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ICU(国際基督教大学)合格体験記/解く際のポイント

1.はじめに

これが初note投稿なのですが、自己紹介云々よりさっさと有益な情報を書こうと思ったので投稿します。ICUは各年度毎に出す合格者数が大変少なく、情報もあまり出回っていないため、参考になるかは微妙ですが(あれさっきは有益な情報とか言ってたくせに...)受験を考えている方は一読してみて下さい。

2.私の状況

私は1年間浪人し、某K塾に通っていました。"参考にならないかもしれない"、というのは、第一志望が国立大学で、ICU対策なるものはほとんどしていないからです。過去問を解いているうちに「こんな問題が作れる教授陣と、それに受かる人たちがいる大学素敵!!」と思い、受験時に初めてキャンパスへ行って更に魅力を感じ、受験後に(え、)きちんと調べて、私大の中で一番行きたい大学になっていました。ただ、合格した要因はそれなりにわかっています。基本情報をお伝えしておくと、現役生の時は国公立文系志望でしたがMARCH含め全落ち。現役時はICUは受けていません。わたしがICUを受験し合格したのは2020年度入試で、結局某国立大学に進学します。選択は人文社会科学です。

3.私が考える私の合格要因

私の考えるわたしの合格要因は主に2つあります。

①一番の得意科目が現代文

②国公立志望(世界史、倫理、政治経済、理科基礎、数学の勉強をしていた)

この2点だと思います。ほら、参考になるか微妙でしょう(微妙って何)。逆に言えば国公立文系の方にはICU併願をお勧めします。ICUは本当に素敵な大学ですし、合格発表が早いので受かれば安心でき、万が一ダメでも入試科目が特殊なのでダメージ少なめです。「ICU落ちたのに他の大学なんて」みたいにはならないと思います。授業料はたっっかいのですが、入学金が案外標準的な金額なので、キープしやすいと思います。ちなみにセンター試験は数学以外の科目は8割を超えましたが、数学の失敗をカバーできるほどの点数はありませんでした笑 理科基礎の選択は生物基礎と地学基礎です。日本にいる限り一生センターの得点をコンプレックスとして抱えることになりそうなので合計点なんぞ誰にも言いません笑笑

4.独断的入試分析

合格してしまうと自分の得点はわからないのであくまで体感ですが、人文・社会科学と総合教養(ATLAS)は9割超えていたと思います。英語はリスニング5割、リーディング6割くらいの感覚でした。初めてICUの過去問(2019年度分)を解いた時、人文社会科学が2ミス、総合教養は8割くらいで、リスニングは何も聞こえず、リーディングは5割でした。これを踏まえ、過去問2,3年分の人文社会科学とリーディングを解き、センター後から2週間TOEICのリスニング教材をやったくらいしか対策はしていません。それでは何故最初から特殊な2科目ができたのか。この理由こそが先に述べた2点です。ICUの入試は7割読解力、3割が教養だと思います。現代文が得意だったとはいえ、得意なのは評論文です。小説はできなくても大丈夫です。とにかく資料をきちんと読み取り、要旨と筆者からのメッセージをきちんと把握し、問題に取り組むことが大事です。

