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2020年の振り返り|ぜんぜん大丈夫じゃなかった

「正直、今年のことなんて振り返りたくもないんだけどなぁ。」

なんて思いつつ、やっぱりこの一年のことは残しておきたいと思い、すごく久しぶりに自主的な文章を書いています。

今年ほど「好きに書く」ことを考えると胸がギュッとした年はありませんでした。言葉を世に送り出すことが怖くて、ライターなのに「こんなときこそ自分の文章で」とは思えない自分への憤りもありました。

合言葉は「消化試合」だったし、全然大丈夫じゃなかった。いつもならこんな元気のないこと書きたくないけれど、反対に、今このときしか書けない気持ちを綴ります。

ハッピー野郎のションボリ年間

昨年の今日に書いた2019年の振り返りを読んで、まずびっくり。誰ですかこんなの書いたの。なんせとてもとてもハッピー野郎なんだもの。ちなみに私はこの「ハッピー野郎」という語感がすきで、事あるごとにつかっています。

確かに2019年は、大きなピンチもチャンスもあって、それらを全部ひっくるめて、まるで運よく美しい弧を描いてうまいこと着地できちゃった、みたいな一年でした。しいたけ占いにも「獅子座は今年大変だけどめちゃくちゃ強くなる年ですよ」的なことが書かれていて、まさにそうだった気がしています。

そして2020年。まず、いただいたお仕事やできたことだけを考えると、本当にありがたくて楽しいものばかりでした。

SHElikesのライターコース講師に、念願の記事連載を地元のメディアでできたことや、「コロナ禍だからこそ山越さんにこの企画で」と書かせてもらった記事も数本あったし、愛情を注いでいる「3PMmm...」ではユーザーさんからファンレター(!)を何通かいただいたり、まさかの父との対談記事も作っていただき実家の家業について知ってもらえる機会も増え、採用にもちょっとだけ貢献できました。他にも、大好きなサービスに仕事で関わることができたり、地元や自分が住む場所のまちづくりに関われたり。

ハッピー野郎的には万々歳だったじゃないか、とも思います。

2019年は会社員じゃない自分のキャリアの不安やコンプレックスからやっと脱却して、「こうなったら2020年はフリーランスとして思いっきり浮世離れな生き方したろ」と腹をくくれたはずでした。

でも… あれ?
振り返っても全然いい一年だった気がしません。とにかくションボリしていました。

本当にたやすく、私はコロナ禍を「くらって」しまったようでした。

そもそもマスクが苦手なのと、コスメの中ではリップ系がいちばん好きなのにほぼ意味ないのと、何より人とのふれあいが不自由になったことで、どんどん元気が削られていきました。思えば、私が2020年にやりたいと思っていたことはどれも人と接する新しい環境に関わることばかりで、ことごとく叶えられなかった。

そして、自分でも驚くほどに、自分が社会と生きていることに気付かされました。

世の中が元気じゃないと、いとも簡単に影響されて覇気がなくなってしまう。ご主人の心境に左右される飼い犬みたいな感じ。逆をいえば、社会が明るいムード満載に変化したらすぐにハッピー野郎になれるとも言えます。

でもとにかく、今年はだいたい心の根底ではションボリしていました。幸運にもたくさん友達と遊べたし、楽しいこともあったけど、どこか本調子ではありませんでした。

きっと同じか、私以上に辛かった人もたくさんいるはずですよね。

私が書いたことで、誰かを傷つけないって自信持てる?

ここ数年の私は、「文章を書くこと」を通して世界とつながっている実感をたくさんしてきました。

これまでは自由にnoteを書いていたし、今年は自分専用のサイトも作ってもらっていました。(というか、サイト自体はもうできてます…ご協力いただいた皆さま、お待たせしており本当に申し訳ありません…必ず公開します!!)

ですが、世の中の風潮を勝手にくらってしまった私は、個人で書いて発信することにすごくセンシティブになってしまいました。自分が書く文章が全部きれいごとっぽく思えてきてしまい、すごく気持ち悪かった。だったら「今年は書けない!」って書かないほうが嘘がないと思ってしまいました。

それに、仮に私が何かを言葉にして世に出し、誰かが救われることがあったとしても、同時に他の誰かは傷ついているかもしれない。それが本当に本当に怖くなって、お仕事でも何度も考えました。

「過剰に繊細なテーマや言葉を選ばないこと」「楽しさや豊かさを提案しつつも無理やりポジティブに着地させないこと」には特にこだわったつもりです。自分が弱っているときに読みたくないと思うものは届けたくありませんでした。

それだって、本当に誰も傷つけずに済んだかは分からないけれど、コンテンツを世に出すってことは、そういう危険性にも腹をくくることなんだなと再認識した一年でした。

でも、「私であること」からは一生逃れられない

2020年は誰にとっても大変な一年だったのは揺るぎない事実である一方で、「果たして私のこの辛さは本当にコロナ禍だけが要因なのか?」という疑いもあります。

29歳の今、30代突入を目前にしての揺らぎなんじゃ?とも薄々感じていました。同世代のみなさん、コロナ禍のラスト20代、辛くなかったですか?思い当たる節はありませんでしたか…?

