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MILAMORE(ミラモア)で、人生初のファインジュエリーを大人買いした話


①出会いは突然に

時は遡ること、わずか一週間前の2024年4月6日。
大好きなSexyZoneのラストライブ(配信ライブ)も瞬く間に終わり、感傷に浸る暇もないまま新年度が始まり、さっそく部下たちのトラブルシューティングなどに毎日追われ、ようやく一週間が終わった・・・とベッドに大の字になっていた土曜日の朝のことでした。
マリちゃんがインスタライブ!
ちょうど目が覚めて、スマホで時間を確認してたところで、グッドタイミングで始まっていました。
どうしたんだろう?どこにいるのかな?と思いながらボーッと見ていると、どうやらお友達らしき人と一緒にいるみたい・・・。

私はSexyZoneは大好きだけれど、恥ずかしながら、メンバーの皆が身に付けているお洋服や小物のブランドについてはそこまで細かくはチェックしていなくて。
(素敵だな、似合ってるな、可愛いな!とは思うのだけれど、彼らは自分とは違う世界のセレブリティーでありスターだと思っているから、同じ現実に感じていない部分があったからかもしれない。)

まさか一緒にいらっしゃったのが、ミラモアのCEOでデザイナーの稲木ジョージさんだとは、その時は知りもしませんでした。
ましてや、マリちゃんの卒業のときに、メンバーに贈っていたジュエリーがミラモアのものだということも知らなかった私は、本当にいつも情報を得るテンポが遅れがちなんだな・・・と反省。

その時は失礼ながら、ジョージさんのことも何も存じ上げない状態でインスタライブを見ていたのですが、インスタライブのなかで、マリちゃんがメンバーに贈った金継ぎリングやパズルチャームの話をしてくれて、そしてその隣で、デザイナーでありCEOのジョージさんがブランドのことを話してくれているのを聴いて、「なんて素敵なんだろう!!!」と、一瞬でハートを鷲掴みにされてしまいました。


②私も、過去に金継ぎ・銀継ぎのアクセサリーを売っていた

私のnoteを読んでくれたことがある方や、リアルでのお友達はご存じの方も多いと思いますが、以前、私はセレクトショップで販売員をしていました。
どちらかというとメジャーなブランドよりも、知る人ぞ知るインポートアイテムを扱っていたり、PB商品については、当時は個性的で唯一無二のコンセプトやデザインが多いブランドでした。

もともと私が働いていたそこのブランドは、日本のさまざまな地域の「刺繍」をよく扱っていて、群馬の桐生刺繍や、福井の敦賀刺繍など、職人さんの手作業が必要になるようなお洋服をよく作っていました。
それはもう、ほかのブランドには真似できないような美しいデザインと着心地で、私自身、ブランドの大ファンでした。

また、インポートアイテムについても、着回しのきくベーシックなアイテムももちろん扱ってはいたものの、ヴィンテージパーツを組み合わせて作られた、すべてが一点物のアクセサリーや、昔のヨーロッパの空軍や海軍が使っていた、パラシュートなどの素材を使ったアンティーク生地のお洋服やバッグ、インドのカラフルで丈夫な刺繍、ひとつひとつ全て手編みで作られた、水牛の革を使ったレザーのカゴバッグなど・・・
世界中のさまざまなアイテムに毎日毎日触れてはときめき、お客さまにもそれを伝え続けていました。

そんななかで、ブランドと金継ぎ作家さんとのコラボアイテムが発売されることになりました。
金継ぎと銀継ぎで作られたピアス。
すべて一点もので、たくさんは作れないという代物。
ブランドで働く中で、日本や世界にあるたくさんの技術や芸術や作品について学んできたけれど、金継ぎや銀継ぎという技法があって、それがこんなにおしゃれに応用されるんだ!と感動したことを覚えています。

そして何より、壊れてしまった器などを、金や銀で継いで修復し、またそれを使っていくという精神を学び、とても美しいなと感じたことを覚えています。
壊れたから捨てる、ではなくて、大好きで大切なものを使い続けるためのその知恵に、日本の美しさを感じたし、誇りに思ったことを思い出しました。


③「壊れているのではなく、継がれている」 Mended, not broken.

