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撮られるを楽しむ

今でこそ自分が被写体の写真は多いが、元々は撮る方であった。
写真を始めた当初(2009年高校2年の時)、まさか自分が撮られる側になるとは微塵も思っていなかったのだ。

きっかけは2017年頃。
当時新しく出来た、京都の祇園にある本屋さん。
そこは少し変わった本屋さんで、読書会やライティング講座、カメラ部といったイベントを頻繁に開催していた。
そこで知り合ったお客さんが今の友人達である。そして共通の趣味が写真であった(中には初めてカメラを買って写真を始めた仲間もいる)

友人達とは京都で遊ぶのはもちろん、静岡や小豆島など旅行に行くこともあった。その中で私達はお互い“撮って撮られて”を自然にこなす事となる。
(10名から成る私たち“チーム船岡”は『集合写真プロ集団』と自称している)

最初こそ自分にレンズが向けられる事に緊張と戸惑いがあった。
しかし、チーム船岡の中でも特に写真歴の長い雪子さんによる的確なアドバイスですぐに慣れた。

撮影:雪子
撮影:雪子
撮影:雪子
ウエディングフォトは
「雪子さんに撮ってもらいたい」
とずっと思っていた
撮影:雪子
離婚はしたが、この時の写真は
今も大切に残してある



そういった経緯と、眼鏡の宣伝モデルを一時期務めた事もあり写真を撮られる事に抵抗はない。
今では友人や知人のカメラマンに撮ってもらい、趣味として被写体をやっている。


では、撮られる事の一体何が楽しいのか?
また何か得られるものはあるのか?

撮影の後できあがった写真を見て
「綺麗に撮ってもらって嬉しい」
「老いに向かって生きていく中で、今この瞬間を残すことが出来た」
という達成感がある。

では、撮られている最中はどうなのか?

“カメラマンさんがどのように写真を撮っているのか”が分かった瞬間、ものすごい量のドーパミンが脳内に分泌されるのを感じるのだ。

例えば、アンティーク着物店 戻橋の店主様
渡辺健人さんの場合

撮影:渡辺健人

ほぉぉぉ〜〜〜!!!!
なるほど!!!!
こんな感じに撮れるんですね!!!!

なんとも語彙力のない感想である。

……それは置いておいて、

あの場所から
あの距離で
あの角度から
ここにピントを合わせて
こんな写真を撮っていたのか


と、分かった瞬間にものすごく脳が活性化されるのを感じたのだ。


また、先月撮影していただいたカメラマン
Ishihara Gakuさんの場合

撮影:Ishihara Gaku
撮影:Ishihara Gaku
撮影:Ishihara Gaku

うわあぁぁぁ!!!!
なるほどなるほど!!
こんなふうになるんですね!!!!

……うるさくて語彙力のない感想である。

Gakuさんの場合、
日向と日陰の境い目のどの辺りに被写体を立たせるか?
被写体の影がどこに来るようにするか?
がとても参考になるのだ。

カメラマンさんに撮ってもらい直後に液晶画面を見て確認した時が一番興奮してる気がする。笑

こうして文字にしてみると、写真で表現する(記録する)というのは撮る&撮られるがセットなんだなと改めて思った。

最近は撮ってもらう機会が多かったから、私も久々に人を撮りたいな。

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