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12/7〜21 大雪のお菓子『山茶花 -さざんか- 』

12/7〜21 大雪のお菓子『山茶花 -さざんか- 』
薯蕷練切(山の芋使用)| 黄味餡
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山の頂に被っている雪が少しずつ町へ降りてくる頃。その雪片をやさしく受けとめる山茶花の花を薯蕷練切でおつくりしました。中はやさしい玉子風味の黄味餡です。
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椿とよく似ていますが、椿は本来早春から春の花であるのに対し、山茶花は冬の花。この日が短い季節の曇天のもとでも鮮やかなピンクや白の混じる優しい桃色がふと心許なくなる気分を和らげてくれます。 
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庭木や生け垣としてあちこちで見かける山茶花。皆様のまわりではどちらで見られるでしょうか。ぱっと思いつかなければ歳末のせわしなさで頭がいっぱい、まわりを眺めるゆとりを持てずにいるかもしれません。急がば回れの季節です。どうぞ今ひととき、ごゆるりとお過ごしください。
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◎季節の一句
『歳月を身籠もるひとの息白し』
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冬の朝、一歩外に出た時に吐く息が白く見えることがある。人それぞれに重ねた年月の温かな体温が厳しい寒気の中で息づいている。
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作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気  #大雪 #山茶花
#俳句  #志田円 #自鳴鐘 #息白し

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