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2/19〜3/4 雨水のお菓子『初音 -はつね-』

提供: 2/19〜3/4
菓銘: #初音 -はつね-
薯蕷練切(山の芋使用) | 白こし餡
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梅とともに春を告げるうぐいすを薯蕷練切でおつくりしました。中は備中白小豆と手亡豆を合わせた白こし餡です。
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初音は鳥や虫の、その年の季節の初鳴きを指しますが、特に春を告げるうぐいすの別名にもなっています。有名なホーホケキョという鳴き声はうまくさえずることができるようになってからの美声。地鳴きから始めて練習を重ねて少しずつつがいを求める歌を上手に歌えるようになります。
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今年は余寒にためらいながらほころびはじめた岡本の梅ですが、メジロやうぐいすはもう姿を見せているでしょうか。
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◎季節の一句
『雪解けて懐かしき人ばかりなり』
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雪解(ゆきどけ)は積雪の多い雪国の季語である。すべてをのみこみ沈黙する雪の厚さに閉ざされがちだった人々が、春になり雪が解け外へ出てくる。一冬は人を懐かしくさせる。コロナ禍でマスクで閉ざされて表情まで閉ざされた顔も、まるで厚い雪に閉じ込められているようだ。病禍が去り、また懐かしい人の笑顔に目を眩しくしたい。
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作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気  #雨水 #うぐいす #春告鳥 #初音
#俳句  #志田円 #自鳴鐘 #雪解

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