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7/22〜8/6 大暑のお菓子『とこなつ』

提供日:7/28(水)、30(金)、31(土)、8/4(水)、6(金) *連休中は提供を休みます。
菓銘: #とこなつ
吉野本葛 | 練り梅入り白こし餡
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うだる暑さを一瞬忘れさせてくれる可憐な花、撫子(なでしこ)。その一種、石竹(せきちく)の型で本葛の涼やかなお菓子をおつくりしました。 中は汗の出過ぎをおさえる練り梅を忍ばせた手亡餡です。
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日本の撫子は秋の七草の一つとしても有名ですが、花期は初夏から初秋までと長く、古くは「常夏」(都古奈都・度古奈都)とも呼ばれました。石竹と同じ中国原産の唐撫子は夏の花とされ、一部は瞿麦(くばく)という利尿作用を持つ生薬として使われてきました。こもる熱をお小水で逃がしてからだを楽にする、みずみずしい夏野菜のようなはたらきをあの楚々とした姿に秘めているのですね。
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◎季節の一句
『まなぶたの疲れを癒やす夏の宵』
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蝉の鳴く声が降りそそぎ、眩しく射るほどの光に一日焼かれた眸は、ようやく暮れ始め薄い群青色が大気に忍び込む頃、ようやくひとごこちつき、その日の疲れを青さにそっと解き放つ。
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作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気  #大暑 #夏土用
#俳句  #志田円 #自鳴鐘 #夏の宵

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