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このデジタルの時代に、あえて手書きノートを推す理由


これは フェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2022 18日目の記事です。

はじめに

皆さんは、新しい知識について勉強するとき、どのようにして知識を定着させていますか?
最近は書籍だけでなく動画やセミナーなども充実しており、多種多様なインプットの仕方があります。しかし、私の場合は悲しいことに、それらを読んだり聞いたりするだけでは頭からスッと抜けてしまいます。
そこで私を助けてくれるのが手書きノートです。ここぞという場面では手書きノートに書いて知識を定着させています。

デジタルのツールが普及している今、あえて手書きノートを推したい理由を紹介していきます。

自由に書こう

資格試験の勉強ノート。図を含んでおり、文字の位置もいろいろな場所にある

手書きノートの魅力は、なんといってもフリーフォーマットな点でしょう。
図を描きやすいのはもちろん、行から外れた場所に文字を書いてみたり、唐突に縦書きにしてみたり、自由自在に書けます。

もちろん、デジタルでも同じことができるツールはありますが、意外と手間がかかるものです。
例えばテキストサイズ1つとっても、「一度テキストを入力した後にリサイズする」という二度手間が発生します。
また、これはあくまで私の体験談ですが、デジタルで書くと綺麗に整えようとしすぎて時間がかかってしまいました。
人に見せるプレゼン資料などとは異なり、自分が見返したときに理解できればいいので、スピーディーに書ける手書きノートはちょうどいいツールです。

ノートというアウトプット

ノートを書く行為のイメージ図

ノートを書く行為は小さなインプットとアウトプットの繰り返しです。

参考書の内容を1から100まで写経する人はおそらくいないでしょう。
書くとすれば、自分なりに要点をまとめたり簡略化したりなど、なんらかの加工をするはずです。
もし引用するとしても、「どの部分が重要か」を考えて、部分的に引用するのではないでしょうか。

そのとき、インプットに対してどのようにアウトプットするかを、自分の中で考えるプロセスが発生します。
このプロセスを経ることで、知識が自分のものとして定着しやすくなるのだと思います。
「学習にはアウトプットが効果的」とよく聞きますが、大層なアウトプットをせずとも、ノートを書くだけでも十分なアウトプットであると考えられます。

そうして自分の頭を通して書いたノートは、自分が大事だと思ったことを網羅しているので、ノートを読み返せば要点を思い出せるのも利点のひとつです。

文房具選びも楽しい

愛用の文房具たち

ペン先の太さや色など、書く内容によっていろいろな文房具に持ち替えるのも楽しみのひとつです。
私は手書き文字だと誤字が増えるので、消せるボールペンが欠かせません。
目立たせたいところには色付きのペンを使っています。

ノートにも多種多様な製品があります。
私は、罫線の入っていない真っ白なリングノートを愛用しています。罫線に縛られずに、自由に書くことができて使いやすいからです。また、リングノートであることもポイントで、不要なページを破棄しやすいという特徴があります。

手書きノートの欠点

当然ながら、デジタルに比べて欠点はあります。

  • 検索できない

  • かさばる

  • 他人がアクセスしやすい

  • 処分が大変

特に最後の2つについては、もし機密情報を書いていれば情報漏えいのリスクになり得ます。企業名やプロジェクト名といった固有名詞はぼかして書くか、デジタルで書くのが良いかと思います。適材適所で使い分けていきたいですね。

おわりに

以前、自分の手書きノートを公開したところ一部で反響があったため、手書きノートの魅力を語ってみました。
これから冬期休暇で新しいことを勉強される方もいらっしゃるかと思いますが、この機会に手書きノートを始めてみませんか?

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