シオコレエピソードvol.3「シェアキッチン」
シオコレには、おもしろくてたまにグッとくるエピソードが店内のそこかしこにあります。
店を訪れた方とスタッフの間で、そんな話で盛り上がることもしばしば。
せっかく豊富なネタがあるので、それを共有していく不定期SNSコラム企画 #シオコレエピソード を始めてみます。
第3回のテーマは「シェアキッチン」。
これを読んでからシオコレの店内を眺めると、また違った景色に見えるかもしれません。
▽過去の連載はこちら
週末を中心に、カフェや立ち飲みの出店、お菓子やお弁当販売など、地域の方々に使っていただいているシオコレの小さなキッチン。
わざわざ、この狭い店内に、オープン当初からキッチンを設置した理由はいくつかあります。
シオコレの建物は、もともと大家の松本さんのご両親が布団屋を、後にお姉さんが洋品店をされ、さらに松本さんが経営する介護用品のリース会社で使われていました。
その後、空き店舗になったところを、松本さんが近所の方々のお茶をする場などに時々提供されており、2019年2020年の塩屋市では私たちが古着を販売したり、チャレンジショップをさせていただくこともありました。
たびたびお話しする中で、ここが人が集まれるお店であって欲しいという松本さんの思いを知り、その気持ちは私たちも引き継いでいきたくて、古着が好きなお客さんに限らず、地域の方をはじめ、色んな方に立ち寄っていただきやすいようにしよう、と思ったことがひとつ。
それから、お商売を始めるといっても、ズブの素人である私たちが、古着屋として魅力的な店に、すぐにできるわけがないことは容易に想像できたので、お客さんが店に足を運ぶ理由を複数用意することで、認知度を上げたり、集客に繋げたいという目論みがありました。
コーヒーやお酒をきっかけに、シオコレやチャリティーショップを、とにかく知っていただく。たびたび来ていただく。ついでに気に入るお洋服を見つけてもらえたら万々歳です。
また、美味しいものは、お洋服にそんなに興味がないけれど、チャリティーに参加したい方や、シオコレを応援したい方にも、その嬉しい選択肢になるだろうということも考えました。
駅近くの立地を活かして、出店者のみなさんのことを塩屋の様々なコンテンツとしてご紹介したい、という思いもありました。
結果、ありがたいことに塩屋の方々に出店の協力を得ることができ、オープンからずっと、シオコレの賑わいを支えていただいています。
同時に、もちろんシオコレも塩屋でお商売をやりたい、という塩屋内外の方を応援したいと思ってきました。いつか店舗を構えたいという方や、店舗を構えずにお店を続けたい方の力になりたい。チャレンジショップとしても使っていただいています。
みなさんの熱を帯びた素敵なビジョンを見て、あるいは一歩を踏み出すところに立ち会って、シオコレにできることを考え、これからを想像して一緒にワクワクドキドキできることは、とても嬉しく贅沢なこと。
これからもよい化学反応を起こしながら、サポートし合い、成長し合っていきたいと思っています。
(この記事は2023年11月2日にシオヤコレクションのInstagramに投稿した記事を転載しています)
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