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好きで、好きで 苦しくて、幸せ

好きで、好きで 苦しくて、幸せ

そんな気持ちになったことはありますか。

誰かをどうしようもなく好きで、
深く愛することの苦しみと、幸せ。


2020年9月11日公開の映画、
『窮鼠はチーズの夢を見る』

このタイトルは「窮鼠猫を噛む」
ということわざをもじって作られた造語かな
と思います。

どれだけ弱い者でも、敵わない相手でも、
逃げ場がない窮地に立たされると
戦うことを意味します。

このタイトルに当てはめると、
ネズミは追い詰められると
自分の好物であるチーズの夢を見る
(都合の良い方に逃げる、
転じて本当に大切なものに気づく)
という意味。

人間は追い詰められて初めて、
大切なものに気づくことが
どんなに多いことか。
私を含め、多くの人が一度は感じたことがあるのではないかと思います。

物語のあらすじ

「自分を好きになってくれる女性」ばかりと受け身の恋愛を繰り返してきた、大伴恭一。ある日、大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりの再開。「昔からずっと好きだった」と突然想いを告げられる。戸惑いを隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに載せられ、2人は一緒に暮らすことに。ただひたすらに真っ直ぐな想いに、恭一も少しずつ心を開いていき・・・。しかし、恭一の昔の恋人・夏生が現れ、2人の関係が変わり始めていく。

この映画を見る前は、
ただのBL映画なのかなと思い、
作業のBGMになればと、
なんとなく見始めました。

でもそんな片手間で見るような映画ではない。のめり込んで観てしまったので、
観てない方は観てください。
(ベッドシーン嫌いな人は観なくていいよ)

↓こちらは予告編。現在、Amazonプライムで無料で観れるよ。

人を好きになるということ

今、あなたにとって、好きな人はいますか?
愛する人はいますか?

今思い浮かんだ人は、
是非大切にしてください。
こんな素晴らしいことはないです。


あなたにとって”好き”ってなんでしょうか。


まずは辞書によると・・・

心が惹きつけられること。気持ちにぴったり合うさま。嫌いの反対。

という意味があります。また、

自分以外の誰かに興味を持ち、精神的な関わりや肉体的な関わりを持ちたいと感じること。「必要とされたい」「求められたい」という感情を抱くこと。

人それぞれ好きの形や感情があって、
その答えに正解不正解はないと思います。

「心底惚れるって、すべてにおいてその人だけが例外になっちゃう、ってことなんですね。」


劇中にこんなセリフがありました。

普通ならそんなことされたら、
別れた方がいいって分かってるけど、
その人だけは例外で、そんなことされても、
その人の傍にいたい。その人に求められたい。

そんなに求めないから、
なんでもしていいから、
ただ傍において欲しい。

惚れた人の特別な人になりたくて、
押したり引いたり、自分磨いたり、
どうにかこうにか、
その人の目の中に入りたくなる。

けど、結局期待を裏切られたり、
なんでこうなっちゃうのかなっていう事ばっかり。

でも、
それでも好きでいるのをやめられないのは、
苦しさ以上の幸せがあるから。

あのくしゃっと笑った笑顔、
いつまでも聞いていたい好きな人の声、
抱きしめられた時のあの香り、
他愛もないふざけ合い、
一緒にドライブしながら聴いた音楽・・・

挙げ出したらきりがないくらい、
幸せだったあの時間があるから。

その幸せを私は知ってしまったから。
好きということをやめられない。(沼と化す)

”好き”の種類

一言に"好き"と言っても、
色々な好きの種類があると思うのだ。
(当方少々頭のネジが飛んでるので、
本当に個人的意見)
(不快感ありそうな人は読まないで下さい)

私は基本的にみんな”好き”です。
映画見た人なら、大伴先輩みたいに。
好きになってくれる人はみんな好きなんです。

じゃあ、その”好き”と、
今ヶ瀬への”好き”は同じでしょうか?

「好き」の中には、
恋愛感情としての「好き」はもちろん、
友達としての「好き」だったり、
憧れとしての「好き」、
母性本能の「好き」など
いろんな種類があると思います。

おそらく窮鼠はチーズの夢を見るように、
追い詰められた時に頭に浮かぶ、
頭から離れられない人への”好き”は、
その”好き”とは違うものだと思います。

他の人を比べるわけじゃないけど
(比べてしまうこともあるけど)、
どんなに他の人とデートしても、
ふとした時に頭の片隅にある
”あの人との思い出”。

その人以上を超えられないから、
目の前の相手は普通に好きだけど、
本当に好きになれない。
彼女彼氏が作れない。(あるよね。)

あとは、この”好き”の大きさや質の違いが、
別れる原因になったりするのかなと思ったり。

相手の好きが大きすぎると、
「もう、ちょっといいかな・・・」となったり。

女子でよくある、
「向こうからグイグイ来られるよりは追いかけたい。でも来てくれなさ過ぎるのも、辛い。」みたいな。

あまのじゃく。
好きになって欲しい人からは好かれない。

つくづく恋愛って難しいなって思う。

好きな人がいること

好きの種類や性質は様々あれ、
好きな人がいることって、
もうそれだけで幸せなことだと思います。

どんなに職場で嫌なことがあっても、
好きな人に会えるから、
もうそんなのどうだってよくなる。

愛する人の為に、なんだって頑張れる。
無敵になれる。

それくらい”好き”という気持ちは、
パワーを与えてくれるんですね。

人を好きになることって自由です。
みんな沢山人を好きになった方がいい。

時には沼ったっていいと思う。
人生でそれほど人を好きになれるって、
尊いことだから。

でも”好き”のその先に、
相手に何か求めるものがある時は、
その”好き”の性質を見極めて、
相手との”好き”の質や大きさのバランスをとることも大事なのかな。難しいんだけどね。

自分のためにも、相手のためにも。

ちょっとネタバレになってしまいますが、
最後は”本当に好きだからこそ”、
相手の幸せを優先して、
苦しい決断をすることになります。

それも一つの愛の形なんですね。

まとめ

もう2回も3回もこの映画を観てしまいました。
それくらい、本気で人を好きになったことがある人には、「ああああああああ、分かりみ過ぎるううううう」となると思いますので、
是非観て、語り合いましょう。


P.S.
ちなみに、一番劇中でくすぐったかったのは、今ヶ瀬の誕生日に恭一がサプライズで
ワインをプレゼントした時に、
今ヶ瀬が飲まずに取っておこうとしますが、
恭一が「来年もプレゼントするから飲もうよ」と言ったセリフに今ヶ瀬も私も、ニヤけてしまったところです。

その人との来年があるかは分からないことは重々承知ですが、
でもその言葉って一粒の希望が与られた感じがして。嘘でも嬉しい。
うん、叶わないことは分かってる。
だから私は期待することを辞めましたが。
(かなりこじらせている。)


今あなたがこの記事を読みながら、
思い浮かんだ、その相手を
これからも大切にしてください。



おわり。


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