これって、本当にSDGsなの?
ここのところ、取引先から以下のような連絡を受けることが多くなった。
SDGsの観点から、紙の請求書を廃止し、
今後はデータでのやり取りにいたします。
もしくは、
今後、請求書はWEBでの提供とさせていただきます。
つまりは、今まで郵送で届いていた請求書類が、
メール添付なり、ダウンロードなり、
形はそれぞれであるにしても、紙のやり取りではなく、
電子データでのやり取りをお願いします、ってことだ。
もしくは、こちらがWEBにアクセスし、
必要な請求書をダウンロードしてこなくてはならない。
ここ最近、免罪符のように取引先から連絡が来る。
向こうは「イイコト」をしているような気がしているのかもしれないが、
電子データであろうが、WEB請求書であろうが、
受取り側がすることはただ一つ。
紙に印刷すること、なのだ。
紙の請求書は最強だ。
付け合わせながら確認も出来るし、書き込みも出来る。
第一、届かなければモノがないのだから、
万が一、請求漏れがあったとしてもすぐにわかる。
それに、これって、SDGsなの?
電子データで請求書を送ることや、
受取り側がWEBから請求書をダウンロードすることが?
単にこちら側の複合機のトナーとコピー用紙の消費量と、
アクセスして印刷する時間分の手間が増えただけなんじゃないだろうか。
そして、今までだったら請求書と明細が一枚の紙だったり、
請求書の裏側に明細が記載されていたのに、
請求書はどんなに件数が少なくても一枚、
明細は明細で一枚、と、印刷する紙だけが増え、
一定期間保管しなければならない身としては、
収納スペースをただ単に圧迫するだけのような気がする。
電子データは保存するためにサーバーにも大いに負担をかける。
もし、万が一、悪い心を持ったヤツに
サーバーに侵入されて盗み見られたりもするかもしれない。
送り付けてくる方はそんなこと、
ちーーーーっとも考えちゃいないだろうけれど。
日本人て、新しくてピカピカしたものにはすぐに飛びつくけれど、
そのための背骨づくりにはイマイチ目を向けない気がする。
結局、それっぽい仕組みは作るけれど、
そのための対策はあんまりしない。
政府が突如始めたインボイスだってそうだ。
ハリボテ感満載。
見た目はすごく良く出来ているけれど、
触ってみたらペラペラのベニヤ板でできたおうちのようだな、と思う。
月末にひと手間増えた経理担当者がボヤいただけなのだけれどね。
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