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Le 27 mai - Le 1er juin 2019 Barcelona #4

ちょっとやる気になったので、2本連続で書き始めましたが、
こちらを投稿するのは書いた日になるのか?、寝かせるのか?わかりません。

前回のふたつのGaudiを観に行った後の出来事を書く前に、
バルセロナの街を歩いていて気がついたことのいくつかを書きます。

まず、たまたま出くわしていないだけかもしれませんが、
メガなファストファッションの店舗が少ないということ。
そういう買い物をしている人も少なかったように思います。

そもそも日本って同じような服やブランドばかりの百貨店が多すぎじゃない?
このことは前々から思っていたのだけれど、でもやっぱりそれが特徴だと思う。
渋谷に行っても新宿に行っても銀座に行っても、行くお店は変わらない感じ。
でも、どこも何かがいっぱいある。でも雑にいうと、同じようにも見える。

バルセロナでびっくりしたのは、
まさに子供に手作りの服を作るように店の奥でミシンを踏んでいるマダムがいて、
彼女が作った服が仕入れた服と共に販売されていたこと。
そのクオリティは、手作りというホビーの領域を変えていないという感じで、
でも東京では見ることのない、キッチュさで、ぱっと見は惹かれました。

そして、バルセロナで見つけて一番感動した場面。

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オーダーでドレスを作っているアトリエを街中で偶然見かけるなんてことは、
パリでも滅多にない感覚が私にはあります。
もちろんパリにはその役割を担う、老舗のメゾンやブランドがありますが、
それ以外が淘汰されているような印象もあるのです。

あと、パリ市内の北部にはアフリカンな生地を使ったシャツや服の
オーダーメイドは多いと聞いたことはありますが、
いわゆるドレス生地を扱う専門店は、おそらく中心部にはありません。
かつてはあったけれど、今はもうなくなっていると思います。

ということで、このお店を見かけたときに、
バルセロナにはどのくらい服飾生地の店があるのか、気になってしまいました。
そこで一度、宿に戻ってネットで調べてみたところ、
生地屋が集中した通りがあることがわかりました。
営業時間が20時くらいまでだったので、そこまで歩いて行ってみることに。

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こちらがスペインでの大型生地店チェーンらしいです。

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好きな柄があればお買い得。

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総レースドレスだって余裕で作れます。

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これら、全部シルクのプリント生地。

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フラメンコの国ですもの。水玉も豊富。

ここが一番規模の大きい店舗でしたが、この近辺の通りにも
様々な生地や資材を扱うお店がたくさんあったので、
この日はどこにどんな店があるかを探っていくだけで、買い物はゼロ。

こういう場所があると、作るという心理的動機はもっと強くなる。
作るためには材料がなければいけないけれど、私は材料まで作らない。
作りたい材料がなければ、あまり作りたくなくなってきてしまう。
こういう場所で見て触っていることができたことに心が震えた。

このお店に来たことを思い出しただけで、涙が出てきてしまった。

そうやって手ぶらで帰ってきて、宿で夕食をとって、
出かけたミロンガは、バーの奥スペースのホールで開催されていました。

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かつて、とあるタンゴダンサーが初めて来日して、東京でレッスンをしたときに、
「女子たちがミロンガだけでなくレッスンもおしゃれしてきていて驚いた」って、
エピソードを耳にしたことがあるのだけれど、こちらにいるとその驚きがわかる。
この写真はたまたま映っていた人達は、みんなカジュアル。

何がかかっていたかは覚えていないけれど、
このミロンガのDJはなかなか素敵だったような印象がある。
服装がなんとなくフォルクローレというかフォークロアな感じで、
フォーマルではなかったけれど、来場者から慕われているようでした。

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閉店後の花屋の商品がむき出しなところに、この街の平穏を感じる。




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