幸せのジェンガ

最近、自分を大切にするのが上手くなったと思う。

夫と楽しくお酒を飲むこと
昼間からゆったり湯船に浸かること
お昼寝すること
珈琲を飲みながらちょっといいスイーツを食べること
生花を飾ること

小さな幸せがジェンガみたいに積み重なっていて
すこし傷ついたりするとピースが抜き取られてぐらぐらして
バランスを崩して壊れてしまうこともあるけれど
またこつこつ積んでいけばいいのだ。
何度だってやり直しがきくのがいいところ。

夫が昨日、面白いことを言っていた。

「しょーもない話」として切り出したのは、コンビニでレジに並んでいたとき、前にいたカップルのこと。
その二人がどちらもふくよかな体型で、ふと買い物かごを覗いたら食べ物があふれていて、さらに並びながらレジ横にあるお菓子を追加したそうだ。
もともと買い物かごいっぱいだった上に追加があったので、さらに長くなる待ち時間。
短い休憩時間に出ていたこともあって、ちょっとイラついた夫は「だからデブなんだよ」と一瞬、とても失礼な気持ちがよぎったらしい。

でも、そのあとすぐに思い直したそうだ。
「確かに太ってるけどさ、ふたりでたくさん食べてふたりが幸せならそれでいいんだよね。二人は幸せそうだったよ。俺、間違ってたなーって」

何が幸せかは、自分が決めること。
人からの判断は、関係ない。

わたしたちは不思議なもので
幸せになりたいと願いながら、自分の幸せを一生懸命に阻む。

人から変に思われるかもしれない
本当はやりたくないけど、やらないと空気を壊すかもしれない
だけど、でも、だって、どうせ・・・
たくさんの言い訳をつくって、幸せを遠ざける。
幸せのジェンガをぐらぐらさせて壊しているのは、いつだって自分だということに気づかない。

夫と結婚したことで、わたしはそこに気づくことができた。
夫はもともと、そのことを本能的に察知している人。
すごいなぁ、夫。

さて、昨日はすっかりわたしのガス抜きに付き合わせてしまったので
今夜は夫が好きなものをたくさん作ってお礼しようと思います。
好きな人の好きなものをつくるのも、私の幸せのジェンガづくり。


2020.9.15    shiori

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