【開催報告】ABD vol.2『進化思考』
オンラインサロン「市役所をハックする!」協賛のもと、仲間とともに、デザイナー・太刀川英輔さんの著書『進化思考』を読む会を開催しました!
*ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ®)とは?
読書が苦手な人も、本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。
1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、著者の伝えようとすることを深く理解でき、能動的な気づきや学びが得られます。またグループでの読書と対話によって、一人一人の能動的な読書体験を掛け合わせることで学びはさらに深まり、新たな関係性が育まれてくる可能性も広がります。
(公式HPから引用)
会の様子
500ページ超えと読み応え満点の一冊ですので、1回では終わらないと考え3回連続の会としました。
各回10人程度で分担して読み進め、3回目で読了。
事前課題なしでその場で読む・1冊ちゃんと読む、というところを大事にしたところ、発表・共有するところまでで3回分の時間を使い切ってしまいました。そこで、申込者限定で4回目を開催することに。
4回目では気付きを深める対話の時間と、本に出てくるワークを1つ行いました。
メンバーは、ABD経験者/初めてさん、進化思考を読んだ人/まだ開いていない人、職業もばらばら。
基本的に会の始まりと終わりは私が進行し、読む~共有~対話のABDパートはABD経験のある方が進行するというペアでの運営でした。
つまり進化思考とは。ざっくり要約
変異(バカ、HOW)と適応(秀才、WHY)を往復して考えることで創造性を発揮する思考法。
生物の進化にみる自然による創造の方が、人の創造よりも上手なのではないか、という仮説から生まれたもの。
変異はアイデア勝負。
アイデアの出し方は大きく分けて9つのパターンしかない。
それが、変量/擬態/欠失/増殖/転移/交換/分離/逆転/融合。
それぞれの考え方を豊富な具体例で解説してくれています。
せっかく出したアイデアも理解してもらえなければ、ただの妄想で終わってしまいます。
そこで大事になってくるのが適応。
進化させたいもの、つまり現状よりも良くしたい対象が、社会の中でどんなポジションにあるかを、4つの観点から分析します。
ものを構成する要素を探る解剖
歴史から根本の願いを知る系統
影響を与えあう相手を繋ぐ生態
未来を見つめて今を見直す予測
最後に変異と適応を往復させた末に生み出される、コンセプトの話。
人に伝えられる形になってようやく価値が生まれます。
感想
「読むためのいいきっかけになった」
「本を開く時間を確保できてよかった」
という声がメンバーから上がりました。
分厚い見た目から、読もうというスイッチを入れるのに気合が必要な1冊でしたので、読む時間を確保するために活かしていただけたようです。
かく言う私も、会の時間以外はほとんど本を開かなかったので(苦笑)、読む予定を入れておいてよかったと思いました。
対話を通じて、つまづいたところを解消したり、自分なりの解釈を共有して考えを深めたりすることができたようにも感じました。
正直、まだまだ腑に落ちえていない文章が多いので、繰り返し読んで理解を深めていきたいと思っています。
会の中で1つだけワークをする時間を取ることができましたが、ワークをする/しないでは身になる度合いが全く違うとも感じたので、手を動かす機会をなるべく多く取りたいと思います。
独学ではきっとやらないので「市役所をハックする!」が主催してくれている「進化の学校」に参加します。
毎週日曜朝7時から。
早起き頑張ろ。
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