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Fリーグ観戦はめちゃくちゃ興奮する


「世の中興奮する事いっぱいあるけど、一番興奮するのはFリーグだね」
「間違いないね」


そんな興奮が冷めないうちに、Fリーグ初観戦の感想を。
場所は「駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場」。


結論から言えば、Fリーグは『万人向け格闘技』
サンドウィッチマンぐらい老若男女に好かれてもおかしくないものを感じた。
ただこれは画面越しにフットサルを見ていても味わえないもの。
生観戦だからこそわかった興奮。
そんな観戦記。


この観戦でまず良さを感じたところが室内!
普段のサッカー観戦だとこの冬の時期は荷物が増えて大変。
でも室内だから普通の服でOK。
というかこの会場は駐車場からすぐだったからもっと薄着でも大丈夫だった。
屋外観戦が標準のサッカーの人としてはすごくありがたく感じた。

次に思ったのが、客席とコートの距離。
もうすぐそこで屈強な男たちがバチバチやりあってる。
サッカーのスタジアム観戦だと、サッカー専用スタジアムでも席によっては選手との距離は遠いし、展開によっては席が近くても選手との距離は遠い。
それがこの観戦ではすぐ近くに選手もボールも感じることが出来た。
試しにかなり上の端の方=コートから遠い席に座ってみたが、それでもかなり近くに感じる。
まさに大迫力。

そしてその距離で繰り広げられるのが、最も興奮するゴール前のシーンが次々訪れる戦い。
一瞬の隙が即シュートに繋がるこの競技。
目の前で強烈なシュートが放たれ、ゴールネットを支えるフレームにガチャンと当たりながらネットに突き刺さったり、それをゴレイロ(ゴールキーパー)がバチンッ!と弾いたり。
その早い展開をお互いに制そうとすることで生まれる、人と人のぶつかり合いもとても激しい。
それらが選手の吐息すら感じられるような距離で行われている。


この”室内””選手を感じられる距離””激しい戦い”
観戦しながら「これなんかに似てるな〜」と思っていたら気づいた。
「あ、これ格闘技見てる時に似てるわ!」

以前、何度か生でボクシングを観戦する機会があったのだが、その時の感じにすごく似ていた。

ボクシングも専門的に見れば高度な駆け引きが行われ、専門家によるいろんな解釈もあると思う。
でもそんな知識なんてなくても単純に興奮できる。
そこにはだれもが直感でわかる戦いがあるから。

Fリーグ、というかフットサルだって、専門的に見ればいろんな見方があるだろう。
だけどそんなもん気にせず、ただ見るだけで興奮できる。
少年サッカーで自分の子供を見に行くけどサッカーなんて全くわからない、という保護者の方々だって、ゴール前のシーンや、なんか混戦を抜け出したときには「きゃー!いけー!」となるだろう。
それも直感でわかる戦いの部分だと思う。
フットサルではそれが頻繁にある。
ましてやフットサルは観客が「きゃー!いけー!」を全力で表現していいスポーツの一つだ。
何度も何度も感情を開放できる。


そして「ここが格闘技とは違う」というところがある。
格闘技を見に行くとなると、やはり暴力的なもののため子供を連れて行くのが難しいのは正直なところだろう。
血が苦手な人もいるはず。
格闘技が行われる会場の雰囲気が怖いという人もいるだろう。
Fリーグではその心配は無い。
数年前の話なので今はどうかわからないが、ボクシングを見に行った時は、会場には強面の人が多かったり、タバコのニオイがそこらからしたり、野次がすごかったり、苦手な人は苦手だろうなという印象はあった。
だが、この日の観戦では、それらは一つも当てはまらなかった。
家族でも安心して行けるだろうし、格闘技は怖いけどそういう興奮を味わいたいという人にももってこいだと思う。


これらが『万人向け格闘技』と表した理由。
安心して見に行って、安定の興奮を味わえるはず。


ただ「このへんも格闘技みたいなんだよね」と感じた部分がある。
それは”迫力の感じ方”。
ボクシングはテレビで見るより生で見たほうが圧倒的に迫力があった。
「目の前で”生”の人間が戦っている」を感じられるのは、想像以上に心に訴えかけるものがある。
Fリーグもかなりこれに近い印象を持った。
画面越しだと小さなコートで繊細なプレーをしている印象を多少なりとも持っていたが(関係者の方々すみません)、実際にFリーグを観戦して感じたのは”ワイルド”だ。
繊細なプレーなんてとんでもない。
屋内で騒がしさが響き渡る会場でも、人と人、人とボールがガツガツとぶつかり合う音が聞こえる、とてもワイルドなものだった。

これは生で見ないとなかなか感じられないものだと思う。
だからまだ見たことない人には是非とも生観戦をオススメしたい。

気軽に親子でも行けると思うし、恋人と楽しむのも良いと思う。
下手な解説は要らない。
「格闘技見に行こうぜ」の感覚で見に行ける。
ほとんどの人はその格闘技をやったことないけど見るし、熱くなる。
Fリーグもその感覚でOK。
ルールを知らない素人が初めて見ても、きっと興奮できる。

一度見たら気に入るはず。というか自分は気に入った。
また見に行きたい。
サッカーのコーチとしての学びとは関係なく、面白いものとしてまた見に行きたい。

きっと生観戦を経験した人は
「ここでFリーグやってるのか。興奮してきたな。」
と、なってるはず。


終わり


【番外編:こんなのあったらいいな】
・「あれ?ここでいいの?」っていうぐらい会場が分かりづらいから外にもなんかほしい
・会場の内のどこに何があるか、どんな催しをしているのか、座席はどこがなんなのか、がわからないからその日のマップがほしい(印刷して配るのが難しいなら、マップ画像をネットに上げたりはどうだろう、そのQRコードを受付に置いとくだけでいいし)
・掲示板に選手名+背番号とか現在のスタッツとか表示されたら嬉しい(スマホで見れるなにかがあってもいいけど、これは贅沢すぎるかな?)
・試合をするチームの特徴、選手の特徴をパッと見れるサイトとかあったらいいな(格闘技的に言うならキャッチコピーみたいなのがあるとイメージしやすい)

自分とは関係ないけど
・「応援一緒にやってみたい人はこちらへ」とか案内があったらもっと混ざりやすそう(これはサッカーもそうかな)
・ベンチ横にも客席らしきものあるけど、前後半でそこも入れ替えないと、相手チームの真横に座ることにならない?(客席じゃないのかな?)

素人アイデア
・格闘技と近しいものがもし本当にあるなら、興行として参考にすべきはサッカーより格闘技かもしれないね


最後に。
サッカー観戦ももちろん好き。
この記事はただFリーグの興奮を伝えたかっただけ。


本当に終わり

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