日本 vs ウルグアイ レポ

2018/10/16(火) 日本 vs ウルグアイ レポ
短めに。


■日本 > 基本4-2-3-1 攻撃2-4-3-1 守備4-4-2

・前進方法は基本的にボールサイドに4〜5人集めて、狭い中でも前に当てて落とすを狙い、中盤以上の高さでボールを前向きで持てている状態を作れた時にDFラインにスペースがあれば積極的に飛び出す、が主。
・ただせっかく前進できてもスペースが無い時はポジトラも含めて何をするべきかが迷っている時が多い。
・困った時の大迫納め、でも前進(陣地取り)をしていたり、味方のポジショニング時間を作り出したりしている。
・守備ではウルグアイの拙さもあったものの、2トップを中心に豊富な運動量を生かしてよく守っていた。
・自陣守備時、ゾーンで守っているわけでは無いであろう自陣ゴール前でのマーク能力がかなり危ない。


■ウルグアイ > 基本4-2-3-1 攻撃2-4-4 守備4-4-1-1

・ほぼ自フォメのままの2-4-4(SHが開いた2-4-2-2)のような形でビルドアップをすることが多く、基本的な4-4-2ブロックの2トッププレスの対応すら用意できていないように見え、仕組みの甘さにより前線までボールを届けられない状況が続く。
・前半30分など、狙いがあるのか偶然なのか、CBの左隣にDHが降りてきての3-1-5-1ビルドアップがあり、その時は自分たちでボールをコントロールしながらの前進が可能になっていたが、それがチームの狙いなのか個人の閃きなのか判断が難しい。
・最後の局面はサイドレーンからのクロスばかりで、味方の飛び出しからスペースを作っての連携などでエリアに侵入しようとする動きはほとんど無い。
・簡単に中盤の間を通されることが多く、ミドルサードでは日本の前進を効果的に潰すことはほとんどできていないが、高い位置で奪えた時の個々のポジトラの動きと精度は高い。
・自陣守備で1回引いてしまえば簡単に崩されることはなく、特にクロスに対しての自陣ゴール前でのマーク能力は高かった。


■総括、感想

日本は、相手の攻撃がうまくいっていないのもあり、高い位置で奪える、ロングボールのこぼれを拾える、というところから簡単な前進が可能になっていて、更に、大迫があらゆる縦パスを味方が出しやすい位置でほとんど納めてくれるため、また、ビルドアップに対する相手のプレスもほとんどの時間で緩かったため、前進で苦労させられることはあまりなかった。
ただ、特徴的な「狭いところに人数かけての攻撃」は、アタッキングサードでの手詰まりが頻出した。
ゴールはスーパーパス&トラップ、ミドルシュートこぼれ×2、セットプレーこぼれからのショートカウンター、とアタッキングサードへ意図的なコンビネーションで侵入したり崩したと言えるシーンは見られなかったので、今回の攻撃が「選手の個人アドリブ能力に頼った攻撃」なのかどうかは気になるところ。
とはいえ、大迫の受ける力と納める力、中島と堂安のシュート力、と、いわゆる個の力を存分に発揮して4ゴールを奪い、豊富な運動量を存分に使って勝利を収めたことは素晴らしかった。
これで毎回点が取れて勝てるなら、毎回このやり方で良い。が、ビルドアップとプレスが上手いチームとの試合でどうなるかは今のところ未知数。

ウルグアイは、組み立てという組み立ても、高い位置で奪うことも、ロングボールのこぼれを拾うこともほとんどできていなかったが、それでもセットプレー、相手のバックパスミス、交代直後のショートカウンター、と一瞬の隙を逃さず3点取ったのは大したもの。結果的に3点も取れているのが不思議。
この日のコンディションが悪いとの話もあるが、フィジカル的な問題じゃない問題の解決も必要。

最後に。カメラもっと引いてほしい。通常のシーンはもっと遠くて良い。しかもアップ多すぎ。


終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?