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【エッセイ】ドタバタ!結婚式レポ(2780文字)

タイトルの通り、完全なる私事エッセイです。

需要があるのか? という心配は若干拭えませんが、以前敬愛する凛さんよりこんな嬉しいコメントを頂きました。
ひとりでも読んでくださる方がいるのなら、こりゃあ書くしかない!!!

LOVE

というわけで、まずはご報告をば。

2022年7月7日に入籍し、9日に小規模な式を挙げました。

9日の天気予報はあいにくの雨。
遠方から来てくれるゲストも多かったため、どうにか晴れてほしいという願いが届いたのか、当日はチャペルに明るい太陽光が差し込みました。
日頃の行いかしら。

顔をぼやかすと何だか怪しい。


結婚式は花嫁のためにある、のか。

凛さんのウエディングドレス姿が拝めるこちらのご投稿は記憶に新しい。

私自身、結婚式を挙げることにあまり興味がなく(自分が主役という場がどうにも苦手)カメラマンによる撮影も無しにしよう、と夫と決めていたのだが、考えを改める契機とさせていただいた。

式をすることで、2人の歩んできた道筋の証明になる。
健やかなる時も病める時も、心を灯す思い出として在り続けてくれるのだ。

「結婚式は花嫁のためにある」-夏木凛

なんて素敵な言葉だろう。

式を挙げることは決まっている。
ならば、ウジウジと主役が恥ずかしいなんて言っているのは勿体ない。
私を見て! 目に焼き付けて! 写真にも残して! という気概で挑もうじゃないか。
そう思わせてくれたこの記事のおかげで、ややマリッジブルーが入っていたあのときの私は結婚式に対して前向きになれたのでした。

しかし。

理想と現実は違いました。
当日はしっかり「主役ハズカシイ症候群」を発症。
マナーとして当たり前かもしれませんが、皆がみんな、花嫁を見て褒める・褒める・褒める。ああむずがゆい。照れ臭い。

でもきっと、これが幸せなのだろう。
自分のために親族や友人がこれだけ集まってくれる機会なんて、①生まれたとき、②結婚式、③死んだときくらいなのだから、唯一記憶に残せるこの1日はとても貴重だと思いました。


「涙<笑い(ハプニング)」の一日。

私たちの結婚式のスタイルは少し特殊。

挙式(親族&友人)

ウェルカムパーティー(親族&友人)

食事会(親族のみ)

二次会(友人のみ)

三次会・四次会…(新郎新婦別れて各自の友人と適当に)

目立つ演出が多い披露宴なんて嫌よ嫌々!と「主役ハズカシイ症候群」を患う私の希望を踏まえ、演出は最低限に、ゲストとゆっくり話せる時間を取ることを最優先の形式にしました。

挙式から事件は起こる。

緊張MAXの新郎の入場がもはやロボットダンスになる、新婦のペールダウン(※)の際に距離感を測り違えて母に頭突きをかましそうになる、などの些細なハプニングがあったものの、なんとか無事に指輪交換まで辿りつく。

※ペールダウン
挙式の直前に新婦のベールを新婦の母親におろしてもらうセレモニー

まずは、新郎が新婦の指に指輪をはめる。
ん? おかしい。はいらない。

プロポーズ直後に購入したぴったりサイズの指輪。
この子が、薬指の第二関節より先に進んでくれる気配が全くないのです。

暑い夏の日でした。
水分補給を念入りにしすぎたため浮腫んでいたのでしょう。決して太ったわけではない(圧)

焦る新郎と笑うしかない新婦(笑いすぎて猫背)

そのうち、新婦の指は鬱血し始め、会場からは笑いが漏れ始める。
痺れを切らした私は新郎から指輪を奪い取り、自分で自分の指にはめるという暴挙にでる。

どこの世界にこんな花嫁がいましょうか。
ああ、貞淑な妻ポジションを築くつもりが、出鼻をくじかれる。
(絶対かかあ天下やと思われた)

しかし「何があっても笑っておけば大丈夫」という式場スタッフさんの言葉を思い出し、とりあえず自分ではめた指輪を見せびらかしながらにっこり。
優しいゲストのみなさんは朗らかに笑ってくださり、「まあこれが自分たちらしいな」と思ったのでした。


新郎、噛みに噛む。

挙式~食事会にかけて、新郎は大忙し。
誓いの言葉を読み上げたり、スピーチ(計4回)を行ったり。

一方の花嫁側、発言したのは誓いの言葉のあとの「新婦、枝折」のたった6文字。なんかそういうものらしいです。お口カピカピになるわ。

このように新郎に負担がかかりがちなのは事実なのですが、当初から緊張度合いがすさまじい新郎は全スピーチもれなく噛むわ噛むわ(笑)
結果的に笑いの絶えない式になったのでオールオッケーなのですが、感動はきれいさっぱり吹き飛びました。誰も泣かない。


新婦、酔いに酔う。(そして体調を崩す)

新婦はお酒が大好き。

たとえお腹をコルセットで締め付けられようとも、冷房の効いた部屋で背中丸出しのドレスを着ていようとも、目の前にお酒があれば飲まねばなるまい。

飲酒のタイミングは中々に多く、ウェルカムパーティー、食事会、二次会~四次会まで、半日以上ずっと飲み続けることに。

特に食事会では、お魚料理の前には「白ワインはいかがですか?(にっこり)」お肉料理の前には「赤ワインはいかがですか?(にっこり)」とボトルを持ってきてくださるものだから、そりゃあ飲まねばなるまい。

二次会は友人たちの各テーブルを回ってビールを注ぐのだから、そりゃあ私も飲まねばなるまい。

その後は気の置けない友人とお気に入りのバーにバチェラーパーティ気分で赴くことになっていたので、そりゃあ最後の晩は飲まねばなるまい。

マスターがお祝いに振る舞ってくれた
カルバドスサイドカー

前夜に冷房を効かせ過ぎた結果、当日の朝から「なんか喉痛いな……」と盛大にフラグを立てていたにも関わらず、その場の快楽を追求したその結果。

挙式の翌朝、あまりのだるさに熱を測るとまさかの38度越え。
万一コロナだったら洒落にならないと冷や汗をかいたものの、疲れからくるものだったようでその日の夕方には熱は下がりました。
ほんまによかった!!!!(汗)


二度と挙げたくないくらいしんどかった。
でも、挙げてよかった。

もしもう一度結婚するとしても、(そんな機会はないことを願う)結婚式は挙げないと思う。
それくらい準備~当日にかけて身体的・精神的な負担が大きかった、というのが正直なところなのです。
とにかくドタバタするし、価値観の違いにも気づくし、相手の見たくない部分だって見えてくる。

私にとって結婚式は、ある種の試練のようなものでした。(勿論楽しい部分もありましたが)

結婚。

健やかなるときも病めるときも、生理でイライラしていても何もかも上手くいかなくても、なんとかやっていかなければいけない。
同士としての結束を強めるための最初のミッション、それが結婚式ではないだろうか。

HPはゼロになりかけましたが、何とか第一ミッションクリアです。

今後も新米夫婦の冒険(レベル上げ)は続きますが、温かく見守っていただけると幸いです。
諸先輩方の有難いアドバイスもお待ちしております♡

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