的外れでは的を射ることはできないのだ
「私は仕事をしてると目的を忘れてしまう事がよくあるんですけどシオタさんはどうやって目的を忘れないでいられるんですか?」
今日のミーティング終わりにとある若手の女性社員からこんな質問を受けた。
会社の若手たちがいつも言っているんだけど、すぐに“目的”を見失ってしまう事に、本人達も困っているという事が今日初めて分かった。
俺はてっきり、「そうか。本人達は困っていないんだな」と勝手に納得していたんだけど、どうやら本人達も(もちろん彼ら全員ではないんだろうけど)困っているからこんな質問をしてきたらしいのだ。
いつも彼らに話をしている、
『仕事の作業化』や『手段の目的化』、『そもそも何のためにこの仕事をしているのか』という事について、彼らも彼らなりにどうしたら改善できるのか悩んでいたという事が分かって少し安心した。
もちろん少し安心しただけであって、この悩みを持っているからと言っていつもの調子で目的を見失った作業をされ続けても成果につながらなくなるので改善していかなければならないことには変わりはないんだけど、でも、何も考えていないよりはましだという事が分かって安心した。
少しでも、「目的を果たすために仕事をしたい」と思えているのなら、いつか届くかもしれない。必要は発明の母だと言うし、求めよされば与えられんとも言う言葉もあるし。
俺は、めんどくさい事が嫌いだ。ものすごくめんどくさがりで、ものすごく楽をしたいし楽しくやりたいといつも思っている。だから、できるだけ遠回りしないで無駄を省いて仕事をしたい。そうすれば、生産性は上がるし成果は出しやすくなる。その為には、「目的を達成するためにどうするか?」という事を考えるのが最も手っ取り早い。そうすると、考える事がどんどんシンプルになって無駄が減って、めんどくさく無くなる。これが、俺が仕事をする時に考えてる事なのだ。
ただひたすらに楽に楽しくやりたい。
こういう事を考えて実行してると実際に楽しいのだ。
何のためにこの仕事をやるのか?
そこからズレてしまったらそれは既に『仕事』ではない。
『仕事』に似ていて一見すると『仕事』の様に見えるけど、『仕事以外の何か』だ。
そんな『仕事以外の何か』の為に手間をかけたくないし頭も使いたくはない。
そんな『仕事以外の何か』については1mmも興味が無い。
俺にとってそれらはどうでもいい事だ。
何のためにこの仕事をやるのか?
考えてるのはいつもそれだけだ。
だから目的を忘れる事がないんだと思う。
とっても単純な事だけど、これを実行するのは難しい事なのかもしれない。