だってあの石田ゆり子さんだって著書の『Lily』で「20代は若さゆえに辛かった」と書いていたし、周りの30代の先輩たちは、ある意味で毒が抜けたようにのびのびとしてしなやかで楽しそうなんだもの。

だから29歳の今年は特に「このまま30代になって大丈夫かな」って気持ちと「早く20代の自分から脱却したい」って気持ちがムクムクと大きくなっていった日々でした。

ただ、年末ともなると「2021年は三十路になる年」と覚悟ができてきて、20代に置いていきたいことや30代からちゃんとしたいこともだんだん見えてきた。…というか、いい意味で「まいっか」と肩の力が抜けてきたような気がしています。

20代の私はたぶん、「人からどう見られたいか」を考えて立ち居振る舞いをチューニングするように生きてきたけど、これからはそういう「どう見られるか」の呪縛からちょっとずつ自由になっていきたいです。

例えば、ずっと「ふんわりしてる」「優しげ」といった印象を人に与えてしまうことが、自分が自分に抱いているイメージとは乖離していコンプレックスでした。だけど「受け取り方は相手に委ねてもいいかな」と、やっっと思えてきた29歳です。

「私はこうなりたい!こう見られたい!」という意思を持ってしても変えられない、生まれ持ったものってきっとありますよね。

オーラなのか何なのかはわからないけれど、茶道のお点前でも、不思議なことに同じ流派の同じ型を教わってたって、点前をする人によって茶室の空気感がガラッと変わるもん。むしろそういところを面白がっていたい。

最近では「ありのままを愛そう」というメッセージもよく聞くけど、自分に対してそう言うのはちょっとしっくりこないから…「私は私にしかなれない」という事実を受け入れて楽しんでいこうと思います。

ということで、自分の特性を知るためにまずはパーソナルカラー診断とか骨格診断を受けてみたら、とってもワクワクする体験になりました。自分を俯瞰して知っていくのってたのしい。ついでにこの年末はめちゃくちゃ断捨離して、やっと自分のクローゼットのスタメンも把握しました。整理整頓、だいじ。

似合う・似合わない/好き・そうでもないが分かってきたし、来年はもっと愛着を持ってモノと暮らしたいな。

その他、2020年の変化たち

いい機会なのでスキンケアに力を入れて脱ファンデ。顔が軽いです
保護猫のこのはちゃんと暮らし始めました。毎日ふかふかで可愛い
胸くらいまで伸ばしていた髪をバッサリ、ショートに戻りました
茶道の筆記試験を無事突破。数年後には指導教授の免除をとるぞ
車の運転を練習開始。脱ペーパードライバーに近づいている
生まれて始めて親知らずを抜いて貧血に(笑)あと3回か…
3年お世話になったリブセンスとの契約終了。自由時間が増えます!
最後の最後にやっとダイエット成功◎自粛前の体重に戻せました

かわりばえのない日常の連続を何とか確実に変えようとして、内面よりも物理的な変化が多い年でもあったみたい。

許容期間はもうおしまい

2020年は、自分に色んなことを許すことにしてきました。何も飛躍しなくたっていいから、いただいた仕事には絶対に応えること。できることを淡々とやる。

不安で、寂しくて、自分の判断が正しいのかわからないことが多すぎて、こうでもしないと耐えきれなかったと思う。自分の弱さも知ったし、ギリギリのところで折れないタフさも知りました。

でも、2021年はもうちょっと陽気に過ごしたいし、イケてる30歳になりたいです。だから許容期間は今日でおしまい。これからの社会がどうなるかは誰もわからないけれど、ちょっとずつ体制をととのえて、「私は大丈夫」って思える自分になりたいです。

ひとまず験担ぎに下着を上下3組新調したので、2021年はきっともっと嬉しいことがあるはず…!

あ〜あ!ものすごい年でしたね。2020年もありがとうございました。そして、本当におつかれさまでした。

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