黒い雨

先日、やっと連勤が終わり久しぶりの休日でした。アパレルもとい、サービス業に従事していると休みが不定期なのです。
もうかれこれ9年近くはサービス業に勤めていますが、未だに不満ですね。仕方ないと言えばそれまでですが…。
さて、そんな休みでしたが専ら映画鑑賞が好きな私は今回も何か観ようかとダラダラしていました。一通り名作と言われる作品は目を通しているのですが、繰り返し観ることがあまり無く。さて何を観ようか…。
ここでふと観返したくなった作品がタイトルにもある「黒い雨」こと「BLACK RAIN」です。
故松田優作氏の遺作とも名高いこちらの作品。タイトルこそ知っているものの観たことの無い方も多いのではないでしょうか?
最近では「Creepy Nuts」の「助演男優賞」でフレーズとして出ているため若い方も知っている方は多いかもしれませんね。

時として主役を喰っちまう

まさに歌詞の通り。
マイケル・ダグラス氏が演じる
主人公ニックよりも存在感の溢れる存在。
松田優作氏の演じる「佐藤浩史」は狂気が人のかたちをしていると感じました。
また、私は大阪生まれですが
見知った故郷が見知らぬ街並みに見える
カメラワークと独特のフィルム。
アニメで言うところの「AKIRA」のような
サイバーパンクな街並みに魅せる業は
リドリー・スコット監督ならではです。
人によってはストーリー性が感じられなかったりアクションシーンが物足りないと思う方もいるかもしれませんが癌に侵されている状態であの演技をしている松田優作氏は底知れない俳優だったのだと痛感せずにはいられません。
また、時代が時代ですのでどこもかしこも
煙草の煙にまかれています。
もう電子タバコに変えて長いですが
どうにも紙煙草特有のノスタルジックさを感じて吸いたくなりますね。
恐らく松田優作氏が存命ならば
「アウトレイジ」にもキャスティングされていただろうなと
そう思えるほどに狂気と悪意に満ちた演技は必見です。
堅苦しくなった現代だからこそ
主役を喰っちまう松田優作氏の演じた
「佐藤」のようにはみ出るくらいがストレス無く生きられるのかなと感じた休日でした。


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