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新相棒のハーフカメラ Olympus PEN EEが来た

着任して1ヶ月。
仕事も用事も一段落して、ほっとしていた日に閃いたのは、古いハーフカメラを使ってみること。
閃きなので、そんなにロジカルではない。

自分の作品にする撮影スタイルは、はっきり決めてある。
「浄土」というシリーズは35mmのモノクロフィルムで撮ってスキャンしてデジタル化している。使うカメラは完全マニュアルで機械式シャッターのRicoh XR-8super。
被写体は雪景色や霧の情景など、この世ならざる風景で、たまにしかそのシチュエーションには出会わない。しかも、それを撮るために出かけるということもしない。

もう一つの「消えた町」というのは、かつて町があって今は消滅した場所を撮っている。こちらはデジタルで撮ってパノラマに加工する。カメラはOlympus E-420。

この二つの場面で撮る機会は極めて限られている。
移住して住み始めると、この二つ以外にも見るもの出会うもの新鮮でついつい撮りたくなる。
これをどうするか。

これについてはまた、追って考察していきたい。
差し当たって、今日はカメラのこと。

なぜか、ハーフカメラが思い浮かんだ。
私は大学時代にポラロイドと出会ってから写真にのめり込んだ。
忘れていたのだけれど、高校の頃に110フィルムカメラを買ってもらって撮っていたことを思い出した。コダックだったと思う。そのあと、PENTAX Auto110も使った。
私は生来小さいもの好きなのだ。

今はフィルムが高い。
撮影スタイルとして撮りまくるということはせずに、これという厳選したカットを撮るようにしている。
しかし、そうではなく日々目に留まった情景を小さな欲望に任せて撮りたい。
それならばスマホで良いではないか。

そうだ。
しかし、それではあまりに即物すぎる気がする。
今のスマホは写りがいいし、良すぎる。
下手をすると一眼レフ並みに撮れてしまう。
そして鮮明でリアルだ。
記録という役目に先鋭的に特化している。

この辺がなんとなく違和感があって、引っ掛かる。
記録すぎる、リアル過ぎる。

そこで、
かつて、写真を大衆の記録に広めたハーフカメラ。
これが私の願う役目に合うのではないかと閃いたのだ。

愛らしいけれど、端正さもある良いデザイン

ロジカルではない。
なぜなのか、そしてこれを選ぶいきさつも後ほど。
記録以上作品未満の写真群については、撮りながら考察して行こうと思う。

そしてOlympus PEN EEが今日やって来た。

良い。

第一印象は一目惚れ。
これはきっといい相棒になるという予感。

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