大外クロスヘッド やべっちFCを集計

やべっちFCのハイライト、クロスからのヘディング多くない?
ってことで試しに軽く集計。

画像の
・紫のエリアを「大外」
・グレーのエリアを「ペナ前」
・ペナルティーエリア内を「ペナ内」
と呼び、

そこにラストパスの方法として
・DFの頭を超えるようなボールを「クロス」
・それ以外を「パス」
で分けて

・頭でのシュートは「ヘディング」
・ペナ内からの足でのシュートを「シュート」
・ペナ外(大外+ペナ前)からの足でのシュートを「ミドル」
としてそのシュートからの結果をざっくりと。

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※チーム=ラストパスの形 > シュートの形 > 結果
【J1】
磐田:川崎
磐田=(FK)大外クロス > ヘディング > ポストに当たって詰めも外れ
川崎=ペナ前縦クロス > ヘディング > ゴール
川崎=大外クロス > ヘディング > ゴール
川崎=(FK)大外クロス > ヘディング > ゴール
磐田=ペナ前横パス > ミドル > キーパーセーブ
川崎=ペナ前縦パス > ドリってシュート > キーパーセーブ

仙台:柏
柏=ペナ前縦パス > トラップしてシュート > シュートブロック
柏=ラストパス映像無し > ペナ前をドリ突破してシュート > キーパーセーブ
仙台=大外クロス > ヘディング > ゴール

清水:鹿島
清水=ペナ内クロス > DFに弾かれたボールをシュート > さらに弾かれたボールをペナ前縦パスからミドルでポストで外れ
鹿島=大外横パス > トラップしてシュート > キーパーセーブ
清水=大外クロス > シュートは無いがPKゲット > PKをキーパーセーブ
鹿島=大外クロス > ヘディング > キーパーセーブ
鹿島=(CK)大外クロス > シュート > キーパーセーブ
鹿島=大外クロス > ヘディング > キーパーセーブ

C大阪:横浜
C大阪=ペナ内横パス > オフサイ
横浜=パナ前横パス > ミドル > ゴール
C大阪=ペナ内後ろパス > シュート > 枠外
C大阪=ペナ前横パス > ミドル > キーパーセーブ
C大阪=ペナ前縦パス > DFのクリアミスを拾ってシュート > ゴール

東京:浦和
東京=ハーフラインぐらいからの縦パス > ドリってシュート > ゴール
浦和=(CK)大外クロス > シュート > ゴール
浦和=(CK)大外クロス > ヘディング > 枠外
東京=ペナ内横パス > シュート > キーパーセーブ

G大阪:名古屋
G大阪=ペナ内後ろパス > シュート > ゴール
名古屋=ペナ内横パス > シュート > ゴール
G大阪=ラストパス映像無し > ミドル > キーパーセーブ
名古屋=(FK)大外クロス > こぼれをシュート > ゴール
G大阪=ペナ前縦パス > ドリってミドル > 枠外
G大阪=大外クロス > ヘディング > ゴール
名古屋=ペナ前縦パス > シュート > ゴール

広島:札幌
広島=大外クロス > ヘディング > ポストで外れ
広島=大外クロス > ヘディング > ゴール
札幌=大外クロス > ヘディング > キーパーセーブ
札幌=大外クロス > ヘディング(折り返し?) > キーパーセーブ

湘南:長崎
湘南=ペナ内横パス > シュート > ゴール
長崎=(FK)大外クロス > ヘディング > キーパーの弾いたボールをもう一度ヘディングでゴール
長崎=ペナ内クロス > シュート > 枠外
湘南=ラストパス無し > (FK)ペナ前直接狙う > 跳ね返りをシュートでゴール

鳥栖:神戸
鳥栖=ハーフラインぐらいから縦クロス > シュートは無いがPKゲット > PKでゴール
神戸=ペナ前後ろパス > ミドル > キーパーセーブ
神戸=ラストパス無し > (FK)ペナ前直接狙う > キーパーセーブ
神戸=ペナ前後ろパス > ミドル > ゴール

