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12/21 冬至のお菓子『雪あかり』

提供:12/21(月)のみ
菓銘: #雪あかり
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本日冬至につき、柚子を使ったお菓子をご用意しました。
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…本当は黄色に染め柚子の実を映して「一陽来復」と銘するつもりだったのが、ふわとろの餅生地、羽二重を練っているうちにあまりにその白さがきれいで、気づいたら白のまま仕上げてしまっていました。。出来上がったものから新たに銘をつけました。
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昼の時間が一番短くなる日、東洋の陰陽思想では陰の力がもっとも極まり次の瞬間かすかに陽が回復しはじめるその境目にあたります。その様を表した「一陽来復」は困難が続いた後わずかに光が見えてくることも指すことばです。中にひそませた柚子の蜜漬けは差し込む一筋の光のように見えるかもしれません。
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今年は一人一人が一様ではない困難に見舞われました。先はまだ見えずとも心にちいさな明かりを灯して、あたたかく良い年をお迎えください。
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*21日のみのご提供です。このあとお正月の準備に入りますので一旦通常のご提供はお休みさせていただきます。
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◎季節の俳句
『孤独とはひかりをおびる冬銀河』
孤立とは違い、孤独な時は、人を内省に向かわせる。好きな音楽を聞き、好きな本を読み、物思いにふけり、その人を静かに磨く。孤独な時間にしみじみと自分を取り戻し、新たに肉付けした心を持った人達がゆるやかな連帯で繋がっている。燦々とかがやく冬星のように。
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作:志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気 #冬至 #一陽来復

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