見出し画像

プロジェクトは遅れる、だからコーチを入れる

12月に「トップ5%社員の時間術」を読みながら、実践してみました。その結果も出たので、振り返ってみます。

プロジェクトは遅れる

この本を読んで実践してみた箇所はこんな内容でした。

プロジェクトは遅れるものなので、プロジェクトチームにコーチを入れる。そうすることで、客観的な意見をしてプロジェクト遅延を防ぎやすくなる。

正直、分かるような分からないような・・という感じでした。

当時やっていたプロジェクト

とある問い合わせ対応の業務において、今まではメールのみでしたが、チャットもコミュニケーション手段として追加するプロジェクトです。既存システムに付随しているチャット機能で賄えるかを判断する場面です。

私はシステム実装のための要件を出して、運用要件も決める側。システム実装側を後輩に任せていましたが、後輩が自分1人で判断しようとしていました。

1ヶ月後にはお客様にトライアルとしてご利用いただきます。

時間的に後輩のやり方では手戻りが発生する可能性が高く、内容的にも自分達の部署内だけで完結できる内容ではないので、システム側を見ている部署も巻き込んで、進める必要があると判断しました。ここから後輩への介入度を高めました。

いざ実践してみる

「プロジェクトは遅れる」、だけど遅らせられる余裕はない!ということで、コーチを追加しようと考えました。この場合のコーチは管理職で部長や課長です。コーチを投入したタイミングは主に2箇所。

自部署内での判断

まず自部署内で既存システムのチャット機能が使えそうかの判断を部長、課長を交えて行うようにしました。

後輩は、この場に管理職を呼ぶつもりはありませんでした。私が部長課長も呼ぶことを提言すると、腑に落ちていない様子。

そこで、私は後輩に以下の2点を伝えて、後輩を納得させました。

  • 現場の担当者だと機能に目が行き過ぎて客観的/総合的な評価ができない

  • プロジェクトを遅らせたくないので判断に管理職を巻き込んでおきたい

プロジェクト体制の打診

自部署内でGoサインが出たところで、システムを見ている部門へ協力依頼を行います。ここでも担当者レベルだけでなく、部長に同席してもらい、部長同士でプロジェクトの位置付けなどを会話してもらい、このプロジェクトの体制を双方の部長に認識してもらいました。

振り返ってみて効果は?

予定通り、導入したチャットをお客様に試してもらうところまで漕ぎ着けました。

振り返ってみると、現場から離れた立場かつ言葉による表現力がある人が入ったことで、プロジェクトを進めやすくなっていた気がします。

例えば、システム面・運用面で何かを決める場面に課長を呼ぶことで、内容についていろいろ質問や問いかけをしてくれて、議論が煮詰まって妥当な決定ができたように思います。
そして、部門を跨いだ体制構築のミーティングでは、こちらの意図を先方が理解しやすい表現に変換してくれて、先方の協力を得られやすくしていました。これも一歩引いてミーティングを見ていたからできることだと思います。

上司も使いようで、乱用はよくありませんが、今回は効果的に使えたかなと思いました。トップ5%社員はこれを呼吸するようにできているのでしょうか。ほぉ、すごい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?