【J2】
大宮:甲府
大宮=(CK)大外横パス > シュート > ゴール
大宮=ペナ内横パス > シュート > ゴール

徳島:岡山
徳島=ペナ前横パス > ドリってシュート > キーパーセーブ
徳島=大外クロス > ヘディング > キーパーセーブ

横浜FC:松本
松本=(CK)大外クロス > ヘディング > ポストで外れ

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以上。というJ1とJ2の48チャンスシーン&21ゴール。
(間違ってたらごめんなさい。チャンスじゃないシーンは抜いてます。)
で集計結果がこれ↓

『ラストパスの形 / そこから生まれたゴール数』
(ともに()はセットプレーからのもの)
大外クロス 19(8) / 8(4)
大外パス  2(1) / 1(1)
ペナ前クロス 1 / 1
ペナ前パス 11 / 4
ペナ内クロス 2 / 0
ペナ内パス  7 / 4
その他  6(2) / 3(2)
計  48(11) / 21(7)

ちなみにシュートの種類で分けると
『シュートの形 / そこから生まれたゴール数』
ヘディング 16 / 7
シュート  20 / 10
ミドル  7 / 2
FK/PK 4 / 2
その他  1 / 0
計  48 / 21

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結果的にやべっちFCのハイライトでは大外クロスがやっぱり多かった。
シュートはヘディングが一番じゃないけど、十分多いと思う。
ハイライト以外でのデータがないけど、映像編集をした人がチャンスだと思えたシーンは大外クロスばかりだったってことだよね。

これ実は前々から思ってたんだけど、Jリーグって大外クロスが多い気がする。(ハイライトばかり見ているせいか?)
もしそれが事実だとしたら。
中の守備が良すぎてクロスしか上げさせないのか、逆にクロス対応が弱点なのか、攻撃で得意な形がクロスなのか、それともそれ以外の形を作ることが苦手なのか。
Jの傾向としてどれが当てはまるのかはわからないけど、高校サッカーでも、近隣のちょっと強めの街クラブのジュニアユースでも、ラストパスは速攻遅攻問わずやたらと大外クロスを放ってるチームをよく見る。
もしかしたらこれが「日本のサッカー」と言えるのかもしれない。

でもそうだとしたら日本サッカー協会が考える「Japan's Way」とやらに沿っているのか?
「体格やパワーで勝るわけではないですが、技術力(足首の柔軟性等)、俊敏性、組織力、勤勉性、粘り強さ等、またフェアであることがFIFAテクニカルレポート等でも認められている日本の特徴です。」
って「JFA選手育成のコンセプト」に書いてあるけど、その特徴を生かすのが大外クロスヘッドなの?と疑問に思う。

そしてそんな大外クロスヘッドサッカーの原因に繋がるかもしれないが、「幅を使うこと=サイドから攻めること」になっちゃってる指導者を、筆者の観戦範囲では良く見かける。
そんな指導者達は「広がってろ!サイドを使え!サイドから行け!」ばかり言い、そういう指導の元でやっている子達はだいたいが「大外ペナ横をまっしぐらに目指してそこにたどり着いたら状況を見ないままクロス」というパターンを繰り返す。
そして指導者達はそのクロスと中で合わせる選手の結果についてのみ言及し、クロスを上げるべきだったかどうかには無頓着。
そんなのをよく見る。

こういった指導が、筆者の周りだけでなく、日本全体で常態化しているのであれば、Jリーグももしかしたらハイライトだけでなくいつもラストは大外クロスばかりで、「それ以外の形を作ることが苦手」なのかもしれない。

と、好き勝手に言うけど、1回のハイライトだけの集計結果でここまで推測して言うのは誰かしらに怒られそうね。

ちなみにテキトーに拾ったプレミアのゴール集↓

これ見る限り大外クロスヘッド多そうな(勝手なイメージ)プレミアでもそんなにクロスヘッド無いからな〜
普通に上げても簡単に跳ね返されそうなDFばっかりだからかな?
そうだとしたら日本はそういうのがいる国に勝たなきゃ行けないんだからやっぱり大外クロスばかりじゃ…

終わり

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