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(一次創作)小説同人誌をついに作る
元々、漫画描きの同人屋でしたが、活動をWEBに移した事で、紙の本を作ることから遠ざかっていました。多分、20年ぐらい(笑
当時はオフセット印刷だったので、小説本といえど100P超えの印刷代は高額で手が出せませんでした。けれど今はオンデマンド印刷が登場し、しかも少部数の発行が可能な時代になりました。
生きてて良かった……。
オリジナル本はどう考えても在庫を抱えてしまうので、WEBの活動だけでいいかなあって思っていたんですよね。
けれど最近、投稿サイト様経由で作品を拝見している皆様が、小説本を作られているのを見たりして影響を受けました。
同人誌描いてたのに、オリジナル本を作ったことがないなんて……。
よし、作るぞ。(単純)
余談ですが、そういう経緯で小説本を作ることにしました。
よってタイトルロゴを急遽作ったりしました。表紙が必要になっちゃいましたからね。
1.文庫本にする作品について
久しぶりに新作の連載を始めました。中華風のファンタジー小説です。
約3万8千字書いて、キリが良かったのでこれを本にすることにしました。
カクヨムからテキストをDLして、Wordに放り込みました。
まだ連載中の作品ですが、完結したらちゃんと一冊にまとめて発行するつもりなので、仕様の確認も兼ねた、お試し制作をすることにしました。
2.印刷所を決める
文庫本サイズで本を作るのも、データ原稿の作成も実は初めてでした。
私が漫画を描いていた頃は紙(原稿用紙)だったので。
本を作る=原稿する、なんて友人達と言っていたのが懐かしい……。
印刷所は予算や原稿テンプレートの有無、データ入稿のわかりやすい所を探しつつ、今回やりたい仕様があったんです。
口絵カラーを入れたい。
表紙をめくったらカラーイラストがあって、登場人物紹介もカラーイラストであるっていうやつです。
オフセット本でこれやったら、いいお値段しますよね……(遠い目)
ということで、今回はポプルスさんで発行することにしました。
3.文庫本の仕様
ポプルスさんの「カバー付き文庫・新書セット」で作りました。
下記仕様はセット内容に含まれています。
・A6サイズ
・表紙込みのページ数 108P
・表紙フルカラー/カバー(コート110K・マットPP)
・表紙フルカラー(色上質紙最厚口・水色)
・本文モノクロ(淡クリームキンマリ70K)
【追加オプション】
・口絵カラー(2P分)
文庫本としては薄っぺらいものになりました。
背幅が5ミリあるかどうかなので、今回は背タイトルの文字入れはやめました。だって、ずれたら……ねえ……?
4.表紙カバー
ポプルスさんは表紙用カバーのテンプレートがあって、背幅の計算式まで載っています。私、こういう部分を作るのが凄く苦手で。とてもありがたかったです。だけど、それでも心配だったので、表紙と裏表紙は繋がっているデザインにしてしまった。
表紙カバーはマットPPにしました。あのソフトな手触りが好きなもので。
クリアPPのツヤツヤ~も捨てがたいんですけどね。
今回、本が届いて驚いたのは、RGBで作成した画像でも、結構イメージ通りの色合いで印刷されていたこと。マットPPのせいで色は沈みますが、手に取ってみるとなんだか可愛くて仕方がない。
実物を見てくれ~って叫びたくなりますが(笑
【追記】印刷とデータ原稿の色比較
「左」印刷 「右」データ原稿(RGB)
右の流水模様の水色が濃いかな…ぐらいで気になりません。
髪の毛が白っぽく見えるのは光の反射のせいです。
色合いも綺麗に印刷して頂けました。満足です♡
ポプルスさんの表紙テンプレートはS-RGB仕様で作成しているそうなので、RGB入稿に向いているんだと思います。PSD方式で保存できるならより良い。RGBに対応している印刷所を選ぶのも選択の一つかと。
オンデマンド印刷とオフセット印刷の区別がつかない(素人)
私にはもうこのクオリティで十分です。
5.表紙
色上質紙のカラーがあまり選べないのが難点でした。
水が密かなテーマなので、紙は水色で。
そして折角フルカラー印刷できるのに、グリーン系の単色刷りにしました。
この話に……桃は外せない🍑
裏表紙がグレースケールの画像なので、単色だけどフルカラー印刷。
裏表紙はクチビル君(実は名前がちゃんとあるv)と戯れる明星の絵。
6.口絵カラー(人物紹介)
表紙をめくったら、1Pカラーイラストを入れて、その裏面に人物紹介を載せました。こちらもイメージ通りの色で印刷できてます。凄い……。
まあ、ド派手な色は使わないようにしていますが。
急遽思い立ったので、新たにイラストを描くヒマがなかったです……。
でも口絵カラーは夢だったので、入れることができて満足です。
7.目次
このページはクリスタで文字入力して作りました。よって画像データです。
Wordをほぼ使わないので、めんどくさくなってしまって。
カクヨムより章タイトルを減らしました。だって本文100Pもないしね。
8.本文と使用フォント
・本文
源暎こぶり明朝 (フォントサイズ10Pt)
・章タイトル
游明朝
失敗したのがノンブル位置と、ノド(とじしろ)の設定。
これがよくわからなかったので、試しで印刷したかったんですよね。
右ページはまだしも、左ページがとじしろにギリギリ。
一回、改行すれば読みやすい位置になったので、完結後に本を作る時は気をつけないと……。
フォントサイズは大きめですが、読みやすいのでこれは良かったと思います。
9.その他、仕様書など
小説本文はWordで作って、PDFに書き出しました。
そうしたら埋め込みフォントになっていないものがあって。どこの部分に使ったのか捜索する羽目になりました。【 】←これだったんですけどね。
游明朝に指定し直して、入稿できるデータになりました。
薄い本ですが、ファイル数がそこそこあるので、別に仕様書を書いてPDFでつけました。
こういう風に一覧にしておくと、ファイルの付け忘れとか、ページ確認できていいかなと思いました。
さあ、お試し印刷も確認できたし。
肝心の小説を完結させないといけませんね。
やっぱり紙の本は充実感があります。自分の創作本だから余計でしょうか。
そういえば……今気付いたのですが。
表紙カバーって、折り返しの部分も含めたサイズで作るのです。
だから、折り返し部分にもイラストを入れる事、できたよね……?
フルカバー付きの本なんて、オフセットでは高過ぎて(以下略)。
今度本を作る時の課題がまた一つできました。
noteでは、素敵な装丁の本を作られている方がいらっしゃるので、そちらを参考にしつつ、創作に励みたいと思います。
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