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観劇記録 〜舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語〜

(観劇から数ヶ月が経過していますが記録用に)

舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語

源氏物語の予習から始まり、観劇する度に「もしかしてあのシーンの意図はこういうこと?いや違う?」なんて頭の中で会議をしながら、何層にも重なった物語の中に迷い込んだような感覚を味わう日々でした。

「物語=嘘。だけど、物語に心を寄せる人が居る限りその物語によって動かされた心は嘘ではない」といった内容の台詞がとても印象的で。私たちが涙したり心を揺さぶられたりする舞台も映画も小説も、所詮は架空のお話。でも今回「物語を通して私たちの心に生まれたものは嘘じゃない」というメッセージを受け取ったことは、私にとって特別な経験でした。今後観劇する時の姿勢が変わりそうな、とっても貴重な経験。

そして、登場人物たちの心の叫びに胸がぎゅうっと締め付けられる瞬間も多々あり…個人的には「女のくせに」と言われ続けた紫式部の苦悩を描いたシーンには毎回うるっときてしまって。そんな紫式部を演じられた皆本麻帆さんのお芝居に恋をした公演でもありました。もう本当に全キャストにお手紙をしたためたいくらい皆さん素敵だったんですけれど。(かしましいシーンでは大いに笑わせて頂きましたし、迫力のある殺陣を見せてくださった時間遡行軍、式神の皆様にも感動!)

そして、今はそれぞれの場所で活躍されている宝塚のOGの皆さんがこんな形で素晴らしい舞台を観せてくださったこと、本当に嬉しくて幸せでたまりませんでした。お芝居も殺陣も(もちろんビジュアルも)本当にかっこよかった。かっこよすぎて涙が出ることもあるのだと教えていただきました。

千秋楽に向かってどんどんお芝居が熱く深くなっていく七海さんを観るのがいつも本当に楽しいなと感じていて、終わってしまうことの寂しさよりもワクワクが大きくなっていく幸せを今回の舞台でも感じることができました。七海さんきっかけで綺伝・禺伝と2作観劇してみて、刀剣乱舞がたくさんの人から愛されている理由を実感することが出来たのも幸せな経験だったなと思います。

大千秋楽の幕が閉じた瞬間も、
寂しさよりも幸せの方が大きかったです。

素晴らしい物語と演出、演者の皆様の熱演に、
もう一度心からの拍手を贈らせてください👏

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