心のバリアとバウムクーヘン
以前「親しさサークル」という企画をしたときに、「私は心のバリアが厚くて固い」というような内容を書いたことがあります。
というのも、もともと私は他人や環境から影響を受けやすい。調子の悪い人の話を聞いていると私まで調子が悪くなってしまうし、逆にやる気のある人たちに囲まれると私までついつい頑張ってしまうのです。
ブンブン振り回されてしまうので、付き合う人を相当選ばないと疲れてしまいます。
そんなわけで後天的に刺激をシャットアウトするために、心の中に分厚いバリアを身に着けました。このバリア、身を守れるのはいいのだけれど、「拒絶していること」が相手に伝わってしまうのが難点。0か100かになりやすいのも、悩みどころです。
先日も、例によって大変そうな人の話を聞いていたら、私までへばってしまいました。いつもならすぐに抜けるのだけれど、同じ時期に別のトラブルまで起きてしまい、1週間くらい頭の中がこんがらがって、なんとなく不安と緊張がとれない状態が続いてしまいました。これはマズイ。
「どうしたものかなー」とカウンセラーの先生のところに駆け込んだら、素敵な話を教えてもらいました。
「あら、あなたにバウムクーヘンの話、したことなかった?」
「バウムクーヘン?」
「大変そうな人に会うときは、心の中に分厚めのバウムクーヘンをまとっているイメージをすればいいのよ。自分はバウムクーヘンの中心にいて、その周りにフワフワの層がたくさんある。誰かから矢が飛んできたら、バウムクーヘンには刺さるけれど、中心には届かないでしょ?」
おお、斬新!
「あー、おもしろいですね!今の私はもっと固い素材のバリアなので、相手からの矢が飛んできたら跳ね返してしまう感じかもしれないです。」
「それだと、相手は”受け止めてもらえなかった!”って思うでしょ。それに、返しちゃったらまた矢が飛んでくるわよ。」
「なるほど…返さないけど、受け止めるんですね。」
「フワフワとこのへんにとどめておけばいいの。バウムクーヘンだと刺さるけど、自分はダメージを受けないし、相手に何かを返す必要もないの。そこに刺さっているだけ。相手は受け止めてくれたことで、落ち着くし。」
「はぐらかすってことはあっても、それはやったことないです。」
「バウムクーヘンなら、空気も通すし、ペロンと外側をはがしても大丈夫だし、いいでしょ?場合によっては、分厚めの層をまとえばいいの。」
「おいしそうなバリアですねぇ。殻、バリア、壁、とかだと固そうですものね。バウムクーヘン、いいなぁ。」
こんなやり取りになった。
最近、こういうnoteをあまり書いていなかったのですが、私は相変わらずな課題を抱えています。
他の人からの影響を受けやすいのでノラクラとかわして、「これ以上、近づかないで」と警告を出して、それでも逃げきれないとなると腹をくくって相手の痛いところをグサッと一突き!スタイルです。
最後の手段をとるときは、例外なくトラブルになっているので止めたい。間のクッションを増やしたい。
このバウムクーヘンの話、すごく好きです。「バウムクーヘンにくるまれる」ってこんな感じかな?平和でいいなぁ。
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