マリちゃんのインスタライブを見て、金継ぎのことを鮮明に思い出し、そしてミラモアのジュエリーの精神や哲学にハートを鷲掴みにされてしまった私は、すぐにミラモアのことを調べ始めました。
インスタやホームページを貪るように何度も眺めて、ジュエリーのデザイン性や美しさにも、心を奪われてしまったけれど、やはり何よりその「哲学」「美学」「精神性」。
これにやられてしまいました。

ミラモアのオフィシャルHPに、CEOのジョージさん直筆のコラムがあるんですが、私はこれでもうknockout.
お手上げとはこのこと。
私の言葉より、ご本人の生の文章を読んでもらって実際に食らった方がいいので、リンクを貼りますね。

https://milamorejewelry.com/blogs/column/the-kintsugi-collecition

「ジョージと鉛筆と。」ミラモアオフィシャルHPより引用


“「着用者がジュエリーで金継ぎされていたら?」という閃きから、金継ぎの割れ目を研究し、有機的なラインからインスピレーションを得た。KINTSUGI I, II、そしてヴィクトリアリングの18金を用いたデザインは、自分の指をワイヤーで巻いたことで始まりました。”

“新作のミニKINTSUGIネックレスは、身につけると鎖骨がまるでジュエリーと継がれているかのようにデザインしました。KINTSUGIジュエリーは着用者の色鮮やかな物語を持ち、独自の過程を経ているため、他人と被ることはない。”

“結婚、離婚、自分用のリングとして、さまざまなライフタイミングに対応デザインのため多くのお客様に喜んでいただいているのが嬉しいものです。結婚はパートナーとの繋がりを象徴し、離婚は失敗ではなく、新たな人生への一歩となります。傷ついた自分は無力ではなく、経験を経て新しい自分を生み出す力に変わります。”


ね???
分かるでしょ!?!?!?
私が一発KOを食らった理由が!!!!!!!
こんな素敵な哲学を語られて、それをジュエリーというアートで具現化されて、なおかつデザイナーのご本人に、「今すぐミラモアが買えなくても、哲学を知って身に纏うことはできる」って仰られたら、なおさら手に入れないわけにはいかない!!!

ミラモアを知ってからの私は、通勤時間にも、寝る前のベッドの中でも、毎日毎日、インスタやホームページを眺めてはうっとりとしてため息をついて、「はぁ、だめだ、ついこのあいだ、ヴィンテージのTiffanyのブレスレットを買ったばかりだけど、ミラモアの金継ぎシリーズは、今手に入れないと、たぶん気が済まない。
週末は友人とピクニックに行く予定だから、その時に一緒に見に行ってもらおう。」と、決心しました。


④KINTSUGIミニネックレスとKINTSUGI SAKURAゴールドリング

去る4月13日、「まず、金継ぎミニネックレスだけでも、そろりと買おう・・・。私も胸元に金継ぎネックレスを忍ばせて、自分を金継ぎするんだ!!!」と思っていたはずの私はいずこ。
気づいたら、金継ぎミニネックレスと金継ぎSAKURAゴールドのリングをオーダーしていました。

私はもともと、基本的には指輪はまったくしないタイプです。
なぜならば、太くて短い指には、コンプレックスしかなかったから。
手も小さいし、爪も小さいから、マニキュアすら綺麗には映えなくて、手元のおしゃれについては、ほとんど諦めている状態でした。
指輪は来世でたくさんつけよう。アデュー。とすら思っていました。


だけど。
たぶん買わないけれど、せっかく勇気を出して、友達にもついてきてもらってお店まで来たのに、ほかのジュエリーを見ないで帰るなんてもったいない!!!
せっかくだから、気になるものは見せていただこう!!!
そう思い、指が細長くて美しかったら買いたかったな、と思っていた、金継ぎリングシリーズを見せてもらうことにしました。


⑤幻花、SAKURAゴールドに魅せられて。

以下、またもやジョージさんのコラムです。

https://milamorejewelry.com/blogs/column/sakuragold

「ジョージと鉛筆と。」ミラモアオフィシャルHPより引用

金継ぎといったら、やっぱりイエローゴールドでしょ!!!と思っていた私ですが、実際に手にとって指にはめてみたら、まあなんとかわいくて、艶やかで、美しくて、華やかな煌めきがあるんでしょう。
まさに、ついさっき友人と見てきた、千鳥ヶ淵の散り行く桜の花のよう。

友人はイエローゴールドのリングが似合っていたんですが、私は彼女と比べると、SAKURAゴールドが肌に馴染んで、柔らかく指を継いでくれていました。

全身鏡に映る、金継ぎミニネックレスとSAKURAゴールドリングをはめた私。
ああ、コンプレックスのムチムチとした短い指。
もっとしなやかで、細くて長い指だったら…。
私にはやっぱり、指輪は似合わないんじゃないか…。
商品はとてもとても素敵だけど、やっぱり指輪は写真で見て癒されるだけがいいのかな。
そんな風に考えていました。

でも、桜色を帯びた、艶やかなゴールドの金継ぎリングをはめた自分の指をじっと眺めていたとき、ふと、改めて、金継ぎの哲学が頭をよぎりました。

完璧ではない自分も、コンプレックスがある自分も、それもすべて私。
むしろ、完璧ではない自分のパーツが、リングで金継ぎされているさまを見て、なんだかどうしようもなく、自分の身体を愛おしく感じました。

