない高架区間を走るようになっています。見た目は完全にバスで、小幡緑地以遠は普通のバスとしての運用もなされていますが、高架区間では停留所の事を「駅」と呼んだり、駅の構造が雨を凌げる構造になっていたりと、まるで鉄道のように振る舞います。
 元々名古屋市内から高蔵寺方面は非常に交通量が多く、また坂も急な区間になっており、新しいバス路線を開業させるにはキャパシティが足りないという懸念点がありました。そこで新たに特定のバスのみが走れる高架道路を造成し、「渋滞による遅延のない」バス路線が完成しました。
 高架道路が整備されている為乗り心地は非常に快適で、高架道路なので景色も結構良いですよ。人口が非常に稠密な地域なのでピーチライナーみたいに廃止の心配はないと思います。

小幡緑地はバスが複数乗り入れている

 小幡緑地からは名古屋市バスに乗車し、新守山駅に行きます。新守山駅は名古屋市内で唯一中央線の快速が停車しない駅ですが、駅自体は結構立派で、駅前にアピタがあったりしています(快速の停まる隣駅の大曽根や勝川の方が栄えています)。新守山から大曽根まで行き、大曽根から地下鉄で茶屋ヶ坂まで行きます。

基幹バスに乗るぞ!

 茶屋ヶ坂駅前はその名の通り坂になっており、地名が地形を示している良い例です。茶屋ヶ坂には基幹バスが乗り入れており、これから名古屋市交通局の運行している基幹バスに乗ります。

基幹バスのバス停。黄色い車線は基幹バス優先車線で、基幹バスが走っているときはなるべく走らないようにしなくてはならない。立地的に路面電車みたいだと思いました たぶん昔は路面電車だったんだと思う

 茶屋ヶ坂バス停には同じバス停に2つのバス会社が乗り入れています。一つが名鉄バスで、もう一つが名古屋市営交通局です。今回私は名古屋市交通局のバス・地下鉄一日乗車券を購入しているので、市営のバスに乗る必要があります。

乗った基幹バス
一社駅にくっついている一社バスターミナル

 バスで引山に行き、引山から一社に向かいました。ここから段々と名古屋駅へ帰還していきます。
 一社駅は「一色」と「下社」の合成地名なので、隣駅の上社とは社の読み方が違います。一社が合成地名なのに対して、上社は昔からある地名だそうです。
 16:45頃 一社から東山線で名古屋に向かいます。段々と乗客が多くなり、本山や今池あたりで特に混雑しました。栄で大規模な乗客の入れ替えが発生し、名古屋で一気に乗客が降りました。

うお……でっか……

 17時過ぎ 名古屋駅に着き、ナナちゃん人形を見るべく名鉄百貨店へ向かいました。ちょうど誕生日の頃と被り、ナナちゃんは誕生日ケーキを持っていました。6メートルの巨大人形を画角に収めるには結構手前から撮る必要があり、苦労したのを覚えています。
 JR名古屋駅で、一緒に名古屋を観光したフォロワーと別れました。ここから三重県に向かいます。

三重で行動するぞ!

 この日は一日中移動していましたが、前日4時間しか睡眠していないわけで、基本的に寝不足だったんですよね。というわけで、三重に行く途中の関西線でもおおむね寝ていました。降りる直前の朝日あたりで目が覚めたので旅程に影響なし!

奥の方にイオン見えてスゲ~~となっていました

 本日の最終目的地は近鉄四日市ですが、その前にご飯を食べるためにJR富田に降り立ちます。イオンモールを横目にどんどん海の方へ向かっていくと……

 ありました、まぐろレストラン。ここは美味しいマグロ料理がお得に頂ける場所で、前日に存在を知り、必ず来ようと思っていました。中は広々としており、くつろげる空間が用意されていました。

まぐろカツが380円だったので思わず注文してしまった

 マグロ料理の多さにテンションが上がって、海鮮丼とまぐろカツを注文しました。この日は昼間に矢場とんを食べているので、まぐろカツを食べきる頃には結構苦しかった記憶があります。

イオンモール四日市北

 まぐろレストランからJR富田駅に向かう途中にイオンモール四日市北店があったので入りました。はじめてイオンモール入りました。入った感じは普通のイトーヨーカ堂2つ分の規模という感じがして、人が集まるのも頷ける大きさでした。
 そしてJR四日市へ……

え……ちっちゃ……
引きで撮ったJR四日市駅

 JR四日市駅って本当に規模が小さいんですね。自動改札1個しかないし駅構内は閑散としてるし電車は毎時3本くらいしか来ないし。この旅行の3年前に近鉄四日市に行ったことがあるのですが、四日市市の中心地が本当に近鉄四日市駅周辺なんだと実感しました。ここから快活クラブのある近鉄四日市方面に向かいますが、近づくにつれ街灯が多くなり、人が目立つようになり、商店街が目立つようになり、車線幅員数も多くなっていきました。

近鉄四日市駅周辺。東横インもあるし快活クラブもあるしファミマも5つある
JR側にはコンビニない

 ここらへんで東南アジア系(たぶんフィリピン系)の女性に声を掛けられました。おそらくスケベな店への勧誘だったのでしょうが、「間に合ってます」「興味ありません」と言い続けても付いてくるので困り果ててコンビニへ駆け込みました。コンビニを出てもまだいたので、最後の切り札「未成年です」を切って追い払いました(軽く調べたら「未成年に勧誘したら違法」なんじゃなくて「つきまとって勧誘したら違法」らしいです)。
 まあ最後にトラブルがありましたが、無事に快活クラブ四日市西新地店に入り、本日の全行程を終えました。

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