【金曜日のしかけ#1】全体MTGでのプレゼン大会
すみません!「日刊7秒しかけ」なのですが
毎週金曜日は「7秒しかけ」ではなく、フツーの会社の「すごいしかけ」を紹介します。
フツーの会社の「すごいしかけ」とは、GoogleやAmazon等の一流企業が実践しているしかけではなく、隣の優良な中小ベンチャー企業にしかけ研究家白潟がインタビューさせてもらい発見したしかけです。
記念すべき第1弾の「すごいしかけ」は「全体MTGでのプレゼン大会」です。
皆さん、この名前からどんなしかけだとイメージしますか?
『全員の幹部のプレゼンを評価し表彰するの?』
なるほど幹部ですか!残念、71点です
ほかには?
『幹部ではないんだ!だとしたら、選ばれた社員のプレゼン大会?』
そうきましたか!おしい91点です。
実は、全体MTGで全社員がプレゼンテーションし、そのプレゼンを全員で評価し採点結果の良かった上位社員を表彰するしかけです。それでは、詳しく紹介します。
1 全体MTGでのプレゼン大会の内容
このすごいしかけは毎月全員(100名)が参加する全体MTGで全社員がプレゼンテーションし、その結果を全員で採点し上位者を全員の前で発表し賞賛するしかけです。
『えー!全員の前でプレゼン!恥ずかしくてやりたくない人もいるんじゃないの?』
はい、そのような社員もいるかもしれません。
ただ、このしかけは全員実施がルールなのでやらなければダメなんです。
具体的には次のように進めます。
【具体的な進め方】
① 事務局が社員を30人ずつ順番に選んで全員の前でプレゼンテーションします。
・ プレゼン時間は4分で時間オーバーすると減点です
・ 30人ずつなので、3カ月に1回全員の順番が回ってきます
(全社員参加のプレゼン大会です)
・ 入社したばかりの新人も入社4カ月目からプレゼンの順番が回ってき
ます
② プレゼンを聴いた社員は、聴きながらテーマ別プレゼン評価と総合評価で採点します。
③ 評価点数が1位から4位までの社員が全員の前で表彰されます。
『なるほど!1度に30人ですか!聴いてるだけでも大変ですね!』
はい、そうなんです。2時間かかります!
『ちなみに、プレゼンテーマは決まってるんですか?』
いい質問ですね!はい、決まってます。
次の4つです。
① 今期Missionの進捗度
② Topics (業務報告)
③ 改善 Improvement(自分の成長と他の人にも有効な試み)
④ 支援 Support&感謝Gratitude
(Foryou&Forme、誰かにしたこと、してもらったこと。ありがとう。)
『へー!今期ミッションの進捗度を共有するんだ!かなりシビアな環境ですね?』
そうですね。
ただ、こちらの会社Valueのひとつに「Open Door公平、信頼の中で挑戦しよう!」があり、極めてオープンな経営をされているので社員の抵抗はあまりないみたいです。
『4番目の感謝って何?』
いいとこ見つけましたね。
実は、これがこのプレゼンのもうひとつの肝かもしれません。3カ月の間でお世話になった方や助けてくれた方に感謝の気持ちを言葉にし全員の前で伝えます。
こちらの会社のMISSIONは「最前線で働く人々に“ つかえるテクノロジー ”を届け世界中のお客様に笑顔をもたらす。」なんです。
4番目の感謝で社員にも笑顔になってもらい、お客様に笑顔をもたらしミッションを体現しています。
プレゼン資料を添付しますので、興味ある方はご覧になってください。
2 このしかけのすごいところ
このすごいしかけを実践することで次の7つの効果がでているようです。
① 社員のプレゼン力の向上
4分という短い時間の中で100人を前にプレゼンの練習が3カ月に1回できるんです。更にプレゼン結果を採点され29人との競争になります。この競争環境でプレゼン力が身についていきます。
② 社員のロジカルシンキング力の向上
プレゼン資料を作成するためには、ストーリーから考える必要があります。ストーリーが論理的につながっていなければ高い点数は得られません。
話す時にも結論から話さなければいけないので、ロジカルシンキング力アップのいいトレーニングになります。
③ 社員のプレゼン資料作成力の向上
わかりやすく読みやすいシンプルなプレゼン資料を作成しなければ4分という短時間でのプレゼンは上手くいきません。必然的にプレゼン資料作成力もついてきます。
④ 他の社員の成功事例を学べ、自分も成功できる
「③改善」のプレゼンを聴けば、30人分の有効な試みが自分のもになります。その中から自分に関係するものを選び実践すれば成功確率は高まります。
⑤ 他の社員の失敗ネタから自分の失敗を防げる(ミスの再発防止に有効)
「③改善」のプレゼンの中には失敗事例も共有されます。人の失敗を聴いて自分は同じミスをおかさないように工夫・改善すれば自分のミスは無くなるし、全社的なミスの再発防止にも有効です。
⑥ 感謝しあう文化の醸成ができる
プレゼンの最後「④支援 Support&感謝Gratitude」で、まわりの方へ感謝ができます。日頃からありがとうを言う事も大切ですが、全員の前で資料に書かれた文字と共に感謝されると相手はとても喜ぶと思います。
1回の全体会議で30人分の感謝シャワーが浴びれるってすごいことですし、お互い感謝しあう文化が自然にできてきます。
⑦ 同期やライバル社員の活躍により刺激を受け成長できる
同期のプレゼンを聴いて、自分より成長してるな!仕事楽しんでるな!と感じることで自分自身の不安や不満を無くすことができます。更に〇〇さんには負けたくないという気持ちになればその日から頑張れ成長していけます。
3 自社に導入する際の工夫
すごいしかけ「全体MTGでのプレゼン大会」はいかがでしたでしょうか? 気に入って頂けたら、ぜひ皆さんの会社や部門で導入してください。
ただ、自社に導入する際は次の点に留意した方がいいでしょう。
・ プレゼンはいきなり全社員から始めず、希望者から始めてもよい
・ プレゼン時間は4分でなく、3分や10分等に変えてもよい
・ プレゼンテーマは各社の状況にあった内容に変更してもよい
例えば、①やっている仕事の概要②上手くいったことの2つから始める
・ 初めの段階は採点をせず、全員の拍手で賞賛してあげるだけでもよい
4 すごいしかけの会社はコチラ!
すごいしかけ「全体MTGでのプレゼン大会」を毎月実践されている会社は、本社が東京新橋にある、日本と世界をつなぐ、新たな「コネクト」を創り出すクリエイティブ・カンパニー株式会社コネクター・ジャパン様です!
笑顔がとても魅力的な中濱社長が経営されておられる会社です。
現在、3つの事業を展開されています。
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
それでは、また来週!