①人文・社会科学
人文社会科学は、全部読んでから設問に取り掛かるのではなく、問題を読んで"この段落まで資料を読めばここまで解ける"という様に解き進めることをお勧めします。ただ、迷ったら一旦その設問は飛ばし、全部読んでからにしましょう。読解に関しては意外と難しいところを聞いてくるので、因果関係等を取り違えないように気を付けながら、読み飛ばしたりはせずに丁寧に読んでいくべきだと思います。多分それでも時間は余ります。逆に知識系の問題で細かいことは聞かれないので、山川の世界史用語集の5以上とか、とにかく掲載頻度の高い用語を内容まで確実に頭に入れましょう。私は世界史がそこまで得意ではないですが、世界史の知識不足でICUの問題ができなかったということはありませんでした。私の一番好きな科目は倫理だったので、用語と内容共にそれなりに知識はありました。構造主義の話が出題された年があることを鑑みるに、ある程度倫理の知識は必要でしょう。また、私の受けた年は55年体制に関する問題が出たのですが、センター政治経済で頻出の内容だったのでわかりました。過去問では日本史っぽい問題もありましたが、平氏と厳島神社くらいは常識で結びつくと思います。私文なら世界史を中心に学習し、倫理政治経済の受験用参考書を読んでみて、あとは自分の教養を信じるというのが良いと思います(雑)。 倫理政治経済の教科書は単調でわかりにくいですし、細かい知識は不要ですので、センター試験(共通入試)対策の参考書が良いのではないでしょうか。これらの知識が「受験関係なく常識でしょ」と思えるほど教養がある人はきっとICUに合格します笑。

②総合教養(ATLAS)
総合教養こそ、講義の聞き取り、人文科学、社会科学、自然科学のどの問題も重要なのは知識ではなく読解力です。講義の聴き取りの問題はほとんどの人が満点近く取れると思います。やる前はなんじゃそりゃとビビりますが、一度ICUのホームページで過去問の音声を聴いてみてください。案外いけます。総合教養は、それぞれの大問で切り口となる学問分野は違えど、共通の内容を扱っているのがICUの入試の醍醐味ですから、思いっきり楽しみながら解いてください。私は「うっひゃーワクワクするぅぅううう!!!」と思いながら解いていました() 人文科学は評論を解く感覚で良いと思います。社会科学はグラフなどに気を付けながら解いてください。第4問の自然科学も基本は読解力です。文系だからといって諦めないでください。普段から数学や理科の問題を解いていないと厳しいものもあるかと思います。ただ、センター理科基礎でも、「知識なくても考えれば解けるじゃん」みたいな問題がありますが、ATLASの自然科学分野も似たような感じです。正直センター数1Aのデータや確率の問題は、半分は読解力だと思いませんか?それと同じようなものです。とにかく数学1Aがそれなりにできて、理科的考察能力があれば、文系でも8割は取れると思います。他の分野で確実に9割をとれれば、ATLASも得点源にできるでしょう。

③英語
リスニングはTOEICやTOEFL対策用の参考書を用いるのがいいでしょう。また、私は毎朝通塾中にPodcastで英語学習者用のラジオで、できるだけ会話ペースが速いものを聴いていました。スクリプトを見ないと意味がないという人も多いですが、ICUのリスニングを普通の18歳前後の日本人が攻略するためには、聴き流すだけでもいいのでとにかくあの速さについていけるようになることが何より大事だと思います。個人的にセンターと違う難点は、問題の先読みができないことと音声が1回しか流れないことです。ページをめくる指示の後あまり間がなく音声が始まってしまいます。集中して、問題を読むのと並行しながら解きましょう。
リスニングで集中して疲労が溜まっている中、ボリュームのわりに60分で解かなければならないリーディングが待っています。特にアドバイスはありませんが、時間配分だけは気にしてください。長文が知的好奇心を刺激してくるので立ち止まりそうになったりもしますが、試験ですのでそこはグッと我慢してください。

5.出願時の志望理由書に関して

ここまで対策等ほとんど参考にならなかったと思いますが、きっとこれは需要があります。私も出願時、これはちゃんと書くべきなのだろうか?と疑問に思いググったのですが、よくわかりませんでした笑 正直合否には関係がないと思います。私は各質問に対して、記入字数の半分も埋めていません。内容も適当です。それでも受かりましたので、それっぽいことをなんとなく書けばいいと思います。出願となればセンター直前でしょうから、くれぐれもこの志望理由を書くために勉強時間を削ったりはしないように。

6.終わりに

かなり適当な合格体験記でしたが、少しでも誰かのお役に立てれば嬉しいです。質問等あれば答えられる範囲でお答えしたいと思っておりますので、お気軽にコメントください。


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