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人に動いてもらうことって難しい

私がリーダーをしている仕事で、メンバーのマネジメントもしていますが、「なんか難しい」と思いました。

今後のために、難しいと感じたところを分解してみます。

きっかけの業務

入社2年目の若手メンバー(Aさん)に、新しく始めた業務のマニュアル化を任せることにしました。プロジェクトが進む中で、マニュアル対象のシステムの機能とは別機能を使う検討が入り、仕組みを考えて別機能を利用したシステム実装する話になりました。もとの仕事の流れから、そのシステムを整えることをAさんに任せることにしました。

新しく始めた事業の成否を左右するシステムになるので、社内でもちょっと注目があり、部長がシステム開発部門に調整を買って出てくれるような仕事内容。

予兆

部長から、「Aさんはできているの?2年目の人には難しい業務を任せているよね。」と言われました。

Aさんは2年目ですがタイムマネジメント、タスクマネジメントがしっかりできるタイプで、仕事の進め方が堅実。そして上昇志向があるのでチャレンジ精神もあって、私は任せても大丈夫だと思っていました。

部長の予想的中

部長の言葉が気になりつつ、自分の目の前の業務に追われ、Aさんのケアは疎かになっていました。今週は自分の業務に余裕ができて、Aさんに任せた業務を覗いてみました。

そしたら、一人でごりごり新たに利用予定の機能を検証していました。そして自分が想像する「システム」の範囲で、システム開発部門に質問をして回答をもらっています。

大元が「マニュアル作成」というミッションだったので、自分の見えている範囲でマニュアルを作って終わりにしてしまいそうだ!と気づきました。

やっぱり、Aさんにはまだ難しい業務内容だったのか・・・

その時の感情と行動

能力を超えることを任せて、ケアできていなかったことの申し訳なさ。そして、自分のマネジメントの雑さに対する落胆。

落ち込んだだけでは意味がないので、Aさんのフォローを始めました。

まず、Aさんがどのように進めようと考えていて、今はどういう状態なのか把握しました。そして、システム開発部門を巻き込んで新しいシステムをまとめるロードマップを一緒に描きました。

そのロードマップの大枠は、チーム内でシステムの流れをレビューして、その後システム開発部門へ協力を仰ぐ、というものです。

今日、チーム内でシステムの流れをレビューして、検討事項が複数出てきました。私はシステム開発部門に協力を仰ぐ前に、今日のレビューを受けて、自分達がやりたいこととシステム開発部門への依頼事項を整理したいと思っていました。

そこでAさんはどういう判断をするか任せてみようと思い、来週の進捗共有のタイミングまで待とうと思いました。しかし、今日Aさんから連絡を受けて、Aさんはレビューで出てきた検討事項をそのまま開発部門に質問すればいいと思っていることが分かり、やっぱりAさんには難しいのかと再度思ってしました。

自分の思う課題

この一件で難しさを感じる点であり反省する点を挙げてみました。

状況はきちんと理解する

進捗共有する定例会を開催して状況は聞いていました。しかし、聞いているポーズをとっているだけで、内容は理解できていなかったことに今回の件で気づきました。

Aさんなりにロードマップを描いて、文字に起こしてくれていましたが、私はそれを読んでいませんでした。

景色合わせは丁寧に

チーム内レビューの後、どういう判断をするのか、考えさせるために時間をとっていたけど、無駄でした。

これは結果論ではなく、そもそも前提となる景色合わせや目線を合わせることができておらず、その結果その先の話も同じものを見ていません。そこで期待する判断が返ってくるはずがありません。

当初任せる内容から内容が変わった時点で、ゴールイメージややり方の景色合わせをもっと密にするべきでした。

どんな能力・スキルが必要か見極める

2年目のAさんの能力を高くみすぎていたという反省とともに、どのような動き方が必要なのか、必要な能力を見極めていませんでした。

自分ならこうする〜という想像をしていたら、必要な行動や必要なスキルが何か言語化しようと思っていたと思いますが、技術的なことに目がいきすぎて「自分ならこうする」という想像をせずにいました。

自分の怠け心に喝を入れたい。

どこまでフォローするか介入度を決める

チーム内レビュー後にAさんと再度進め方を話しました。そのとき、Aさんは「はい、はい…」と私の言葉に返事をするだけ。急に細かく指示をし始めたのでやる気を削いでしまったのかな。

Aさんには、Aさん自身が(私のサポートを受けながらも)やりきったと思ってもらいたいと思っています。そのためには、完成度30%40%くらいのものをレビューしてブラッシュアップしてを繰り返したら、一緒に作った感じが出るかなぁ。それくらいのスピード感は必要。

まだ、私はAさんへの介入度を上げることに迷いがあります。しかし、これは自分の態度を決めていないからだと思います。景色合わせと共に役割についても認識合わせをしようと思いました。

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