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岩波少年文庫 私の10冊 私の場合

「murren」vol.22 は、岩波少年文庫特集号で、それがとてもよかったので、私の場合の「私の10冊」を勝手に選んでみた。

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点子ちゃんとアントン

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長い冬
(これは他のワイルダー4作品と、「大草原の小さな家」シリーズ全作品みたいなもんだけど)

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風にのってきたメアリー・ポピンズ

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長くつ下のピッピ

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やかまし村の子どもたち

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エーミールと探偵たち
(カッレくんシリーズも捨てがたかった・・・)

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ドリトル先生航海記
(これもシリーズ全作品だな)

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トムは真夜中の庭で

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床下の小人たち
(これもシリーズで!)

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ふたりのロッテ

自分で勝手に始めたくせに、まあこれが難しかった!
選べない。絞れない。
思い入れのある作品は他にもたくさんあるけど、おそらく読んだのは岩波でも世界児童文学全集版で、少年文庫版で読んでいない作品は除く、みたいな自分ルールを勝手に作って選びました。『モモ』とか、シャーロックホームズのシリーズとか、入れたいものは色々あったんだけど。。。あと今回は基本的に海外のものから。なんとなく。

しかしまあ偏ってるなあ。ケストナーとリンドグレーン好きだなあ私。それでいうと『飛ぶ教室』も入れたいんだよなあ。
まだまだ読んでない作品もたくさんあるなあ。
ああ本が読みたいなあ大好きだなあ。

「murren」を読んだり、自分が読んできた本のタイトルを見るだけで、涙が出てくる。
タイトルだけで、私はその物語を思い出してその物語の中に入ることが出来る。
友達が作るスクランブルエッグが美味しそうだったことや、勇敢な恋人が小麦を取りに大雪の中を出かけて行ってくれたこと、その馬のつややかな様子、魔法で物が片付いてしまう様子や、屋根裏部屋の様子もありありと思い描ける。私は勇敢な少年でもあるし、人間の世界を下から覗きあげる小人でもあるし、動物と話せたりもする。

さらに気が付いた。いくらでも物語の世界に入れるだけでなく、その物語に入り込んでいてめちゃくちゃ幸せな状態の小さな私、にも戻れることに気付いた。
家の本棚の前にいて、怖いことや心配事もきっとあったけれど、家族に守られているという絶対的な安心感のもとに、国も、地域も、時空も、何もかもを超えて頭の中でどこへでも行けたあの多幸感。
子供の頃に読んだ本は、そんな完璧な幸せの記憶と深く結びついている。
だから私は今も本が大好きだし、本を読んでいる時間が大好きなんだろうな。

(「murren」は、若菜晃子さんが編集される「街と山のあいだ」をコンセプトに、身近な自然や山をテーマにした小冊子です。若菜さんのエッセイ『街と山のあいだ』もとても面白い。)

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