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要約 『3000万語の格差 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ』ダナ・サスキンド (著)

はじめに

「0歳から始める●●」「3歳までに覚えさせたい●●」などなど。早期教育が当たり前の時代になり、私たち親は、制限時間の中で少しでも効果が高い選択を求められています。

運動、音楽、英語など、早期教育を謳うプログラムは山のようにありますが、
-誰にでもできて
-他のどの方法よりも科学的で効果が高く
-しかも0円でできる
「保護者の話しかけ」について紹介したのが本書です。

 本書では、0~4歳までの子どもに対する、保護者からの話しかけが、その後の発達と能力に対しいかに重要か、ということを科学的根拠とともに説明しています。

<本文要約>

1.脳を育てる「保護者の言葉」の力

早期教育といえば、ピアノや英語などが思い浮かびます。ただ、科学的に最も再現性が高く、あらゆる能力に効果を及ぼすことが分かっているのが「保護者の語りかけ」です。しかも、0~4歳ころまでの語りかけが重要と言われています。

2.4歳までに「3000万語」の格差が生まれる

「ハートとリズリーの研究」とは、アメリカの0~4歳の子どもを持つ社会経済レベルの高い家庭、そして低い家庭、また様々な家庭において、親子でやり取りする言葉の差異を長期間にわたり調査した研究です。
その調査の結果、子どもが4歳になるまでに最大で「3000万語」の言葉数の差があり、言葉数の多かった家庭の子どもほど、その後の学力と相関関係があることが分かりました。そして、もう1つ重要な発見として、学力と言葉数の関係では、社会経済レベルに関係なく「たくさん話した家庭の子ども」は学力も高かった、ということでした。

また、言葉数の多い家庭は「命令形」が少ない一方で、「肯定的」な言葉が多い、という言葉の質の違いも明らかになりました。さらに、その他の研究から、言葉の環境は言語能力や学力のみならず、非認知能力や数学スキルとも相関関係があり、その後の「有能さ」と関係が深いことも分かりました。

3.原因は「おまけの話」と「肯定的な言葉」


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