だめだ、やっぱり、今手に入れないと絶対に後悔する。
買えない値段ではまったくないし、この胸の熱いトキメキを大切にしよう!!!
そう思い、まさかの金継ぎミニネックレス+金継ぎSAKURAゴールドリングのダブル買いという、私にしてはかなりの大決断をしました。


⑥人生初のファインジュエリー

先日あげたnoteの通り、私はアクセサリーはたくさん保有していても、ジュエリーはほとんど持っていなかったですし、ましてやオーダージュエリーなんて初めて。
恥ずかしながら、指輪のサイズもまともに測ったこともなかったのですが、オーダーって、こんなに胸がドキドキして、心が踊るものなのですね。

私の指にはまだリングはないのに、1日に何回も自分の右手の薬指を見ては、金継ぎリングをはめている姿を妄想してしまうし、胸元に金継ぎミニネックレスを忍ばせて、商談や会議に臨む自分を想像しては口元が緩んでしまう。

私にとっては、それなりに勇気が必要な大きな買い物だったけれど、こんなにも心臓を鷲掴みにされて、トキメキが止まらないものに出逢えるなんてことはそうそうないのだから…
そんなものに出逢えたこと自体が運命だし、それこそが人生の醍醐味だよね。

自分の感じたものを、大切にしたかったんです。
今手に入れることに、どうしても意味があったと思っている。
オーダーしたものが完成するまで、1か月〜1か月半とのこと。
これなら、タイムレスちゃんたちのツアーにも間に合う!

ちなみに、リングは自分にいちばんしっくりきたのもあり、セクゾくんたちとお揃いのデザインをちゃっかり選びました。笑


⑦おしゃれはやっぱり哲学

改めて、おしゃれってやっぱり、その人自身を表す、とても分かりやすい哲学であり美学だなと感じました。
私の場合、それを身につけると可愛く見えるとか、綺麗に見えるかというよりも、アートやフィロソフィー、美学を身に纏いたい気持ちが強いかもしれない。

だから、機会があれば若い女の子には言うようにしてるのだけれど、たとえば、「CHANELだけは自分で買うようにしなさい」と言うのも、CHANELは元々は自立した女性のためのブランドだから、買う時の気概も大切に出来て、初めて「完成」するものだと信じているからなんです。
今でいうマトラッセの原型の2.25だって、ココシャネルが女性の両手を自由にした、革命的デザインですしね。
クリエイターの信念や価値観に共感したものを買いたいの。
だって、買い物って、「投票」でもあるからね。

もちろん、おしゃれにもそれぞれの美学や信念があっていいし、それが当たり前だと思います。
そして、おしゃれに興味がなくても、それも全く問題なし。
大切なのは、自分が人生で何に重きを置いていて、価値観を持っているのか。

すべて真面目に考えすぎても疲れてしまうけど、やっぱり誠実に思考して選びたい。
ただかわいい、で買ったり身につける楽しさもよく知ってるし大好きだけれど、身につけたときに、それもきちんと自分の価値観や哲学とピタリとリンクして、私を形どりたいんです。

今回は、予算上、これ以上買うと際限がなくなると判断したため、2つに絞ったけれど、金継ぎシリーズはこれからも少しずつ集めたいな。
胸元や指元、手首や耳やら、身体中のあちこちに金継ぎが施されていたら、とても素敵じゃない?


何度壊れても、その度に丁寧に私を継いで、もっと煌めかせていくの。
傷つくほどに、さらに強く美しく輝く。
新たな私に生まれ変わり続ける。
壊れた自分は無力ではない。
Mended, not broken.
なんて力強くて、美しくて、優しい哲学だろう。


⑧最後に

あまりにハートを鷲掴みにされたものに出逢ってしまったので、昨日の深夜から文章を書き始め、今に至ります。
本当は土曜日から書きたかったのだけれど、想いが募りすぎて、この気持ちをどう文章に表していいか、一日中悩んでいたの。
でも、とにかく早くこの溢れてしまいそうな感動を文章にしたくて、一気に書いてまとめました。

私のnoteを読んで、ミラモアや金継ぎに興味を持ってくださった方は、ぜひインスタやオフィシャルホームページを見てみてくださいね。
ぜったいに商品が欲しくなっちゃうと思うけど(笑)、眺めているだけでも本当に癒されて浄化されるし、パワーをもらえるから。
そしてびっくりすることに、私のこの記事はPRでもなんでもございません(笑)

私の金継ぎジュエリーちゃんたちは、5月半ばか、5月末くらいには完成するはずなので、商品を受け取ったらまたnoteを書きますね!
ぜひ読んでくれたら嬉しいです。

今回もここまで読んでくださってありがとうございました!


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